おはようございます。
投資信託もETFも何千本も商品があり、勉強すればするほどどれを選べば分からなくなります。
しかし、インデックス投資という分野だけに限れば、投資信託はeMAXIS Slimシリーズを、ETFはバンガードを選ぶだけでOKと言えます。
世の中には山ほど金融商品がありますが、それを1つ1つ勉強しても「労多くして功少なし」となりがちです。
アウトカムに大きな差を生まない点に関しては、何事も極力シンプルに考えるようにしましょう。
投資信託ならばeMAXIS Slimシリーズを、ETFならばバンガードを選ぶだけでOK
eMAXIS Slimシリーズの投資信託やバンガードETFは、
1) コストに徹底的にこだわる姿勢
2) 流動性に優れる
この2点で優位性があります。
以下で詳細を見ていきます。
投資信託ならばeMAXIS Slimシリーズに一本化でOK
昔から、日本の投資信託業界では「日本」「先進国株式」「新興国株式」と分けて保有するのが王道になっています。
よって、
1) eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
3) eMAXIS Slim新興国株式インデックス
この3つの商品は今後も売れ続けることが予想されます。
長期保有にあたっては、細かなコストの差よりも沈没しない船を選ぶことが大変重要です。
なお、私自身はつみたてNISAで、
4) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
を購入しており、個人的に応援しています。
ただし、2018年10月31日に設定されたばかりの新しいファンドですので、実際の運用成績を注視する必要があります。
2019年10月時点でファンド純資産総額が約70億円となっており、毎月5億円以上のペースで資金が入ってきているようです。
信託報酬も0.132%(税込)へ下がっていますので、魅力は増していますね。
このまま順調に成長すればより安心して投資できるようになります。
eMAXIS Slimに競合しうるのは楽天VTIとニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slimシリーズの勢いを考えますと、他の大多数のインデックスファンドは生き残るのが難しくなると思います。
その中で、eMAXIS Slimシリーズに十分対抗しうる商品だと私が思うのは以下の2本です。
1) 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、全米市場を丸ごと購入対象とするVTIを間接的に保有できる商品です。
ベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)です。
VTIとS&P500のパフォーマンスは近似するとは言え、同じ指数に連動する他社商品がないというのは大きな強みです。
実際、楽天VTIは純資産総額が570億円と楽天・バンガード・ファンドの商品の中でもNo.1の売れ筋商品になっています。
信託報酬は0.172%(税込)と非常に低く、今後さらに運用が安定してくれば長期保有に値する商品だと思います。
2) ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim先進国株式インデックスと同じ、MSCI KOKUSAIをベンチマークとする先進国株式クラスの投資信託です。
ただし、ニッセイは2013年12月10日に設定され、すでに5年以上に渡る運用実績があるのが大きな強みです。
ここ1年の純資産総額の伸びではeMAXIS Slimにおされていますが、今時点で1330億円と申し分ありません。
ニッセイを代表する売れ筋商品ですから、コスト面・運用面においても抜かりなくやってくるはずです。
実際、設定来のベンチマークからの乖離率は1.0%、直近3年に限ればわずか0.1%という優秀さです。
長期の運用実績が明らかでないeMAXIS Slimシリーズよりも今の時点では優秀な商品と言えるでしょう。
ETFはバンガードに一本化でOK!
海外ETFに関しては、バンガード、ブラックロック、ステート・ストリートの3社が圧倒的な存在感を示しています。
特に、ブラックロックとバンガードの勢いが凄まじく他社の追随を許しません。
それは、以下のページを見ていただければすぐに分かります。
商品名の冒頭に「Vanguard」とあればバンガード社の商品、「iShares」とあればブラックロック社の商品です。
ETF運用総額トップ20のほとんどが「Vanguard」か「iShares」で占められていることが分かります。
海外ETFはバンガード、ブラックロックのどちらかから選んでおけばほぼ間違いありませんが、バンガード社の方が全般的にコスト面でやや有利です。
メジャーな指数に連動する商品は両社から販売されていますから、ETF初心者の方はとりあえず「バンガード」と名がつく商品を買っておけば間違いありません。
初めはVTもしくは「VTI + VEA + VWO」を買いましょう
バンガード社のETFと一口に言っても、実はものすごく多くの商品が販売されています。
その中で具体的に購入すべきなのは、
1) VT(全世界株式)
もしくは、
2) VTI(米国) + VEA(米国以外の先進国) +VWO(新興国)
のどちらかです。
経費率に関しては、先日の引き下げによってVTが0.09%、VTIが0.03%、VEAが0.05%、VWOが0.12%となっています。
国内の投資信託と比較しても群を抜いた低コストですね。
上記以外のETFにも面白い商品は多数ありますが、初心者が積極的に手を出す必要はありません。
「シンプル」かつ「王道」を長きに渡って続けることこそが最も重要だからです。
また、バンガード社の場合、バンガードのファンド保有者がバンガードという会社そのものを保有している形になるため、今後も顧客の利益を追求し続けることが期待できます。
まとめ
投資信託ならば、eMAXIS Slimシリーズから選ぶのが無難です。
楽天VTIとニッセイ外国株式インデックスファンドも大変良い商品ですね。
ETFはバンガードもしくはブラックロックが王道ですが、日本での知名度・コスト面においてバンガードに一日の長があります。
【楽天証券】
楽天証券は今最も勢いを感じる証券会社です。
楽天市場という独自のECモールを保有していることで、ポイント還元サービスが他社より圧倒的に優れています。
こんな記事も書いています。
私は基本的にETF推しですが、ジュニアNISAに関しては分配金を出さない投資信託を選ぶべきだと思います。
つみたてNISAはどこの証券会社でも商品ラインナップに大差ありませんので、楽天証券を選んで楽天カードでポイントを頂戴するのが賢明です。
まとまった金額のお金が用意できるのならば、投資信託よりもETFを直購入した方がよいでしょう。