おはようございます。
私は、投資初心者の方ほど機械的にリバランスする仕組みを取り入れるべきだと思っています。
この「機械的に」というのが大変重要で、あらかじめ自分なりのルールを定め、それを明文化しておくのがよいと思います。
投資方針を文章に起こすことによって、強制力が高まりますね。
ただ頭の中で考えているだけですと、相場の状況によって方針がぶれることが多く、何がうまくいって何がうまくいかなかったか後から振り返ることが困難です。
投資方針を明文化して、リバランスの仕組みをその中に取り入れるのが初心者の方にはおすすめです。
投資初心者の方こそリバランスの仕組みを組み込もう
1. リバランスは自動車の自動ブレーキシステムに似ている
株価が好調な局面において、定期的なリバランスは大変重要です。
それは、「定期的にあらかじめ決められた資産配分へもとに戻す」という行為をルールに従って淡々と繰り返すことで、過剰なリスクをとることを防いでくれるからです。
相場の調子が良い時ほど、知らない間にアクセルを踏みすぎて、気がついたらポートフォリオの大半が株式だったということはよくあることです。
調子の良い時ほど「もっと攻めても大丈夫ではないか?」という気持ちに陥りやすいのが株式投資の恐ろしいところです。
そして、油断した頃に足元をすくわれて取り返しのつかない事態になることがあります。
このように、リバランスというのは自動車の自動ブレーキシステムに似た所があります。
危険を未然に察知してリスクを少し下げてくれるわけですね。
2. 暴落局面でのリバランスの効果
逆に、実際に株価の調整局面が訪れますと、「もっと株価が落ちるのではないか?」という恐怖心がやってきます。
株価が下がったら買うと決めていたにもかかわらず、結局最後まで買えず仕舞いであったということはよくあることです。
この時、リバランスの仕組みがあれば、株価が下がってポートフォリオ全体に占める割合が下がった割安な株式を機械的に買い足すことが可能です。
この「機械的に」というのが最大のポイントで、あらかじめ定められたルールに従って淡々と行うことが重要です。
ルールに従って不足分を買い足すだけですので、大きな勝負に出ることはありませんが、少なくとも割安株を少しは購入することができます。
短期の調整だけで、株価が上昇に転じたらいったん打ち止めです。
あまり深入りしないほうがよいでしょう。
そこからさらに株価が下がって本格的な暴落局面に入れば、さらに買い足すタイミングがやってきます。
適切な現金ポジションを保っているからこそ、いかなる局面でも冷静に買い足すことが可能なわけですから、現金が尽きないよう資金管理を徹底することが重要です。
3. 10-20%程度のキャッシュポジションは確保したい
では、どの程度のキャッシュポジションが適正でしょうか。
一般的には、「年齢(%)」の無リスク資産を確保するのが妥当とされていますね。
確かに、あまりにキャッシュポジションが多すぎると、するすると株価が上昇し続けた場合に機会損失になるので難しい所ではあります。
私の個人的な意見では、先ほどの「年齢(%)」よりは低くなりますが、10-20%程度のキャッシュは確保しておいたほうが無難だと思います。
これが暴落時の精神安定剤になりますし、機械的に割安になった株を買い足すこともできます。
フルインベストメントという言葉はかっこいいですが、実際には暴落に巻き込まれた時に指をくわえて相場を眺めていることしかできないリスキーな行為です。
ひたすら下がり続ける株価を眺め続けるだけというのは精神的にも非常に悪いです。
投資においてピンチこそ最大のチャンスというのは真実ですから、逆に、「ようやくリバランス(割安株の買い足し)のチャンスがやってきた」とポジティブに考えることができればよいですね。
まとめ
自らの投資方針にリバランスの仕組みを組み込むことで、機械的にリスク管理を行うことが可能です。
ルールをあらかじめ定めることで、おかしな行動を侵すリスクを減らしましょう。
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