おはようございます。
2018年に入ってから値下がりが止まらないのが新興国市場ですね。
2018年1月のピーク時に高値で掴んだ方は、「おいおい、インデックスなのにこんなに下がるのか」という気分でしょう。
新興国株ETFのVWOは、2018年1月に50ドル超えを記録しましたが、11月上旬には36ドル台まで落ち込む場面がありました。
私自身は、新興国株を購入する時には先進国株の時以上にバリュエーションを意識するようにしています。
新興国株投資(VWO、EEM)ではバリュエーションを意識しよう
私自身は新興国株ETF(VWO)は定期積立の対象にはしていません
私自身、VTはあまり深く考えずに積立でどんどん買い足していきますが、新興国単独であるVWOは毎月積立の対象とはしていません。
新興国株のように、自国通貨が不安定な国であったり、インフレ率が極端に高い国を含んでいたり、経済成長率と株価が必ずしも相関しない国に対して投資をする時には、自分なりに割安かなと思える時期を選ぶようにしています。
これは、市場効率性の低い新興国市場においては、良くも悪くも上下両方向に価格が変動しやすく、先進国市場よりはタイミング投資の有効性が高いのではないかという考えからです。
市場効率性の低い新興国市場は割高にも割安にも振れやすい
新興国株投資を検討する時には、先進国株を買う時以上に「今は割安な時期かどうか」を強く意識する必要があります。
米国のように市場効率性の高い市場においては、本質的価値と価格のミスマッチというのは発生しづらくなります。
暴落時を除いては、お買い得品を血眼になって探しても、その労力に見合ったバーゲン品はなかなか見つけられないわけです。
一方で、市場効率性の低い市場においては、本質的価値と実際の価格の乖離が発生しやすいです。
これは上にも下にも乖離しやすいという意味で、運良くお買い得な水準で拾えればOKですが、何も考えていないと逆に割高な水準で拾ってしまう可能性も高いということです。
このあたりが新興国株投資の面白くもあり難しくもある所でしょう。
新興国投資こそ徹底した分散を意識しよう
新興国投資に関しては、分散投資が原則だと思います。
具体的には、海外ETFであればVWO、国内の投資信託であればeMAXIS Slim新興国株式インデックスになるでしょう。
これらの商品であれば、新興国全体に広く分散投資されていますので、一国のカントリーリスクを背負う必要がありません。
新興国の中には、先進国以上に様々な政治的・経済的リスクをはらんだ国が多く含まれます。
例えば、中国やロシアのような強国であっても、その独特な政治体制から政府による市場への介入というリスクが切って離せません。
また、インドネシアやマレーシア、フィリピンやベトナムのように、人口動態的に高齢化が進んでおらず、今後の経済成長が期待できる国であったとしても、その高いインフレ率や未熟な金融システムによって、経済成長と株価がパラレルに動かないことは日常茶飯事です。
一言で片付けてしまえば、「何事も想定通りに動きにくい市場」ということになります。
成熟国の常識が必ずしも通用しないことが多く、また、自国通貨が脆弱であり株価に影響を与える因子が多すぎるため予想が立てづらいですね。
新興国市場全体を「割安」な時期に仕込むことを意識しています
仮に米国株と新興国株が同じバリュエーションであれば、ファンダメンタルズに優れ、株価の値動きも素直な米国株を買っておけばOKとなります。
よって、新興国株に積極的に手を出すのは、米国など最先端の金融システムを有する覇権国の株価が割高な水準に突入し、それと比べて新興国が割安に放置されている時期を狙う必要があります。
最悪なのは、ただでさえ値動きが読みづらい新興国株を本質的価値以上の価格で買ってしまうことです。
VWOや新興国株の投資信託を購入する時には、上記のことを意識してみると面白いかもしれません。
まとめ
新興国市場は先進国市場よりも市場効率性が低く、割高にも割安にも振れやすい投資対象だと考えています。
先進国市場と比べて我々の想定通りに株価が動かないことも多く、できるだけ「割安」に手に入れることを意識したいものです。
私自身は、新興国市場へは主にVTを介して投資をしていて、VWOはチャンスが来たら買い足せればラッキーくらいに考えています。
こんな記事も書いています。
主要なインデックスに連動する超低コストETFを積み立てる投資法は、細かい点を気にする必要がないため大変楽ですね。
海外ETF投資ならば、外貨積立時の為替コストが2銭と圧倒的に有利なSBIで決まりです。
VWOの紹介記事です。新興国株投資は手数料が割高な商品が多いですが、VWOは経費率が0.14%と合格ですね。