
おはようございます。
以前にオルカンやS&P500でFIREを狙うのは厳しいという記事を書きましたが、思いの外反響があったので本日はその続編です。
オルカンやS&P500などのインデックス投資で期待できるリターンは年率5%〜8%程度なので、オルカンやS&P500だけでFIREするには相当な入金力が必要になるからです。
一攫千金を狙うにはオルカンやS&P500よりもずっとハイリスクな銘柄に投資する必要がありますが、
失敗すると大金を失う可能性があるため、ポートフォリオの全てを超ハイリスク銘柄に回すのではなく、一部にとどめることを強くオススメします。
オルカンやS&P500だけでFIREは難しい?新NISA時代の現実的な資産形成戦略
オルカンやS&P500のインデックス投資だけでFIREが難しい理由
新NISAでトップ2の座を守り続けているのは、
1) eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
です。
これらは20年〜30年と長期保有して複利で資産をゆっくりと増やすのに最適な商品であり、非課税期間が「無期限」となった新NISAとは相性が抜群です。
たとえば、2024年は株高に加えて円安が進んだことから、eMAXIS Slim オルカンやS&P500を保有しているだけで30%以上の利益が出ました。
しかし、「1年でプラス30%」というのは明らかに出来過ぎであり、インデックス投資の期待リターンは年率5%〜8%程度と言われています。
よって、5年後、10年後までに一気に資産を増やしてFIREしたいという要望に応えるための商品ではなく、老後のお金の不安やストレスを軽減する役割が主だと考えるべきでしょう。
実際、S&P500に毎月5万円の積立投資を行った場合、億り人になれるのは35年後となります。
入金力を上げれば億り人達成は早くなりますが、5年や10年ではかなり難しいと言わざるを得ません。
FIREを目指すなら知っておきたいバーベル戦略の考え方
FIRE狙いの場合、そもそも新NISAの生涯投資枠は1人1800万円しかありませんので、新NISAでインデックス投資だけコツコツ頑張っていても不可能です。
通常の人は新NISAの生涯投資枠1800万円を埋めるだけでも精一杯だと思いますが、FIREを本気で目指すならそれ以上を狙う必要があります。
現実的な案としては、
1) 新NISAはオルカンやS&P500などの王道商品に投資して土台を固める
2) 全資産の10%でエヌビディアやビットコインなどの超ハイリスク銘柄に投資する
となるでしょう。
これは、ナシム・ニコラス・タレブ氏が著書『ブラック・スワン』の中で提唱したバーベル戦略に基づくものです。
詳細は本を読んでいただくのが一番ですが、以下で私なりにバーベル戦略をどう活かすかについて考察してみます。
バーベル戦略を私たちの投資に活かすには?
ブラックスワンとは、マーケットにおいて事前にほとんど予測ができないが、実際に起きた時の衝撃が大きい事象のことを指します。
株式投資を長く続けていると、リーマンショックやコロナショックのような10年〜100年に一度と呼ばれる暴落が定期的に訪れ、しかもそれを確実に予期し逃げる方法などないことを思い知らされます。
そのうえで、タレブ氏はポートフォリオの大部分(85〜90%)をローリスク・ローリターンの資産にあて、残りの10〜15%でハイリスク・ハイリターンの投資を組み込む「バーベル戦略」を提唱しました。
エヌビディアやビットコインを全資産の10%に抑える意味とは
投資初心者の方で、いきなり一攫千金を狙って超ハイリスク銘柄に集中投資する人がいますが、大抵は値動きの大きさに耐えられません。
バーベル戦略を活用するならば、先に新NISAでオルカンやS&P500などのインデックス投資をフル活用してポートフォリオのコアを固め、残りの10%で超ハイリスク銘柄を保有する方が賢明です。
特にビットコインなどの暗号資産は、仮想通貨自体に欠陥が見つかったり大きなトラブルが生じた場合、最悪のケースでは価値がほぼゼロになる覚悟も必要です。
その場合でも、投資額を全資産の10%以内に抑えておけばリスクはある程度限定され、うまくいけば10倍〜20倍に増える可能性があるためバランスがよくなります。
超ハイリスク銘柄でも短期売買ではなく長期保有を考えるべき理由
もう1つ重要なことは、超ハイリスク銘柄に投資する場合も、その投資先が長期的に成長していく可能性が高いかをよく考えることです。
値動きの大きさに魅力され、短期売買で利益をあげようなどと考えてはいけません。
エヌビディアやビットコインなどの超ハイリスク銘柄に投資する場合も、半導体市場や暗号資産の将来性や成長性を先に考えるべきです。
そのうえで、値動きがものすごく大きくても長期保有に値する投資対象だと判断した場合に限り、5年〜10年以上保有するつもりでお金を投じましょう。
「大チャンス!」と思える銘柄が見当たらないのであれば、超ハイリスク銘柄には無理に投資する必要はありません。
その間はインデックス投資だけコツコツ継続し、数年に1回でもチャンスと思える機会が訪れた時だけ超ハイリスク銘柄に投資するのがよいでしょう。
まとめ:新NISAで土台を固めつつ一部でリスクを取るのがFIREへの現実路線
オルカンやS&P500だけで5年〜10年以内にFIREというのは非常にハードルが高いです。
確実にFIREできる方法というのはありませんが、タレブ氏の提唱したバーベル戦略に基づき、ポートフォリオ全体の10%程度で超ハイリスク銘柄に投資するのは1つの方法だと思います。
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