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会社員のリバランスはボーナス時期に合わせてノーセルで実施しよう

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おはようございます。

長期投資成功の鍵はアセットアロケーションにあると言っても過言ではありません。

自分のリスク許容度を適切に把握し、そのリスク許容度の範囲内でどのような資産配分を組むかを考えるのは非常に重要なプロセスです。

しかし、投資を始めたばかりの頃は自分の理想とする資産配分であったとしても、しばらく投資を続けていくと目標資産配分からずれが生じてきます。

この時に、資産の一部を売買することで目標資産配分に近づける作業をリバランスと言います。

本日は、リバランスの適切な頻度や方法について検討します。

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会社員のリバランスはボーナス時期に合わせてノーセルで実施しよう

本日の記事の要点は以下の通りです。

1. リバランスの必要性と適切な頻度は?

2. 会社員であればボーナス支給時期にあわせて年1-2回のリバランスがオススメ

3. できる限りノーセルリバランスとしよう

以下1つ1つ掘り下げてみていきます。 

 

1. リバランスの必要性と適切な頻度は?

長期投資で最も重要なことは自分のリスク許容度を知り、その許容度に応じたアセットアロケーションを組むことです。

資産配分こそが長期投資の成否を分けるとも言えるでしょう。

ところが、実際に何年も資産運用を続けていきますと、各アセットクラスが別々の値動きをしますので、自分の理想とする資産配分からずれが生じてきます。

これを補正し、自分が乗っている船の航路を直すことがリバランスの目的です。

逆に、リバランスを実践しないことは船の舵取りを放棄することに等しく自殺行為と言えるでしょう。

 

リバランスの適切な頻度に関しては諸説ありますが、頻回に実施するのは労多くして功少なしとなります。

具体的には、年1-2回程度で十分と言えるでしょう。

また、2〜3%程度の小さな資産配分のずれまで気にしだすとキリがありません。

多少の資産配分のずれであればポートフォリオ全体への影響は軽微ですので放置でよいでしょう。

逆に、2020年のコロナショック後のように株式市場が絶好調だった場合などは、知らない間に目標資産配分と大きなずれが生じますのでリバランスが必要となります。

 

2. 会社員であればボーナス支給時期にあわせて年1-2回のリバランスがおすすめ

年1-2回というリバランスの頻度を考えますと、会社員の方であれば夏や冬のボーナス支給時期にあわせて実施するのがおすすめです。

ボーナスの一部をリバランスに利用するとあらかじめ決めておくことで、「つい使いすぎてしまった」といった無駄遣いを防ぐことができます。

また、リバランスを極限まで楽にしたいのであれば、アセットアロケーションをシンプルに保つことも重要です。

極限までシンプルに保つのであれば、「キャッシュ(日本円)+株式」となるでしょう。

この場合、キャッシュと株式のバランスを調整するだけで済むので非常に楽です。

一方、「日本円 20:株式 40:外国債券 20:REIT 10:金 10」といったアセットアロケーションを組みますと、各アセットクラスが別々の値動きを示しますのでリバランスも複雑になってきます。

多少のずれは許容できるとはいえ、シンプルさを保つことも重要でしょう。

 

3. できる限りノーセルリバランスとしよう

総資産額が増えてくると毎月の給与収入やボーナス支給額だけではリバランスが難しくなってくるのは事実です。

とはいえ、税金の支払いなどを考えますと可能な限りノーセルリバランスを実施するのがよいでしょう。

 

例えば、目標とする資産配分が「現金:株式=50:50」であり、ある時点で「現金 200万円:VT 200万円」というポートフォリオの方がいたとします。

次の1年間株式市場が絶好調で、VTが250万円まで値上がり(+25%)しました。

そうしますと、現金が200万円(44.4%)、VTが250万円(55.6%)というポートフォリオになり、目標資産配分から5%以上ずれています。

こうした場合、VTの一部を売却して現金を増やすことで50:50へ戻すことも可能ですが、VTを売却した時に売却益に対して20.315%の税金がかかります。

つまり、毎回資産を売却してリバランスをするのは税金を考えますと非効率です。

よって、もし可能であればボーナスから50万円のキャッシュを追加し、買い足しだけでリバランスをすることがおすすめです。

これをノーセルリバランス(売らずに実施するリバランス)と言います。

 

 まとめ

会社員の方は、ボーナス支給時期に合わせて年2回程度ノーセルリバランスを実施するのがおすすめです。

 

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