おはようございます。
最近、いろいろな方から投資に関するご質問を受けることが増えました。
その中でも、アセット・アロケーションに関しては皆さんいろいろ悩まれているようです。
実際、私も投資を始めて10年以上になりますが、アセット・アロケーションに関しては未だに悩むことがあります。
そして、あれこれ悩むたびに結局は「キャッシュ+VT」が万能ではないかという結論に至るわけです。
何も考えずに「キャッシュ+VT」が強いと思います
ざっと考えただけでも、VTの強みはいくつも思いつきます。
VTの数少ない弱点としては、世界全体の平均点を狙う投資法なので、それ以上の大きなリターンは狙えないということです。
ただし、実際には大半の個人投資家がVTのリターンに劣後することを考えれば、平均点で満足するのが最善なのでしょう。
経費率がわずか0.08%で自動的にバランス調整されます
VTの経費率はわずか0.08%です。
0.08%の手数料で、世界全体の株式市場の約8,000銘柄に分散投資が可能です。
しかも、大型株だけでなく中型〜小型株まで網羅し、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーします。
各国の株式時価総額の変動を自動的に取り込み、VTの内部で勝手にバランス調整してくれます。
米国が強ければ米国の比率が上がりますし、新興国が強ければ新興国の比率が勝手に上がっていきます。
この時点で強すぎます。
ETF純資産総額は2.5兆円規模で流動性に問題なし
時にVTは米国では売れていないから流動性に問題があるといった主張を目にしますが、VTのETF純資産総額は2.5兆円もあります。
10兆円以上のSPYやIVV、VTI、VOOが化物レベルであるだけで、2.5兆円もあれば特に問題ありません。
日本国内で大人気のひふみプラスやニッセイ外国株式インデックスファンド、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)でも数千億円レベルです。
VTは米国本国でVTI、VEA、VWOほど売れていないから心配だと言うのならば、国内の投資信託で安心して購入できる商品が一個もなくなってしまいます。
VTだけなら売買回数が最小限で済む
何も考えずにVTをホールドしておけば、売買回数を最小限に抑えることができます。
SBI証券の場合、海外ETFの買付手数料は一回あたり5〜20ドルです。
一回だけで見ればたいした金額ではありませんが、何十回〜何百回と積み重なるとボディーブローのようにきいてきます。
ところが、VTを積み上げるだけであれば、購入する商品は1つだけでリバランスなども不要ですから売買回数は明らかに少なくなります。
しかも、2020年からはSBI証券でVTを購入する時の手数料は無料になりました。
「コストに徹底的にこだわる」という意味においては、最強に近い投資法と言えます。
国内の投資信託ほどベンチマークからの乖離の心配なし
優れたインデックスファンドというのは、ベンチマークからの乖離が最小限で、長年に渡って安定して運用されている必要があります。
昨今、楽天VTや楽天VTIのベンチマークからの乖離が大きいという問題が指摘されていますが、VTを直接買いつければこういった悩みから解放されます。
指数自体を直接買い付けることはできませんので、どんな商品を購入しても最小限の乖離は発生します。
VTの場合は設定来で0.1%未満の乖離しかありませんので、合格点と言えます。
シンプルに「キャッシュ 50:VT 50」で十分
極論ですが、個人投資家のポートフォリオはシンプルに「キャッシュ 50:VT 50」でよいのではないかと思います。
投資初心者の方であれば、自分であれこれアレンジを加えるよりも、数十年単位でみればかなり優秀なポートフォリオではないでしょうか。
途中でいろいろ悩んでポートフォリオをいじると、そのたびにコストが積み重なって不利になります。
そして、大半の場合、変更した後のポートフォリオが変更前のポートフォリオよりも100%確実に優れているという保証はありません。
それならば、初めからVT一本に絞った方が効率がよいのです。
無リスク資産に関しては、日本円でホールドするのが最もシンプル、かつ流動性に優れます。
キャッシュであれば、その時々の状況に応じて臨機応変に株式以外のアセットにも投資可能ですので、せいぜい定期預金を活用する程度で十分でしょう。
まとめ
VT一本のポートフォリオが最強に近いと頭では理解しつつ、いろいろ遊びたくなるのが株式投資の面白いところですね。
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こんな記事も書いています。
VTもしくはVTIを購入して、配当金をひたすら再投資し続けるのがシンプルかつ最強に近いです。
ロボアドの手数料が米国並の0.25%まで下がれば、ロボアド一本に絞るのもありですね。
VTの詳細についてです。インデックス投資の王道といえますね。