
おはようございます。
SCHDは米国に上場しているETFで、正式名称を「シュワブ・米国配当株式ETF」といいます。
米国の高配当株100銘柄に分散投資できるのが特徴で、VYM、HDVなど他の米国高配当株ETFと比べて配当利回りが高いのも魅力です。
そんな米国で大人気のSCHDですが、実は、本家SCHDは国内の証券会社では投資できません。
しかし、SBI証券や楽天証券から発売されているSCHDに間接に投資できるファンドを使えば、日本人でもSCHDに投資でき、年4回の分配金ももらえます。
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SCHDと日本から投資できるファンドの魅力を解説
SCHDとは?米国で大人気の高配当ETF
SCHDの正式名称は「シュワブ・米国配当株式ETF」で、米国では大人気の高配当ETFです。
直近の配当利回りは約3.8%で、同じ米国高配当ETFであるVYMの配当利回りが2.5%程度であることを考えると、非常に高い水準です。
暴落など株価下落局面では配当利回りは高くなるので、4〜5%近い水準になるでしょう。
また、SCHDは配当だけでなく、ある程度の値上がり益も狙えるのが魅力です。
実際、過去5年間のトータルリターンは+90%と、高配当ETFなら十分合格点と言えるレベルになっています(下図参照)。
長期保有によって、配当金と株価成長の恩恵をバランスよく受けられるのは魅力ですね。
日本から直接は買えないが、投資信託で間接投資が可能
こんな魅力満載のSCHDですが、残念なことに国内の証券会社では買えません。
しかし、SBI証券と楽天証券から、「SCHDに間接的に投資できるファンド」が発売されています。
商品の中身はSCHDと全く同じなので、期待できるリターンも同じです。
また、年4回分配金がもらえる仕組みなので、高配当株に投資している魅力も味わえます。
SBI・SCHD:最安コストで年4回分配金がもらえる注目商品
まずは、「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」を紹介します。
以後、簡略化して「SBI・SCHD」とします。
信託報酬は年0.1227%と、SCHDファンドの中で業界最安です。
2024年12月に発売されたばかりの新しい商品ですが、早くも純資産は1,500億円を超えており、順調に成長しています。
新NISAのつみたて投資枠では選べませんが、成長投資枠を使えば投資できます。
また、SBI証券では投資信託の保有残高に応じてポイントがつきます(投信マイレージ)が、SBI・SCHDも0.022%還元となっています。
分配金は3, 6, 9, 12月の年4回支払われます。
ポイント還元によって見かけの信託報酬よりも実質コストが抑えられるのが大きな魅力です!
楽天・SCHD:純資産は大きいがポイント還元は対象外
次は「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド」です(以下、楽天・SCHDとします)。
信託報酬は年0.1238%と低コストで、ほぼSBI・SCHDと同じです。
2024年9月発売と、SBI・SCHDより3ヶ月先行して発売した影響もあり、純資産額は1,660億円とリードしています。
新NISAは成長投資枠で買うことができます。
分配金は2, 5, 8, 11月の年4回です。
SBI証券と異なり、楽天証券では楽天・SCHDが投信保有ポイントプログラムの対象外なのは残念ですね。
この理由から、ポイント還元込みの実質コストではSBI・SCHDが有利だと思います。
SBI・SCHDと楽天・SCHDに共通するデメリットと注意点
最後に、SBI・SCHDと楽天・SCHDのデメリットをお伝えします。
主なデメリットは、
・投資信託の分配金はファンド純資産から支払われるので、分配後は一時的に基準価額が下がる
・GAFAMなどのグロース株を含まないので、株価成長を含めたトータルリターンではS&P500などのインデックスに負ける
となります(下図参照)。
SBI・SCHDと楽天・SCHDは間接的に本家SCHDを保有しているのに等しいため、SCHDが順調に成長しているかを慎重に見守る必要があります。
株価成長やファンド収益がついてこないと、分配金はもらえるけど基準価額が全く成長しないという事態になるので注意しましょう。
まとめ:SBIと楽天のSCHDファンドで簡単に米国高配当株投資!
SCHDは米国で人気の高配当ETFですが、日本人が直接買えないのが難点です。
その代わり、SBI・SCHDや楽天・SCHDを通じて間接的に投資できる仕組みが整っています。
高配当株投資を考えている方は、コスト・分配金・ポイント還元の違いを理解したうえで、自分に合ったファンドを選びましょう。
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