おはようございます。
6月と言えば、待ちに待った夏のボーナスが支給される時期ですね。
夏のボーナスを何に使うかは個人の自由ですが、せめてその一部だけでも将来に向けた資産形成に活用したいものです。
個人的には、サラリーマン投資家の方であれば、ボーナス支給月にリバランスを行うのが最適ではないかと考えています。
夏のボーナスを利用してリバランスを実施しよう!
長期投資のリスク、リターンはアセットアロケーションに大きく左右されます。
投資信託を毎月一定金額ずつ自動積立している場合、年月が経過するにつれて自分の理想とする資産配分から徐々にずれが生じる可能性が高いです。
資産配分のずれが生じた時に、手持ちの金融資産を売買したり、追加投資を行うことでバランスを取り戻す行為をリバランスといいます。
リバランスの方法は大きく2種類
さて、リバランスの方法ですが、大きく次の2つに分けられます。
1) ノーセルリバランス
→すでに保有している金融資産を売ることなく、追加で購入することによって資産配分を調整する
2) 既存の運用資産内でのリバランス
→保有している資産の一部を売却し、そのお金を別の資産に振り分けることで資産配分を調整する
どちらの方法がよいのでしょうか?
ノーセルリバランスが理想です
結論から言いますと、ノーセルリバランスの方がよいです。
ノーセルリバランスとは、既存の商品を売ることなく、追加買いによって資産配分を調整することです。
株式などの金融資産は分離課税で、売却時には値上がり益に対して20.315%の税金が発生します。
ノーセルリバランスでは、すでに保有している金融資産を売りませんので、値上がり益が発生している時に利益確定による税金の支払いを先延ばしにすることが可能です。
資産形成において、コストは徹底的に意識すべきものですから、非常に重要ですね。
新規買い付けでリバランスをするにはボーナスが最適
このように、税金の支払いによって資産形成のスピードが下がるのを防げるのがノーセルリバランスのメリットです。
とはいえ、自分の理想のアセットアロケーションから大幅にずれてしまうと、通常の給与所得だけでリバランスを行うのは困難です。
サラリーマンの方であれば、やはり夏と冬のボーナスを活用するというのが一番ではないでしょうか。
ボーナスであれば、基本的に毎月の生活費とは関係なく使えますし、ある程度まとまった金額が支給されることが多いからです。
また、
「ボーナスの一部でリバランスを行う」
というルールを作っておくことで、年2回のボーナスでつい無駄遣いをしすぎる事態を防ぐことができます。
保有商品を厳選すればリバランスの手間がかからないポートフォリオになる
リバランスは確かに重要な要素ではありますが、あまり厳密にやりすぎると面倒くさくなってくるのも事実です。
多少のずれであれば気にしすぎる必要はありませんし、そもそもポートフォリオをあまり複雑にしすぎないことが重要です。
長年投資を続けていると、「あれもこれも」となりやすいですので注意が必要です。
昔購入した商品は手数料が割高なことも多く、今の時代においてもそのまま継続保有すべきかどうか時々見直す必要があるでしょう。
全世界株式型の金融商品をうまく活用してリバランスの手間を減らす
リバランスをするのが面倒な方は、「全世界株式」型の金融商品をうまく活用するのも手です。
毎月少額ずつの積立投資であれば、
・楽天全世界株式インデックスファンド(楽天VT)
・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
あたりですね。
毎月10万円以上の買い付けであれば、VTの直接買い付けというのもありでしょう。
「全世界株式」型の金融商品を活用することで、全世界の株式市場に時価総額加重ベースで分散投資をすることが可能です。
今後世界のどこかの国や地域で時価総額の逆転が起きたとしても、定期的に自動調整されるというわけです。
時価総額加重ベースの配分がベストな選択肢かどうかはわかりませんが、面倒くさがり屋の方にとっては大きな魅力がある商品と言えるでしょう。
まとめ
リバランスを行う時はノーセルリバランスが理想ですが、サラリーマン投資家であれば年2回のボーナスを活用するとよいでしょう。
リバランスの手間を増やさないために、定期的にポートフォリオの見直しを行い、少数の厳選した商品でシンプルなポートフォリオを組むのも手です。
こんな記事も書いています。
インデックス投資におけるアセットアロケーションの重要性が強調されています。インデックス投資本の良書だと思います。
リバランスが不要という点ではロボアドバイザーも魅力ですが、手数料がやや割高です。シンプルに「VT+債券ETF」とするのも一手でしょう。
ボーナスでリバランスを行うルールを作ることで、ボーナスの無駄遣いを防ぐことが可能ですね。