おはようございます。
2024年は年始と比べて、米国株を中心とした株高と急激な円安が組み合わさり、外国株投資家の資産は大きく増えていると思います。
利益が積み重なってくると、個別株の場合「株価が下がる前にどこかで利益確定したほうがよいかな」と考えがちです。
一方、オルカンやS&P500などのインデックス投資の場合、利益確定のタイミングを考える必要はなく、現役時代はひたすら積立投資に徹するのが正解です。
2024年は円安と米国株を中心とした株高の影響で、年始から恐ろしいほど資産が増えている。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) June 18, 2024
個別株だと利確したくなるけど、インデックスは長期保有と決めているので利確のタイミングを考えなくてよいので楽。
今後下がる局面も来るだろうけど、落ち着いていられるのは本当に助かる。
本業収入で毎月の生活が成立している間はインデックスファンドを取り崩す必要はありません。
リタイア後に不足する収入分だけ、インデックスファンドを定期的に取り崩すのがよいでしょう。
オルカンやS&P500などのインデックス投資では利益確定の売却は不要!現役時代は積立投資に徹し、リタイアやFIRE後は取り崩してインカム源にしよう
個別株と異なり、インデックス投資では利益確定のための売却は不要
昔と比べて、近年ではテクノロジーの発達により社会の変化するスピードが急速に上がっています。
株式投資でも同様であり、ある時期に栄華を極めた超優良企業でも、20年〜30年後にどうなっているかは全く分かりません。
実際、世界の時価総額ランキングを見てみますと、1989年と2022年では顔ぶれが大きく変わっています(下図参照)。
1989年はバブル崩壊前に日本株が栄華を極めた特殊な時代ということを差し引いても、毎年のように上位構成銘柄は少しずつ変化しているのです。
ブリッジレポート:(7089)フォースタートアップス 2022年3月期決算 IRレポート「ブリッジレポート」 | ブリッジサロン
このように、個別株の場合は時代の流れによって「オワコン」になる可能性を常に考えておく必要があります。
適切な売り時を逃すと、そのまま一生株価が回復しない可能性もあるのです。
一方、S&P500やオルカンなどのインデックスファンドの場合、時代の変化に応じて旬を過ぎた銘柄は淘汰され、今好調な銘柄が自動的に上位に組み込まれることになります。
よって、個別株のように売り時を当てる必要はなく、ひたすら保有し続けていればOKです。
十分な収入がある現役時代はオルカンやS&P500の積立投資に徹するべき
現役世代の方は、毎月の本業収入だけで日々の生活は成り立っていると思います。
その場合、オルカンやS&P500などのインデックスファンドは毎月積立だけしていればよく、株価が上がったからといって利益確定をする必要はありません。
相場を毎日のように眺めていると、株価の上下動によって余計な売買をしたくなるので、投信積立の設定だけして相場は見ずに放っておくほうがよいくらいです。
このように、現役世代は毎月の貯金をするかのように自然体で毎月投信積立を継続するのがベストです。
インデックスファンドを取り崩す必要など全くなく、下手に投資タイミングを図った売買を繰り返すと、かえってリターンを低下させることになるでしょう。
以下はチャールズエリスの『敗者のゲーム』で紹介されている有名な図ですが、S&P500に36年間超長期投資した場合、最もリターンの良かったトップ30日を逃しただけで投資ターンの半分くらいを失うことが分かっています。
リタイアやFIRE後で不足するインカム分だけ取り崩し、残りは運用し続けるのが正解
よほど稼げる副業などをお持ちでない限り、本業をリタイア後は大幅に収入が下がる人が多いです。
その場合、毎月の収入の不足分だけインデックスファンドを取り崩すのがよいですね。
高齢になったからと言って、それまでに積み立ててきたインデックスファンドを一度に全て売却して現金化するのはおすすめしません。
インデックス投資の肝は、リスク資産をできるだけ長く市場に預けておき、複利効果を最大化することにあります。
一度に全て売却してしまうと、残った現金は全く働いてくれなくなってしまいます。
そうではなく、毎月必要な金額分だけを適宜取り崩し、残りの分は全てインデックスファンドのまま運用し続けるのが正解です。
具体的な取り崩しのコツは、カンチュンドさんの『つみたて投資の終わり方』というKindle本が非常によくまとまっていますので、一読をおすすめします。
相場にもよりますが、20年〜30年と積立投資をコツコツ継続してきた人なら、毎月必要な金額を取り崩してもお金がほとんど減らない状態になっている可能性もありますよ。
まとめ
オルカンやS&P500などのインデックス投資では、十分な収入がある現役時代には「買い」に徹するのが正解です。
リタイア後に不足する収入分だけ適宜取り崩すのがよいでしょう。
【Kindleセールのおすすめ本2選】
1. きみのお金は誰のため
お金の本質を簡潔明瞭な文章で解説した良書です。
私たちはお金を稼ぐことに夢中になりがちですが、お金の本質を知り、お金で解決できることとお金にできないことを理解することは大変重要です。
いわゆる投資本ではありませんが、社会人の方は一読をおすすめします。
2. 最高の体調
鈴木裕さんの『最高の体調』です。
現代人の多くは「文明病」に冒されており、デバイスやテクノロジーの進化スピードに対して、身体や脳の進化スピードが追いついていません。
慢性的な疲労感、気分の落ち込みなどの原因の多くが「文明病」にあると解説し、具体的な解決策を提示してくれます。
病院に行くほどではないけどなんとなく体調が悪いという人におすすめです。
【関連記事のご紹介】
金融資産1000万円までの道のりは険しくハードですね。
初期はとにかく入金力がものを言います。
新NISAの最適解は、つみたて投資枠はクレカ積立を活用し、ボーナスなどの臨時収入は成長投資枠でスポット投資することです。
資産形成において、初期の入金力ほど大事なものはありません。
新NISAを最速で埋めるくらいの気合いでがんばりましょう。