おはようございます。
米国のロボアドに関する以下の記事によれば、米国のロボットアドバイザー「ベターメント」の手数料はわずか0.25%とのことです。
ジョン・スタイン氏が創業者兼CEOとして率いるスタートアップのベターメントは、主にミレニアル世代を対象に、従来の投資アドバイザーをアルゴリズムに置き換え、できるだけ低コストで投資が可能な世の中を目指しています。
ロボアドに丸投げして手数料が0.25%とは羨ましい限りですね!
米国発のロボアド「ベターメント」のコストはわずか0.25%!
ベターメントのシステムはウェルスナビに非常に似ています。
ベターメントのサイトやアプリにアクセスし、銀行口座や年金・退職金の口座情報を入力し、投資に関するいくつかの簡単な質問に答えると、あとはソフトウェアが格安手数料のETFをいくつか選択して自動で投資してくれるというものです。
驚異的なのはその手数料で、わずか0.25%とのことです。
国内のウェルスナビが3000万円以内の資産に対しては手数料1.0%、3000万円を超える部分に関しては0.5%ですので、いかに格安か分かりますね。
また、米国の通常の投資アドバイザーは年間約1.0%の手数料をとると記載されていますが、一般的に金融商品は人の手が加われば加わるほどコストが増すと言えるでしょう。
金融商品はシンプル・イズ・ベストで、下手に複雑にするとコストばかりがかさむ好例だと思います。
手数料が0.25%ならばロボアドに一本化も考えたいレベル
こうして見てみますと、ロボアドも米国が最先端で、日本のロボアドはまだ出遅れているのですね。
ウェルスナビもTHEOもコンセプトは大変優れたサービスだと思うのですが、今の時代に1.0%近い手数料はやはり割高です。
バランスファンドと同じレベルの手数料(0.2%〜0.3%)まで下がってくれればおすすめしやすくなりますね。
しかし、米国に手数料0.25%のロボアドがすでに存在しているという事実は、将来的に日本のロボアドも手数料が下がっていくことを期待させてくれます。
投資信託の信託報酬が2017年頃からようやく0.2%前後の低水準に落ち着いたのと同様に、日本で本格的にロボアドが実用化に耐えうるようになるのは数年かかるかもしれません。
手数料が0.25%でリバランス、DeTAX(デタックス)も含めて全て自動でお任せなロボアドが登場したら、全てロボアドに丸投げでOKな時代になるでしょう。
*DeTAX(デタックス):
ウェルスナビの税金対策機能で、配当やリバランスによって生じる税負担を含み損を実現することによって相殺し、翌年以降に繰り延べるサービス
「金融サービス業界の大半は、人間の時間を完全に無駄遣いしている」
冒頭の記事の中で、この言葉が強く印象に残りました。
「金融サービス業界の大半は、人間の時間を完全に無駄遣いしている」
時間というのはいろいろと多忙な現代人にとって最も貴重な資源の1つで、投資においても時間対効果というのは常に考える必要があります。
金融サービスの世界では、いろいろと手を加えすぎるあまり無駄に複雑になり、一般人がちょっとかじったくらいでは理解できないような商品が多すぎます。
真に優れた商品というのは、そのコンセプトが単純明快なものが多く、少し勉強すれば誰にでもその良さが分かるものなのでしょうね。
そういった金融商品・サービスが今後広がっていくことを期待しています。
まとめ
将来的に日本のロボアドの手数料が0.25%程度まで下がれば、あれこれ自分で手を加えずにロボアド一本でよい気がします。
ロボアドの多くは桁違いの純資産総額を誇る海外ETFを利用していますので、流動性の意味でも安心ですね。
こんな記事も書いています。
バランスファンドについてまとめた記事です。eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と楽天・インデックス・バランス・ファンドがおすすめです。
細かいことを考えずに気軽に投資できるというのは、長期投資では大事になってきます。
株式の場合、現物運用でも十分に値動きがありますので、安易にレバレッジ取引に手を出さないようにしましょう。