おはようございます。
5年前に私がブログを開設したころはNISAやiDeCoと聞いても「なにそれ?」という方が多かった気がします。
最近ではつみたてNISAやiDeCoを活用している方がものすごく増え、一般の方にも投資が普及してきたことを感じます。
しかし、積立投資の終わり方となると、
「自分なりにいろいろ調べて積立投資を始めてみたけれど、終わり方までは考えていなかった!」
という方は多いのではないでしょうか?
そんな方はぜひ今回ご紹介する『つみたて投資の終わり方 100年生きても大丈夫!:人生後半に向けた投資信託の取り崩しメソッドを解説!』を読んでいただければと思います。
『つみたて投資の終わり方』を読んで人生100年時代に対抗できるマネープランを!
積立投資の「始め方」でなく「終わり方」に焦点をあてた貴重な本
書店にいけば無数の投資本が存在し、初心者向けにわかりやすく解説された本もかなり増えた印象があります。
しかし、その大半は投資に興味を持ち、これから投資を始める方に向けて書かれたものであり、リタイアが近い方向けの資産の取り崩し方に焦点をあてた本はほとんどありませんでした。
今回のカン・チュンド先生の本は、20年〜30年かけて積み上げた資産を老後どのように取り崩していくのが合理的かを解説した本になっています。
私が知る限り、資産(投資信託)の取り崩し方法についてここまで詳細かつ合理的に解説された本は少ないです。
ゴールを意識して投資を始めるかどうかで成功確率が大きく変わる
本書は資産の取り崩し方について解説された本なので、若い方の中には、
「20代〜30代の今の自分にはまだ関係ない話では?」
「積立投資を始めたばかりなのに20年〜30年先のことなど考えられない」
という方も多いかもしれません。
ところが、実際には若い人も本書を読むべき理由があります。
それは、ゴールを明確に思い描けたほうが長期投資のモチベーションが高まり、成功率も高くなるからです。
ゴールが漠然としたまま長年投資を続けるのはよほど投資好きな人以外は無理です。
本書を読み、取り崩し方法まで明確にしたうえで資産形成のシミュレーションをすればより正確なライフプランを立てられることになります。
「定率」の取り崩しと年1回の手動リバランスにより老後も戦えるポートフォリオを作る
具体的な資産取り崩しの方法についてはネタバレになるので避けますが、
・老後に向けてポートフォリオをシンプルに整理する
・取り崩し期は資産形成期よりも安全資産の割合を高める
・毎年1回「定率」で手動で取り崩す
・年1回安全資産とリスク資産のリバランスを手動で行う
などが重要になります。
さて、ここまでお読みになった方の中には、
「証券会社の用意してくれた投資信託定期売却サービスがあるのに、手動で取り崩しやリバランスを行う意味があるの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、そこにはカン・チュンド先生なりの非常に合理的な理由があります。
ぜひ本書を読んで勉強してみてください!
まとめ
本日はカン・チュンド先生の『つみたて投資の終わり方』の書評でした。
老後に投資信託をどのように売却したらよいか分からないという方には最適な一冊です。
Kindle Unlimitedの読み放題対象にもなっているのでぜひ!
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