
おはようございます。
いつもお世話になっているとんかつさんが、「投資信託の平均保有期間」に関する興味深いポストをしていましたのでご紹介します。
もしオルカンやS&P500が暴落したら、多くの人が売却するだろうな。だって投資信託の保有期間はたかが2〜3年だもん。逆に株価が好調の場合でも利確のために売る人も多いはず。株価に左右されずに超長期で運用できる人が、複利の恩恵を受けれるんだろうな。 pic.twitter.com/QZ19yzNaiu
— とんかつ@インデックス投資 (@tonkatsu_index) March 18, 2024
QUICK資産運用研究所の調べによれば、投資信託の平均保有期間はたった2〜3年」ということです。
DC専用商品では保有期間は4〜5年に伸びますが、それでも「たった5年」という印象ですね。
刻一刻と変わる世の中において、投資信託をガチホすることの難しさを実感させられるデータです。
投資信託を2〜3年で手放す人が多い現実──本当の資産形成には「超長期保有」が不可欠
投資信託の平均保有期間はわずか2〜3年という衝撃データ
投資信託の平均保有期間がたった2〜3年というのは、資産形成を考えるうえで絶望的なデータです。
ブログで何度も解説しているように、特別な才能を持たない私たち個人投資家が株式投資から収益を得るには、複利効果を活かすしかありません。
以下は複利効果のシミュレーションですが、「初期投資100万円、毎月5万円の積立、年率5%のリターン」で30年後には約4600万円の資産を築くことができます。
そのためには、途中で何度暴落にあっても株式市場に居続けることで、株式市場が長期的にもたらしてくれる恩恵に預かるしかないのです。
ところが、どんなに優れた投資信託であったとしても、たった2年や3年で大きな成果を出すことは困難です。
もちろん、ものすごく相場に恵まれれば成果が出ることもあるでしょうが、投資期間が短いほど不確定要素が大きくなり、博打に近くなってしまいます。
複利の力を実感できるのは10年目以降から
上記の理由から、eMAXIS Slimオール・カントリーや楽天・オールカントリーなどの全世界株インデックスファンドに投資する人は、できるだけ投資の時間軸を長く確保することが重要です。
せっかく新NISAの非課税期間が恒久化されたので、「一生ほったらかす」くらいのつもりでちょうどよいでしょう。
複利効果が強く実感できるのは資産額が大きくなる10年目以降なので、初めのうちは地味で退屈で仕方がないと思います。
また、短期的には全然お金が増えないので、「これで本当に合ってるのかな?」と疑問に思うことも多いでしょう。
でも20年〜30年と長く続けていれば、いつかは成果が出る可能性が高いです。
「暴落でも売らない」「好調でも利確しない」ことが成功の秘訣
老後のお金に困らない程度の最低限の資産形成においてやるべきことは意外に少なく、究極にシンプルにすれば、
1) 毎月の給料の10%以上を貯金する(下図参照)
2) 貯金の50%は貯金のまま、残り50%は「オルカン」へ投資する
3) オルカン投資に「NISA口座」を使い、可能なら「クレカ積立」を利用する
くらいに集約されます。
これだけ見ると、「こんなに簡単でいいの!?」と思われるかもしれませんが、これを10年〜20年以上毎月欠かさず続けている人となると思いの外少ない印象です。
よほどの投資好きの人は除いて、投資が趣味ではない一般の人にとっては、自分が好きではないものを何十年も続けるってけっこう難しいんですよね。
20年〜30年続けるためのコツは自動化と放置
これをクリアする唯一の方法は、「できるだけ自動化してほったらかす」しかないと思います。
私は、クレカ積立の最大のメリットは「完全放置できる」ことにあると思っていて、もう正直証券会社に入金するだけで面倒くさいんですね。
面倒なステップが1個でも残っていると脱落率が高くなるので、「どうやったら完全自動化できるか?」ということを真剣に考えてみるとよいと思います。
まとめ:「投資信託は短期で成果を出すものではない」──時間を味方につけてこそ資産形成は完成する
投資信託は長く保有しなければその良さを活かすことができません。
「投資信託の平均保有期間が2〜3年」というのはあまりに短すぎます。
もっとじっくりと腰を据えて長期目線で投資に臨む必要がありますね。
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この2つを組み合わせることで、“迷わない資産形成”を実現しましょう。
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