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ロボアドバイザーに手数料1.0%を支払うのと、シンプルに「VT+債券ETF」ではどちらが有利か?

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おはようございます。

ウェルスナビやTHEOなどのロボアドバイザーは、日本円を入金するだけで後は自動でETFをリバランスしながら買い付けてくれるサービスです。

手数料は1.0%程度のことが多いですね。

投資初心者の方の最初の一歩目のハードルを低くしたという意味で画期的なサービスだと思います。

ただ、ある程度投資の経験を積んできますと、手数料の1.0%というのが割高に見えてしまうのも事実です。

このあたりをどう考えるか、本日は検討してみたいと思います。

 

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ロボアドバイザーの手数料1.0%と「VT+債券ETF」ではどちらが有利か?

THEOのリバランスは人間業では不可能!

普段から大変お世話になっているたぱぞうさんのブログで、THEOの運用実績が報告されています。

www.americakabu.com

これを拝見しますと、THEOのリバランスは人間業では不可能なレベルです。

記事の中の画像の文字が細かすぎて読めませんから、この時点で到底人間業ではありませんねw

 

仮にTHEOと同じことを手動でやろうとすると、

・銘柄選択や取引に関わる操作だけで膨大な時間がかかる

・一株単位で売買を繰り返すと、海外ETFの場合確実に手数料負けをする

ことが問題です。

このように、ロボアドバイザーならではの細か〜〜いリバランスを1.0%の手数料でやってもらえるのは大変おもしろいですね。

ただし、現時点ではTHEOのパフォーマンスが、1.0%の手数料分を差し引いてもVTやVTIの積み立てに勝てるかは不透明です。

これが悩ましい所ですね。

 

ウェルスナビのポートフォリオはTHEOと比べるとシンプル

一方、ウェルスナビのポートフォリオは、リスク許容度5(最大)のシミュレーションでは下図の通りです。

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(画像はウェルスナビのHPから引用)

 THEOと比べるとずいぶんとシンプルで、

・VTI→米国

・VEA→欧州とアジア・パシフィック

・VWO→新興国

・AGG→米国債券

・GLD→金

・IYR→不動産

といういわゆる「王道」の巨大ETFをリバランスしながら買い付けることになります。

上のポートフォリオを眺めてみますと、VTよりも米国の割合が少なく、欧州、アジアパシフィックや新興国の割合が高いことが分かります。

この中で、GLD(金・コモディティ)やIYR(不動産)に関しては、私自身は必須のアセットクラスではないと思っていますが、これらを組み込むことで将来のパフォーマンスにどのような影響があるかは興味があります。

 

ロボアドバイザー vs 「VT + AGG or BND」ならばどちらが有利か?

私自身はどちらかと言うとシンプルなポートフォリオが好みです。

最もシンプルに、「VT(8割)+AGG or BND(2割)」でポートフォリオを作ってみて、ロボアドバイザーと勝負させてみたらどうなるか面白そうですね。

「VT + AGG」はドル転や手動での買い付けなど少々手間はかかりますが、圧倒的な低コストというETFのメリットを消さずにすみます。

VTの経費率が0.10%で、AGGやBNDが0.08%ですので、両者合わせても0.10%未満に抑えられますね。

海外ETFは買付手数料が0.45%(最低5ドル、最高20ドル)かかりますが、これは購入時のみにかかるコストですので、私自身は信託報酬ほどには重視していません。

 

株式市場が不調な時に1.0%の手数料は痛い!

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2017年のように右肩上がりの順張り相場においては、自らの想定以上にどんどん株価が伸びていきますので、1.0%の手数料の重みを忘れがちです。

一方、2018年のようなアップダウンの激しい相場では、特に株式市況が悪い時に1.0%の手数料がボディーブローのように効いてきます。

トータル資産が伸びていない時も1.0%ずつ削られると精神的にもけっこうきついのではないでしょうか。

これが0.5%くらいになればまた話が変わってくるのでしょうが、バランスファンドの手数料が0.2%〜0.3%という時代ですからこれからに期待ですね。

 

私の投資スキルは進化しませんが、ロボアドバイザーはどんどん進化する

ここまでは、ロボアドバイザーの1.0%の手数料に対して辛辣な意見を述べましたが、私自身はロボアドバイザーの将来には大いに期待しています。

それは、私の投資スキルは10年前と比べてもたいして成長していませんが、THEOやウェルスナビは今後も急速に成長し続けていくのが明らかだからです。

ロボアドバイザーはまだ発展途上で、本格的な盛り上がりを見せるのはこれからだと思います。

私の脳力は年齢とともに確実に衰えますので、いずれは100%ロボにバトンタッチする時が来るのでしょう。

いつかは、「家計管理」「節約」「節税」「投資」を全て一括で管理するスーパーロボが誕生しそうですね。

 

まとめ

ウェルスナビやTHEOなどのロボアドバイザーは、投資のことが全く分からないという方でも、日本円を入金するだけで投資可能というハードルの低さが魅力です。

一方で、ある程度の投資経験がある方にとっては、手数料の1.0%というのが割高に見えるかもしれません。

シンプルに手動で「VT + AGG or BND」としても割と良い勝負をする気がしますが、いかがでしょうか。

 

 

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