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新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠で購入できる商品の違い。オルカンやS&P500は両方で購入可能だが、毎月分配型投信や高レバレッジ型商品は買えません。

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おはようございます。

新NISAが始まってから早くも半年が経過しました。

今年上半期の相場が絶好調だったこともあり、オルカンやS&P500などのインデックスファンドに投資していた人は、ほとんどの人が利益が出ていると思います。

さて、新NISAは利用可能期間や非課税期間に制限がないため、現時点でまだ新NISAを始めていない人も遅すぎるということはありません。

本日は初心者の方向けに、つみたて投資枠と成長投資枠で購入できる商品とできない商品の違いを改めて解説します。

 

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠で購入できる商品の違い。オルカンやS&P500は両方で購入可能だが、毎月分配型投信や高レバレッジ型商品は買えません。

 

つみたて投資枠は「長期・分散・積立」に適した商品だけ

つみたて投資枠では成長投資枠と異なり、購入できる商品に制限があります。

従来のつみたてNISAと同様、「長期・分散・積立」に適する商品か厳しい基準が設けられており、その基準をクリアした投資信託とETFだけを購入することができます。

つみたて投資枠で購入できる商品は約280本です(下図参照、やや古いデータです)。

 

https://www.shinkeiei.jp/column/5343/

 

つみたて投資枠の対象商品は、

1) 指定された指数に連動するインデックスファンド:200本以上

2) 指定された指数に連動するインデックスファンド以外の投信:30本以上

3) ETF(上場投資信託):8本

の3つに分けられます。

このうち、タイプ1の「指定された指数に連動するインデックスファンド」が大半を占めています。

ETFは8本しか入っていないので、実際には「ほぼ投資信託しか買えない」と考えてよいでしょう。

 

つみたて投資枠の大半はインデックスファンドと考えてOK

つみたて投資枠の対象となるのは、株式に投資する投資信託か、株式を含むバランス型の投資信託となります(下図参照)。

 

https://www.shinkeiei.jp/column/5343/

 

上のタイプ1に分類される商品は、日経平均やTOPIX、S&P500、MSCI KOKUSAI(先進国株)、MSCI ACWI(全世界株)といった指定された指数に連動する商品のみです。

購入時手数料はすべて無料(ノーロード型)、信託報酬も国内資産のみの商品で0.5%以下、海外資産が入っている商品は0.75%以下と厳格に定められています。

信託報酬に関しては、近年では投資信託の低コスト競争が激化しており、米国株や先進国株、全世界株に投資する主な商品では0.1%前後まで下がってきています。

これらの理由から、タイプ1に含まれる商品は商品の質、コストの点でもっとも安心して投資ができます。

 

タイプ2に含まれるのは、NYダウなど指定された指数に含まれていないインデックスファンドとアクティブファンドです。

手数料はタイプ1の投資信託と比べて割高な傾向で、国内資産のみの商品で1%以下、海外資産が入っている商品は1.5%以下となっています。

また、「運用開始から5年以上が経過しており、その間に安定して資金が流入していること」、「純資産総額が50億円以上あること」、など一定の基準が設けられています(下図参照)。

たとえば、NASDAQ100に投資するファンドの場合、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは設定日が2018年8月31日と古く、新NISA開始時に上の条件を満たしていたのでつみたて投資枠に採用されています。

 

https://dot.asahi.com/articles/-/203463?page=2

 

タイプ2に含まれる商品も悪くはありませんが、基本的には最も厳しい基準をしているタイプ1の商品の中から、さらに最安コストの商品を選ぶのがよいでしょう。

 

成長投資枠は国内外の個別株やETFにも投資可能

新NISAの成長投資枠は従来の一般NISAの後継制度なので、一般NISAとほぼ同じ商品が購入できます。

投資信託だけでなく、日本や海外の個別株、国内ETF、海外ETF、REITなどに広く投資をしたい方は成長投資枠を利用しましょう。

投資信託の中でも、株式投資信託だけでなく、債券やREITだけに投資する投資信託や、株式や債券など複数の資産にまとめて投資するバランス型投信も購入できます。

このように、成長投資枠では商品選択の幅が広く、つみたて投資枠では購入できない商品も自由に選べるのが最大の魅力です(下図参照)。

 

https://dot.asahi.com/articles/-/203463?page=1

 

一方、従来の一般NISAで購入できた商品のうち、新NISAの成長投資枠では外される商品もあります。

 

投資信託やETFの場合、

・信託期間が20年未満

・毎月分配型

・高レバレッジ型

の商品は除外されます。

 

https://dot.asahi.com/articles/-/203463?page=3

 

新NISAでは投資期間が無期限になったことにより、過剰なリスクをとって短期的な成果を求めるのではなく、ゆっくりと時間をかけて資産形成を行うことが勧められています。

よって、価格の上下動が大きなレバレッジ型の商品や、信託期間が短く長期運用ができない商品は外されたのでしょう。

 

つみたて投資枠の商品は成長投資枠でも買える

つみたて投資枠の方が購入できる商品の要件が厳しいため、つみたて投資枠で購入できる商品はすべて成長投資枠でも買うことができます。

よって、つみたて投資枠と成長投資枠で同じ投資信託を積み立てることもできますし、つみたて投資枠で投信積立をしながら、成長投資枠では個別株やETFを買うこともできます。

 

まとめ

新NISAのつみたて投資枠、成長投資枠で購入できる商品とできない商品について改めてまとめました。

投信メインの人はつみたて投資枠一本で問題ないですね。

個別株やETFも広く楽しみたい人は成長投資枠を存分に活用しましょう。

 

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