おはようございます。
ブログを運営する中で、米国株ETFについてあれこれ勉強を重ねてきましたが、自信を持って長期保有可能なETFとなると結局はVTIかVOO、IVVに戻ってくる気がします。
VTIやVOOの場合、あくまで平均を狙いにいく投資法ですので、その中にはどうしてもパフォーマンスの良くない銘柄も入り込んできます。
そこで、一定の選択基準を設けて、より精選した銘柄だけを集めたETFを作れば、市場平均を超えられるのではないかというのがスマートベータETFの主な狙いです。
本日はスマートベータETFについての私感を述べたいと思います。
スマートベータETFは面白いが、結局はVTI、VOO、IVVに戻ってきてしまう
近年、「高配当」「バリュー」「グロース」「小型株」「低ボラティリティ」などのスマートベータETFがブームではありますが、その歴史は未だ浅いです。
過去の株価の動きから、一定の基準を満たす株だけを精選することで、インデックスを超えられる可能性を追求しています。
しかし、あくまで過去の傾向が今後も持続すればという仮定が前提にあるため、必ずしも将来の高リターンを約束するものではありません。
インデックス投資をメインとし、補完的にスマートベータETFを併用するという使い方がよいのだと思います。
各ファクターにはブームがあるが、その流れを読み切るのは難しい
「高配当」「バリュー」「グロース」「小型株」「低ボラティリティ」などのファクターにはブームがあります。
・今は高配当ディフェンシブ銘柄が強い時期
・今はグロース株が全盛期
・今は小型株が強い時期
といった具合です。
そして、その全てが同時に強みを発揮することはありません。
一部のファクターを満たす銘柄だけが過小評価され、不自然に割安に放置されることがありますが、その流れを正確に読み切ることは困難です。
そのため、流れを読み違うと、「初めからインデックスを購入しておけばよかった」と後から後悔することになりかねません。
初心者であれば、素直にVTI、VOO、IVVを購入しておく方が無難
スマートベータETFのコンセプトは確かに面白いのですし、私もVYMを少額ながら保有しています。
しかし、長期で保有した時にVTIやVOOに勝ち続けられるかというと、確信が持てません。
長期投資の大前提として、何十年に渡って自信を持ってホールドし続けられる商品を購入するというものがあります。
となると、王道ではありますが米国内を対象にしたETFの中ではVTIかVOO、IVVを、全世界を対象としたETFではVTに魅力を感じます。
勉強すればするほど、面白そうな商品が転がっており、選択肢はいくらでも広がりますが、S&P500 ETFのようにずっと売れ続けている商品にはそれなりの理由があるということを思い知らされます。
余計なことはせず楽天VTI・楽天VTの積み上げの方がよいかも
海外ETF投資をしていますと、商品ラインナップが豊富なだけに、自分の投資している商品よりも「こっちの商品の方が優れているのではないか」という疑念が生じ、そのたびに投資方針がぶれるということが起こりえます。
それだけ、何十年も一貫性を持って同じことをやり続けるというのは簡単そうに見えて実は非常に難しいことです。
シンプルにやり続けることが意外に難しいというのは、実社会でも投資でも同じですね。
それならば、初めから海外ETFに手を広げずに、
1) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
2) 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
だけに絞ってひたすら積み上げ続ける人の方がパフォーマンスがよいかもしれません。
余計なことをすればするほどパフォーマンスが低下する
国内の投資信託は、商品のバリエーションが海外ETFと比べると少なく、投資好きの人にとっては面白みに欠けます。
しかし、2018年のつみたてNISAの開始に合わせるようにして、2017年に優れた投資信託が続々と登場したため、本当に価値のある商品が投資信託でも選べるようになってきました。
となると、下手に海外ETFに手を出してブレブレの投資をするくらいならば、投資信託に徹して「余計なことをしない」方がよいのかもしれません。
最終的には自分の信じた道を最後まで貫き通せるかが重要なのだと思います。
まとめ
スマートベータETFが全盛期ですが、何十年というスパンで考えた時に、最終的にインデックスをアウトパフォームできる確信が持てずにいます。
勉強すればするほど、やはりVTIやS&P500 ETFの優位性が際立ちます。
全世界対象ならばVTですね。
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インデックス投資に役立つ古典を紹介した記事です。
楽天VTIと同レベルで推奨できるのがeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですね。