おはようございます。
昨日はインデックス投資の王道である世界分散投資に適した商品として、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を比較検討しました。
一方、日本円で給与を得て日本円で生活をしているのだから、それ以上の円建て資産は不要という考えも存在します。
そこで、本日は日本を除く全世界株式市場へ投資をする時に最有力のeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信を比較していきます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信を比較
私は日本の投資信託の商品名が無駄に長過ぎて未だに馴染めません。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)、野村つみたて外国株投信とVT、VTIだったら後者の方が洗練されていますよね。
カギ括弧をつけないと理解できない商品名というのは改善の余地がある気がしますし、野村つみたて外国株投信に関しては、名前が長いわりにはどの市場に投資する商品なのかすら分かりません。
ブログを書く時も商品名が長いのでいちいち書くのが面倒くさいです。
「e」と入力したら「eMAXIS Slimシリーズ」の全商品名が検索候補にあがるようにしたいですね。
話が脱線しましたが、これから本題にうつります。
信託報酬ではeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が有利
昨日の記事でも書きましたが、インデックスファンドを選ぶうえで最も重要なことは徹底的に低コストにこだわることです。
同じ指数に連動する実質的に同じ商品でも、倍以上コストが割高な商品が世の中には溢れかえっています。
似て非なる地雷商品を掴まないよう、初心者の方は気をつけましょう。
2020年8月時点の信託報酬は以下の通りです。
1) eMAXIS Slim全世界株式(除く日本):0.1144%
2) 野村つみたて外国株投信:0.209%
信託報酬に関しては、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が有利ですね。
信託報酬はその商品を保有し続ける限り毎年コンスタントにかかる費用ですので、低いに越したことはありません。
ただし、投資信託には実質コストと言って、見かけの信託報酬以外の追加コストがかかりますから、厳密にはそちらを比較することが大変重要です。
ファンド純資産総額は野村つみたて外国株投信に軍配
昨日も述べたように、ファンド純資産総額も必ずチェックすべきポイントの1つです。
今の時点の金額も重要ですが、直近1〜2年で純資産総額が伸びているかどうかのチェックも欠かせません。
それを怠ると、昔は人気があったけれども今となっては過去の遺産といった商品を掴んでしまう可能性があります。
2020年8月時点の純資産総額は以下の通りです。
1) eMAXIS Slim全世界株式(除く日本):約245億円
2) 野村つみたて外国株投信:約193億円
ただし、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は2018年3月19日に設定、野村つみたて外国株投信は2017年10月2日に設定されていますから、発売時期が半年異なることに注意しましょう。
個人的には、後発のeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に勢いを感じます。
ベンチマークは両者ともにMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信は、両者ともにMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)への連動を目標としています。
日本を除く全世界株式市場の大型〜中型株をメインに投資する商品ですね。
指数が同じですから、きちんとインデックスに追随する運用ができれば、理論上は両者で大きなパフォーマンスの差は出ないはずです。
今までの経過をみると、野村つみたて外国株投信の運用成績は優秀で、指数からの乖離が小さいのが大きな魅力です。
ただし、野村つみたて外国株投信は積立購入限定という謎の縛りがあります。
インデックス投資の王道は定期積立とは言え、積立購入にしか対応していないのと、自由にスポット購入も可能なのでは大きな違いああります。
これを踏まえますと、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を選んでおくのが無難だと思います。
まとめ
野村つみたて外国株投信は運用も安定しており、低コストで大変優れた商品です。
一方で、積立購入にしか対応していないという弱点があり、現状では自分で購入するならばeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を購入します。
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投資信託の指数からの乖離(トラッキングエラー)の問題が気になる方は、初めから米国ETFを購入することをおすすめします。
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SBI・全世界株式インデックス・ファンドも優秀な商品ですが、純資産総額が伸びませんね。要するに売れていないということです。