おはようございます。
昨日、久しぶりに自分の保有銘柄のチェックをしていたのですが、その時にVYMの構成銘柄からマイクロソフト(MSFT)が除外されていることに気が付きました。
MSFTは「予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を組み入れる」というVYMのコンセプトにはそぐわなかったのかもしれませんが、MSFTの近年の株価の伸びを見てしまうと少々残念な気もしますね。
VYMからマイクロソフト(MSFT)が除外されています
以前に、VYMとHDVの比較をした時の記事が以下になります。
この時点では、MSFTはVYMの構成銘柄ナンバーワンで約7%を占めていました。
以下、VYMの最新情報を見ていきます。
VYMの構成銘柄トップ25
最新版のVYMの構成銘柄トップ25を見てみます。
VYMの構成銘柄のトップであったマイクロソフト(MSFT)が除外されていることがひと目で分かりますね。
個人的には、マイクロソフト(MSFT)は大好きな企業の一つで、今後の株価の伸びはもちろん、配当の伸びにも期待していましたから残念です。
(Morningstarのサイトから引用)
マイクロソフトが抜けた以外は、上から順に、
・JPモルガン
・エクソンモービル
・ジョンソン&ジョンソン
・ウェルス・ファーゴ
・シェブロン
・AT&T
・インテル
・ファイザー
・ベライゾン
・シスコ
となっていますが、これは以前と変わりありません。
トップの座からマイクロソフトだけが抜けて、その他は著変なしと見て良さそうです。
VYMのセクター比率
次に、最新版のVYMセクター比率を見てみます。
(Morningstarのサイトから引用)
MSFTが除外されたわけですから、当然ながらテクノロジーの比率が下がっています。
以前は約17%あった比率は約11.5%まで下がっていますね。
MSFT一社の影響がいかに大きなものであったか見てとれます。
米国全体のインデックスであるVTIと比較すると、消費財や公益、通信サービスの比率が高いですね。
VYMは高配当株ETFの中ではテクノロジー比率が比較的高く、インデックス寄りの印象でしたが、マイクロソフトの除外によりディフェンシブなETFに一歩近づいた気がします。
マイクロソフトの除外はプラスかマイナスか?
あくまで個人的な意見になりますが、今回のマイクロソフト(MSFT)の除外は残念です。
MSFTはご存知の通り、全世界で仕様されるWindowsやOfficeの販売元であり、圧倒的なワイドモートに支えられた超一流企業です。
それに加えて、近年ではクラウドサービスのAzureの伸びが素晴らしいですね。
近年のMSFTの好調さは株価にも反映されています。
以下のチャートで、青がマイクロソフト(MSFT)、緑がQQQ、赤がVTI(市場平均)、紫がVYMです。
(Yahoo financeから引用)
MSFTの株価の伸びが凄まじいですね。
テクノロジー銘柄を中心に構成され、圧倒的なパフォーマンスを示してきたQQQすらはるかに上回っています。
取引値の上昇だけ見れば、元々ディフェンシブな銘柄が多いVYMとは雲泥の差です。
それだけ、VYMの中でMSFTは良い意味で異質な存在であったと言えるでしょう。
MSFTは近年増配傾向であっただけに残念です
近年のMSFTは増配傾向でしたが、それを上回る勢いで株価が伸びましたので、配当利回りが低下するのは当然のことです。
直近の配当利回りは約1.5%と市場平均以下でしたので、VYMのコンセプトから外れたのも致し方ないのかもしれませんが、まさか増配傾向であったMSFTを外すとは思いませんでした。
増配を狙うならばVIG(米国増配株式ETF)を買ってくれということでしょうか?
個人的に、MSFTは、VYMの中では大きなキャピタルゲインを狙える希少な銘柄で、今後の配当の伸びにも期待していましたので残念です。
値上がり益も期待するならば、何も考えずにVTI買っておけということかもしれませんね。
まとめ
VYMの構成銘柄No.1であったマイクロソフト(MSFT)が除外されました。
「大型株の中で、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を組み入れる」というVYMの商品コンセプトから外れたからでしょうか。
MSFTには、値上がり益と同時に今後の配当の伸びにも期待していましたので、個人的には残念です。
こんな記事も書いています。
VIGとVYMを比較した記事です。VIGには石油メジャー系の企業が含まれず、資本財や消費財への配分が大きいです。
マイクロソフトはVYMの中では配当利回りの低い銘柄でしたので、MSFTが抜けたことによって配当利回りとしては上昇することが期待されます。
VTIやS&P500 ETFでは、MSFTはトップ3の一角を占める主力銘柄となります。