おはようございます。
つみたてNISAが開始して半年間の口座開設数や顧客層に関する日経新聞の以下の記事が印象に残りました。
記事によれば、つみたてNISAは従来の投資信託のメインの顧客層である高齢男性ではなく、若年世代、特に女性客の取り込みに成功しているとのことです。
元々、若年世代の資産形成層に貯金だけでなく投資を促すというのがつみたてNISAの大きな目的でしたから、これは非常に嬉しいニュースですね。
つみたてNISAは「若年・女性」の顧客の取り込みに成功か
この記事によれば、つみたてNISAを扱う4証券と9銀行グループを対象に聞き取り調査を行った結果、1月〜6月の半年間で
・口座開設数は約53万
・累計買い付け額は約234億円
に達したとのことです。
このペースでいけば、2018年内に500億円、2019年中には1000億円が見えてくるペースです。
日本の預金残高は1000兆円以上と言われていますので、それと比較しますと氷山の一角に過ぎませんが、今後も少しずつ投資が普及していくとよいですね。
つみたてNISAの顧客層は?
つみたてNISAの顧客層に関するデータも紹介されています。
楽天証券に限定したデータではありますが、
・20代〜30代が60%弱を占める
・男性が6割強、女性が4割弱
とのことです。
通常の投資信託保有者は高齢男性が中心ですので、つみたてNISAは従来の顧客層とは異なる顧客を取り込むことができているようです。
つみたてNISAは若年者向けに非課税期間を20年間と長く設定していますので、その狙いどおりに20代〜30代の若年層を取り込んでいるのはポジティブなニュースですね。
また、個人的には、女性の割合が4割近いというのは予想以上に高い印象を受けました。
引き続きつみたてNISAの普及を応援していきたい
当ブログもつみたてNISAに関しては基本的にポジティブなスタンスですので、少しでも普及活動に貢献できればと思っています。
「強制的にドルコスト平均法で投資信託を積み上げて、20年後に答え合わせ」
というシステムは投資初心者には非常に分かりやすいですし、途中で変にあれこれいじるよりも好パフォーマンスが期待できます。
iDeCoと異なり、いざと言う時には途中解約も可能ですので、流動性が高いのも利点ですね。
一方で、いつでも現金化が可能ですから、本格的な調整局面に入った時にどの程度の資金流出があるかにも注目しています。
つみたてNISAの利用者の中には、「つみたてNISAをきっかけに投資を始めた」というビギナー層も多そうなので、先日のひふみと同じでこの点だけが心配です。
積立設定したら後は気絶していた方がよい
投資を始めたばかりの頃は、自分の積み立てた金融資産が上がったか下がったか気になることが多いと思います。
最近では、わざわざ証券会社の口座画面を開かなくても、マネーフォワードなどの資産管理ツールが毎日自動的に更新して知らせてくれますので、否が応でも目に入ってきてしまうというのもありますね。
私も、マネーフォワードを利用する前は1ヶ月〜2ヶ月近く証券口座の画面を開かないことがしょっちゅうありましたが、今では強制的に毎日知らされますw
人間の意思の力など弱いもので、少しでも上がれば嬉しくなりますし、少しでも下げればネガティブな感情になるものです。
つみたてNISAの場合、実質的にリバランスもできませんので、こまめに総資産をチェックしてもやれることがほとんどありません。
積立設定したら後は気絶して、忘れた頃に答え合わせをしてみるのが最適な気がしますね。
まとめ
つみたてNISAが開始して半年以上が経過しましたが、今のところ若年世代・女性客の取り込みに成功しているようです。
今後も、つみたてNISAをきっかけに投資に触れる人が増えるよう応援していこうと思います。
こんな記事も書いています。
つみたてNISAのパフォーマンス報告です。最近になり、VTIの優位性が目立ってきています。
預貯金だけではインフレに対してあまりに脆弱です。給与も上がらない日本において経済力を維持するためには副業と外国への投資が鍵だと思います。
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」はつみたてNISAでほったらかし投資をするには最適解の一つです。