おはようございます。
『ほったらかし投資術』はインデックス投資をこれから始めようという方の初めの1冊におすすめです。
新書ですので手に取りやすく、山崎先生も水瀬さんも非常に簡潔で明快な文章を書かれますので、投資初心者の方でも読みやすいです。
私自身すでに5回ほど読んでおり、インデックス投資自体はやることは少ないのですが、投資方針にぶれが出そうになった時に折に触れて読み返しています。
【ほったらかし投資術】インデックス投資の初めの1冊におすすめ!
『ほったらかし投資術』は山崎元さんと水瀬ケンイチさんの共著なので、意見が同じ所と分かれる点があり興味深く感じます。
お二人の意見が共通するのは、インデックス投資に関する基本的な考え方、非課税口座の活用法についてです。
一方で、生活防衛資金の必要額や具体的なアセット・アロケーションの配分割合に関してはお二人の意見が分かれます。
個人投資家としては、お二人の意見が共通している所はそのまま取り入れ、異なる部分は絶対的な正解がないということですので、ご自身の生活状況に合わせて検討するのがよいでしょう。
山崎元先生の推奨ポートフォリオを考察してみる
山崎元先生の主張はシンプル、かつ一貫性があって個人的には好みです。
山崎先生の推奨ポートフォリオは、本の書かれた時期によって若干変わりますが、おおまかには以下の通りかと思います。
1) 無リスク資産 → 銀行預金もしくは個人向け国債(変動10年)
2) リスク資産 → 国内株:外国株を40:60〜50:50でホールド
・国内株に関しては、TOPIX連動型の投資信託もしくはETF
・外国株に関しては、MSCIコクサイ連動の低コスト投資信託
昔は新興国株も積極的にポートフォリオに組み入れていた気がしましたが、今は極力シンプルにするためでしょうか、TOPIXとMSCIコクサイ(日本以外の先進国)になっています。
外国債券に関しては、為替変動のリスクがある以上日本人にとってはリスク資産であり、そのリスクに見合ったリターンが得られないため否定的な見解ですね。
「キャッシュ + 株式」というのが究極にシンプルなポートフォリオであることは私も同意見です。
この際、自分のリスク許容度に合わせて十分量のキャッシュを確保することが大変重要です。
実際の商品に関しては最新の情報をブログでチェック
2015年に改訂された『ほったらかし投資術』に書かれていることの大半は、2019年現在でも通用します。
一方で、2017年〜2018年にかけて楽天バンガードやeMAXIS Slimシリーズといった低コスト投資信託が次々と発売されており、書籍内の商品選択に関しては時代遅れになりつつあります。
よって、本著からインデックス投資全体の考え方を学び、実際の商品選択では以下のブログから最新情報を収集しましょう。
幸い、先輩インデックス投資ブロガーが、各社から発売されているインデックスファンドのコストや純資産総額を一覧表にまとめてくださっています。
自力でやるとものすごく大変な作業ですので、感謝しなければなりませんね。
選び方としては、1) 最低コストで、2) 純資産総額が十分に大きく、3) 純資産総額が今も伸び続けている(売れ続けている)商品を選べばOKです。
まとめ
『ほったらかし投資術』を久しぶりに読み返しましたが、新書であること、文章の読みやすさ・明快さから、2019年現在でもインデックス投資家必読の1冊だと思います。
私は5回くらい読みました。5回も読むと、さすがに新たな学びがあるわけではありませんが、ずっと手元に置いておきたい1冊ですね。
こんな記事も書いています。
インデックス投資の初めの1冊としては、カン・チュンド氏の以下の書籍も大変おすすめです。
水瀬ケンイチさんは2017年に『お金は寝かせて増やしなさい』を出版されました。根底にあるのは『ほったらかし投資術』と同じ考え方ですが、こちらは実際の運用成績も載っています。
投資と全く関係ありませんが、私が全国民に読んでほしいと思っているのが以下の筋トレ本です。正直、投資に時間を割くよりも筋トレしたほうがよいです。