おはようございます。
当ブログの読者の方から、「配当金再投資の適切なタイミング」 について下記の質問をいただきましたので、回答させていただきます。
○ETFの配当再投資について
はじめまして。
いつも読みやすく勉強になる記事をありがとうございます。
表題の件でお知恵を貸していただければと思い、メールを送らせていただきました。
「配当再投資に適切な金額」についてです。
投資歴3年目のひよっこです。
私は2年前のルーキーの頃にVTを特定口座で一括購入して、
現在790株保有しております。
このくらいの株数ですと3か月ごとに100~300ドルくらい受け取ることになります。
これまでは不労所得ですし、
「手数料負け」の事は考えず、「雪だるまを転がす感覚」が欲しくて、
配当を受け取るたびに購入手数料を払い再投資しておりました。
ですが数々の書籍を読み、多少なりとも効率化を考えたいと思うようになりました。
やはり配当も1111ドル以上に貯まるのを待ってから再投資した方が良いと思われますか?
私は平社員で、
一般NISA で月10万円のインデックスファンド(楽天VT ・楽天VTI )の積立を優先しており、ドルを買う余力はボーナス時くらいしかありません。
1) 配当が1111ドルまで貯まるまで待つか
2) 配当を2回受取り、ボーナスでドルを1111以上になるよう買って、自腹+配当を合わせて再投資
が最適解ですかね?
お知恵を拝借できれば幸甚です。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
海外ETF投資で、配当金再投資をする時に手数料負けするのを防ぐにはどうしたらよいかというご質問ですね。
海外ETF投資での配当金再投資の適切な金額と方法は?
結論から書きます。
私ならば、2案を採用します。
ボーナスの一部をドル転して、2回分の配当金と合わせてVTに再投資をするのがよいでしょう。
もしくは、一般NISAでインデックスファンド(楽天VT・楽天VTI)を購入されているということですので、コンスタントな入金が困難であればスパッとインデックスファンドに切り替えるのも一手です。
四半期毎の配当金の再投資では手数料負けが気になる
VTを790株保有されているということですから、配当は3ヶ月毎に200ドル〜250ドル程度と予想します。
一般NISAならばETFの買付手数料を実質無料にできますので、VTを3株だけ購入するということが気軽にできます。
しかし、一般NISAでは楽天VTと楽天VTIの定期積立をされているということですので、今回は一般NISAの枠は使用できないものとして考えます。
四半期毎の配当金が200ドル〜250ドルという規模では、3ヶ月毎の再投資では手数料負けをしてしまいます。
海外ETFの買付手数料は最低で5.4ドルですので、200ドル〜250ドルだけ購入すると、手数料が2.5%前後になります。
インデックスファンドの買付手数料が無料(ノーロード)であることが常識ですから、あまりに高い手数料になりますね。
個人的には、買付手数料はどれだけ高くても1.0%が限界だと感じています。
配当金だけで1111ドルを目指すと1年以上かかり機会損失の可能性
手数料負けを防ぐために、配当金だけで1111ドル以上を目指すとなると、約1年〜1年半かかりますね。
ところが、1年〜1年半も空いてしまいますと、その間の機会損失が気になる所です。
それでしたら、分配金を自動再投資してくれる楽天VTを初めから購入した方がよいということになります。
基本的に、海外ETF投資を効率よく回すためには毎月コンスタントな入金力が求められるとうことですね。
ボーナスから補填して6ヶ月ごとに再投資がベストか
・手数料負けを防ぐ
・配当金再投資が先延ばしになることによる機会損失を防ぐ
この両者をある程度の所で折り合いをつけるには、2案のようにボーナスから補填して6ヶ月ごとに1111ドル以上で再投資するしかないと思います。
もしそれが不可能ならば、スパッとインデックスファンドに切り替えるのもありだと思います。
配当金を円転してインデックスファンドを購入してもよい
もう一つの案としては、配当金を円転してインデックスファンドを購入することです。
これは、VTに関しては「楽天VT」という基本的には同一の商品を購入する投資信託が存在することで可能になります。
唯一気になるのは円転の際にかかる為替手数料ですが、住信SBIネット銀行を利用すれば、為替手数料はわずか4銭で済みます。
200ドル〜250ドルずつ海外ETFを買い付けるのにかかる手数料(約2.0〜2.5%)と比べれば、微々たるものでしょう。
まとめ
海外ETF投資を効率よく回すには、コンスタントな入金力が求められます。
コンスタントな入金ができないと、手数料負けせずに配当金の再投資をすることが難しくなるからです。
このケースに関しては、ボーナスから補填して6ヶ月ごとにVTを購入、もしくはスパッとインデックスファンドへ切り替えるのがよいと思いますがいかがでしょうか。
こんな記事も書いています。
一般NISAからつみたてNISAに変更し、余ったお金をドル転してVTを買い付けるというのもありでしょう。
全世界株式クラスの投資信託では、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)をおすすめします。
本家VTと楽天VTの細かい差はあまり気にしても仕方がありません。毎月の追加投資額が限られるならば楽天VTでよいでしょう。