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ひふみ投信の顧客層の金融リテラシー低下が著しい件

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おはようございます。

ひふみ投信に関する以下のツイートを拝見し、まだまだこのレベルの認識で投資している層が多いことを再度実感しました。 

普段から投資ブログを運営し、その読者の方と会話をしていると、「一般」の方のレベルを忘れてしまいがちです。

今回のツイートはそれを思い出させてくれる良い機会になりました。

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ひふみ投信の顧客層の金融リテラシー低下が著しい件

元々こういった顧客層が多いのか、最近になって顧客層の質が低下しているのかは分かりませんが、ひふみの今後が心配になるツイートだと思います。

おそらく、投資経験の浅い新規参入組の発言かとは思いますが、パフォーマンスに文句を言うくらいならば買わなければよいだけです。

 

「よく分かっていないものには近づかない」

その方が売り手も買い手も両者ハッピーになれると思います。

 

たかが3%弱の下落の理由を問われても答えようがない

さて、上記のツイートでは、「本日、昨日と合わせて3%弱も落としている理由をユーザに説明していただきたい」とあります。

これに対するひふみ側の正直な気持ちとしては、

「たかが3%弱の下落でいちいち説明してたらキリがない」

「このような知識レベルの人に逐一理解してもらうのは骨が折れる」

といったところでしょう。

金融商品を購入する場合には、購入する側も自ら勉強して知識レベルを高める努力を怠らないようにしたいものですね。

 

ひふみ投信の能力よりも顧客層の質の低下が心配

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ひふみ自体は、昨今の上下動の激しい相場の中で十分に頑張っている方だと思います。

一方で、急激に有名になると金融リテラシーの低い顧客が群がってくるので大変ですね。

後述する通り、ひふみ投信はここ数年で急激な成長を遂げました。

過去と同じリターンを今後も求めるのは酷な気がしますが、Twitter界隈の発言を見る限り、顧客の期待値は相当に高そうです。

ひふみのスタッフがどれだけ優秀であったとしても、株式投資である以上、相場によっては一定の下落は避けられません。

知識のある投資家であれば、「日本株インデックス(TOPIX)と比較して下落幅が抑えられているのでひふみは相対的に優秀」といった冷静は判断ができるのでしょうが、冒頭のツイートを拝見する限り難しそうです。

本格的な調整局面に入ったらどれだけ資金が流出するか心配になりますね。

下げ相場に入って資金流出する前に逃げるのも一手でしょうか。

 

ひふみ投信の過去10年のパフォーマンスは特筆すべき

個人的な意見ですが、ひふみ投信は急激に成長しすぎたがあまり、逆に本来の良さを発揮しにくい状況になってしまったのではと推察します。

元々、ひふみ投信は中小型のニッチな成長株にいち早く目をつけて値上がり益を得ることに長けていました。

その結果が、下のグラフのようにTOPIXを圧倒的に上回るパフォーマンスにつながったわけです。

基準価格は10年で5倍以上、純資産総額は1400億円超えですから文句のつけようがない素晴らしい成績ですよね。

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規模の拡大によって、本来の強みである小型株だけで勝負するのは困難に

一方、ひふみ投信の最近の大きな変化として、組み入れ銘柄の上位に米国株を入れてきたことが挙げられます。

Amazon、VISA、Microsoftを組み入れていますが、これは急成長を遂げてきたひふみ当初のやり方とはずれてきています。

 

その結果、ひふみ投信の大型株、中小型株、超小型株の比率を見てみますと、以前と比べて超小型株の比率は下がり、大型株の比率が上がっています。

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ここまで規模が大きくなってしまうと、超小型株への積極的な投資というのはどうしても難しくなりますね。

今後は、大型株の比率、海外株の比率ともに上昇する気がしますが、そうなると約1%前後という手数料の兼ね合いもあり、米国株インデックスに勝つのが難しくなります。

このあたりをどうクリアしていくかが、今後のひふみの課題と言えそうです。

 

まとめ

ひふみ投信はここ数年で急激な成長を遂げ、メディアへの露出もあり知名度も急激に上昇しました。

急成長を遂げたがあまり、本来の強みである「小型・ニッチな成長株」で勝負しづらくなっていること、また金融リテラシーの低い顧客層が増えていることは皮肉な結果かと思います。

なお、私自身はひふみ投信への投資歴はないことを申し添えておきます。

 

 

こんな記事も書いています。 

FacebookやTwitter、Netflixですから少しのミスで株価が急落するわけですから、いかに投資家の期待値が高いかですね。

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若いうちから経験を積み、お金に関する知識と経験を磨く必要があります。

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ひふみ投信は大変優れたアクティブファンドだと思いますが、1.0%近い手数料がどうしても気になってしまいますね。

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