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特定口座の源泉徴収あり・なしはどちらを選択すべきか?

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おはようございます。 

当ブログの読者である同業の先生から、特定口座の源泉徴収あり・なし、どちらを選択すべきかについて以下のご質問をいただきました。

はじめまして、米国株1年目の いもようかん と申します。

 

非常に為になる情報をありがとうございます。

いつも勉強させて頂いております。

さて、ちゅり男様に質問させて頂きたいのは、売却益に伴う税金の事です。

 

私は現在36歳の勤務医(10年目)で、某証券会社の特定口座(源泉徴収なし, 年末にバイト病院の収入の確定申告もするため源泉徴収なしにしています)でVTIとVYMメインおよび少しの高配当株を運用し、アーリーリタイアを目指しております。

仮に今後アーリーリタイア出来た際には、可能なら配当金のみで生活したいと考えております。

 

しかし、予期せぬ出来事で、アーリーリタイア前に配当金だけでは足らずに運用資産を売却する必要が出てくる可能性もあり、その際に売却益に伴う税金の知識がなければ、その場は凌げても税金が払えないという事態にもなりかねません。

大まかな知識(売却益の何割は税金用に分けた方が良い、など)があれば、今後の銘柄変更に伴う株売却の際などにも応用出来ると考え、質問させて頂きました。

 

つきましては、

①売却益の税金の基礎知識(売却益の何割は税金用に分けた方が良い、ある銘柄を売却し新規銘柄購入する際の税金の注意点など)

②一般的な勤務医(バイトあり、転勤あり)としては、特定口座は徴収あり/なしどちらが都合がいいか

③一般的な勤務医の確定申告でのコツ

 

につき、もし宜しければ御教示頂けたら幸いであります。

御多忙の中、大変申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。

ご質問ありがとうございます。

結論から申し上げますと、特定口座・源泉徴収なしを選択する理由は、税金の支払いを先送りにして資金の効率化が可能な点くらいしか見当たりません。

我々医師のように2箇所以上で働いていれば確定申告は必須ですし、確定申告後の税金の支払いで心配が尽きないのであれば、素直に源泉徴収ありの口座にした方がすっきりすると思います。

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特定口座の源泉徴収あり・なしはどちらを選択すべきか?

「源泉徴収なし」口座を選択するメリットは2つ

源泉徴収なしのメリットは以下の2点です。

1) 給与所得以外の所得が年間20万円以下の場合に確定申告が不要

2) 税金の支払いを先送りして資金の効率化が可能

 

ただし、1)に関しては、我々医師は基本的にバイト病院を持っており、複数箇所での給与所得があるのが前提ですからどちらにせよ確定申告は必要です。

また、アーリーリタイアを目指して投資を続けるということは少なく見積もっても数千万円の単位で運用することになります。

そうなりますと、株の売買益が20万円以下というケースは想像しにくいため、1)はメリットにはなりえません。

 

税金の先送りをメリットと感じられるか否かが重要

2)の税金の支払いを先送りできるというのはメリットの1つです。

「源泉徴収あり」ですと、株を売却するたびに含み益の約20%にあたる税金が証券会社を通じて自動的に源泉徴収されます。

もし途中で損失を確定すれば、税金をとりすぎたことになりますので、超過徴収分を証券口座に還付してもらえるわけですね。

要するに、毎回毎回の取引でその都度税金を自動的に引かれるので、後から税金の支払いで心配する必要はないということです。

一方、「源泉徴収なし」の場合は年の途中で税金を引かれることはなく、確定申告の後にまとまって支払う形になります。

逆に言えば、無利子で税金の支払いを先送りすることが可能ということですね。

この点をメリットに感じるか否かが最大のポイントです。

 

売却益の税金の支払いが心配ならば「源泉徴収あり」にする

ただし、ご質問者様のように①のような心配が尽きないのであれば、潔く「源泉徴収あり」にしてしまった方がすっきりすると思います。 

一言で言ってしまえば、よほどの理由がなければ「特定口座・源泉徴収あり」を選択しておくのがよいということです。

「源泉徴収なし」を選択することで得られるメリットに比べて、その対価として支払う時間や労力が大きすぎるからです。

また、医師はどうしても支出レベルが高くなりがちですので、配当金だけで生活というのは現実的ではないと思います。

かなり切り詰めれば不可能ではないかもしれませんが、人生の満足度が大きく下がりそうなので私ならばやりません。

週2回程度の非常勤バイトを交えたセミリタイアをいうのが現実的ではないでしょうか。

 

まとめ

よほどの理由がなければ素直に「特定口座・源泉徴収あり」を選んでおくのが無難でしょう。

 

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