おはようございます。
投資初心者の方でもすぐに取り組める最もシンプルなポートフォリオは何でしょうか?
一昔前までは「日本円+VT」だと考えていましたが、投資信託の質が向上した今現在においては、「日本円+eMAXIS Slim全世界株式」がよいと思います。
「世界株式市場は長期で伸びる」というシナリオさえ信じられればすぐにでも始められますし、ポートフォリオをシンプルに保つことでリバランスなどのメンテナンスが容易になります。
「日本円+eMAXIS Slim全世界株式」というシンプル・王道ポートフォリオ
「日本円+eMAXIS Slim全世界株式」がインデックス投資の基本形
インデックス投資の王道、かつ最もシンプルなポートフォリオが「日本円+eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」だと思います。
無リスク資産はシンプルに「日本円」一本に絞り、国債などへは投資をしません。
外国債券やREIT、金などのコモディティなども思い切って省き、リスク資産は株式一本で勝負します。
そして、その株式部分はシンプルに「全世界株式市場」に連動する投資信託一本に絞ります。
あとは各個人のリスク許容度に応じて、「日本円」と「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の割合を決めるだけです。
この割合すら悩んでしまった場合は、まずはオーソドックスに「無リスク資産(日本円)=年齢(%)」で始めてみるのがよいでしょう。
仮に30歳であれば、ポートフォリオ全体の30%を日本円で、70%をeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)で保有するということです。
投資について全く知識がない方でも、実はこれだけで十分なポートフォリオを組むことができます。
「世界株式市場は長期で伸びる」というシンプルな賭け
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の良いところは、「世界株式市場は長期で伸びる」というシナリオが信じられれば、すぐにでも投資が可能な点です。
ウォルマートが30年後も順調に伸び続けているか、Facebook(Meta)が30年後も今の立ち位置をキープしているか、という質問に答えるのはなかなか難しいです。
それだけ現代社会は時代の流れが速く、企業の栄枯盛衰のスパンもどんどん短くなっています。
今No.1の座をキープしている企業であっても、30年後にどうなっているかは誰にも分からないのです。
その時々のトレンドを正確に読んで、旬な企業や割安な企業だけに的確に投資できればベストですが、「言うは易く行うは難し」です。
自信がなければ最低限の分散投資はしておいた方がよいでしょう。
米国株ならばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)かSBI・Vシリーズを
もしあなたが全世界株式よりも米国株式派であれば、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の代わりに以下の商品を購入すればよいでしょう。
1) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2) SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(VOO相当)
3) SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(VTI相当)
全世界株式投資と米国株投資のどちらが高いリターンをもたすかは、数十年後になってみないと分かりません。
それよりも重要なことは、全世界株投資でも米国株投資でもどちらでもよいので、自分が信じられるシナリオに従って長く投資を続けることにあると思います。
まとめ
インデックス投資の王道、かつ最もシンプルなポートフォリオが「日本円+eMAXIS Slim全世界株式」です。
リバランスも容易でメンテナンスしやすく、投資初心者向きと言えるでしょう。
【新NISAを始める前におすすめのインデックス投資本】
1. 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
投資ブログから生まれた一冊ということもあり、平易な言葉で書かれており大変分かりやすいのが魅力です。
結論も分かりやすく、「若いうちは家計資産の100%を全米株式インデックス(VTIなど)で保有しろ」という内容です。
100%にするかは各個人の状況によると思いますが、可能な範囲でインデックスファンドの保有率を高めたほうが長期リターン向上が期待できるのは間違いありませんね。
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投資を長く続けるためには、何も努力せずも継続できる仕組み作りが肝要です。
ポートフォリオをシンプルに保つことで、リバランスやメンテナンスが容易になります。
不確実性の高い株式投資において、常に100点満点をとることは不可能です。
70点程度を目指して気楽に取り組むのが長続きの秘訣です。