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ポートフォリオ内の債券が果たす2つの重要な役割(パート2)

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おはようございます。

先日の記事に引き続き、ポートフォリオ内の債券が果たす2つの重要な役割について検討します。

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私が考えるポートフォリオ内の債券が果たす2つの役割とは、

1) 株式の暴落局面でのクッション役

2) 機械的なリバランスにより割安な株式を購入する仕組み作り

です。

本日は2)について考察します。

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ポートフォリオ内の債券が果たす2つの重要な役割(パート2)

リバランスによって割高な時期に株式を購入するのを防ぐ

ポートフォリオに債券を組み込むことで、リバランスによって株式が割高な時期を避け、割安な時期に株式を仕込む仕組み作りが可能です。

話をシンプルにするために、

・VT(株式):80%

・BND(債券):20%

というポートフォリオで考えてみます。

スタート時点で1,000万円のポートフォリオを仮定すると、VTが800万円、BNDが200万円です。

1年後、幸いにも株式市場が絶好調でVTが1000万円まで増え、BNDは200万円のままであったと仮定します。

「VT:80%、BND:20%」のバランスを保つため、リバランスの時期が来た時に買い増しの対象となるのはBNDです。

具体的には、BNDへ50万円分を追加投資するか、VTを40万円分売却してそのお金でBNDを購入すれば80:20を保つことができます。

すると、必然的に割高になったVTへの追加投資にブレーキをかけることになります。

周囲が株高で盛り上がっている時ほど、自分もその株に追加投資したくなるのが人間心理ですが、そういった心理の罠に陥るのを未然に防ぐ役割が期待できます。

 

リバランスによって割安になった株式に自動的に追加投資をする

上と同じく、スタート時点でVTが800万円、BNDが200万円のポートフォリオを仮定します。

先ほどとは逆に、株式市場が暴落局面で、1年後にVTが600万円まで減り、BNDが200万円のままであったと仮定します。

「VT:80%、BND:20%」のバランスを保つため、リバランスの時期が来た時に買い増しの対象となるのはVTです。

具体的には、VTへ200万円を追加投資するか、BNDを40万円分売却してそのお金でVTを購入すれば80:20を保つことができます。

この場合、一気に200万円をキャッシュで追加投資できる人は少ないでしょうから、現実的にはBNDを売却してVTを購入する人が多いでしょう。

すると、1年ごとに機械的にリバランスをするというルールを明確化しておけば、株価が下がった割安な時期に債券を売り、割安になったVTへの追加投資を行う仕組みになります。

 

ポートフォリオ内に債券を組み込むことで人間心理から来るミスを防ぐ

この、

・株式が割安な時期に追加投資をする

・株式が割高な時期にはブレーキをかける

というのがポートフォリオ内に債券を組み込む真骨頂です。

ポートフォリオ内に一部債券を組み込むことで人間心理をできるだけ排除し、人間心理から来る致命的なミスを未然に防ぐのが目的ですね。

 

もちろん、債券の代わりにキャッシュで調節するという手もありますが、キャッシュは最強の流動性を持つがあまり、手元にあるとつい株式を購入したくなる誘惑に駆られます。

実際、私がそうです。

手元にキャッシュが残っていると、どうしても地味な債券ではなく株式に魅力を感じてしまいます。

キャッシュではなく「債券」というアセットクラスで保有することで、株式を購入したいという誘惑を断ち切り、機械的に購入・売却基準を決めることができます。

 

ポートフォリオ内に債券を組み込むことによる長期リターン低下と折り合いをつける

数十年間ホールドし続けることを前提とすれば、「株式100%」のポートフォリオの方が有利なのは歴史が証明しています。

ポートフォリオ内に債券を組み込むことで、長期になればなるほど一定のリターン低下は避けられません。

しかし、実際には数十年間に渡って同じ手法をコツコツ継続できる人がほとんどいないことを考えれば、心理的な安定効果も踏まえ、債券をポートフォリオに組み込むのもありでしょう。

また、債券を組み込む割合を10%〜20%程度に抑えれば、長期で見た時のリターン低下もさほどではありません。

ポートフォリオ内に最大30%程度までの債券を組み込み、半自動的な売買システムを組み込むことは長期投資において一考の価値があると思います。

 

まとめ

ポートフォリオ内に債券を組み込むことで、株式が割安な時期に追加投資をし、株式が割高な時期にブレーキをかける役割が期待できます。

ポートフォリオ内の債券割合をあまりに高めますと、長期になればなるほどリターン低下が心配されますが、少しだけ組み込むのは面白いかもしれません。

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こんな記事も書いています。

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