Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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ジュニアNISAを通じてリスクとの付き合い方を子供と一緒に考えよう

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おはようございます。

当ブログの読者から以下のご質問をいただきました。

いつも情報発信ありがとうございます。

40手前の外科医です。

ちゅりおさんのブログを拝見するのがルーティンになって参りました。

 

今回はジュニアNISAについて質問させて頂きたく問い合わせしました。

質問の本題は、 「ジュニアNISAで子供の老後資金を全世界株式の投資信託で準備することの是非」です。

以下、補足させて頂きます。

 

・背景となる考え

家族というユニットで1つの資産と考えており、先ずは非課税枠をしっかり使う。

 

・方針

1 本人の積立NISA、ideco、

2 妻の積立NISAを実施した後に、

3 余剰資金でジュニアNISAを開始する。

 

・現状

1 済み、2 準備中、3 検討中

4 キャッシュは1000万円を確保済み、

5 月々の住宅ローン支払いに関して現状窮屈ではありません。

 

・ジュニアNISAで投資する資金の目的 子供の老後資金を確保してやりたい。

・目的の背景 しっかり自分の足で時代を生き抜いてほしいので、闇雲にまとまった資金を与えるのは教育上、得策ではないと考えております。

しかし、本邦の今後の人口動態の変化などを考慮すると、現行の年金制度などに絶対の信頼を置けないのが正直な感覚として存在します。

老後資金を長期投資で準備することで投資に関して子供自身が知識を付けると共に将来の不安定な部分に対し充填を行ってやりたい。

 

・投資方法

100万円をジュニアNISAで全世界株式(emaxis slimオールカントリー)に投資し、50年~60年程度仕込み、子供の個人年金として準備する。

5歳以下の子供が2人おります。

 

・懸念点

①ジュニアNISA自体の制度の変化や、ファンドの動向が読めない。

②ジュニアNISAでの実施が最適か?

③年利5%元本100万円で50年で十分かは読めない。 (一部が補足できれば十分ですが)

④資本主義社会が半世紀崩壊しないという前提だが、誰にも分からない。

ちゅりおさんの屈託のない御見解をご教授頂けますと幸いです。

ブログの収益をお子さんの投資に当てられているという記事を拝読しました。

改めて感服しております。長文で恐縮ですが宜しくお願いします。

ご質問ありがとうございます。

1) ジュニアNISAで子供の将来の資金を準備するのは理にかなっています

2) 元本100万円で年利5%というのは机上の計算ですので、その通りにいくことはまずありません

→リスクとの付き合い方を含めてお子さんに教え、一緒に考える姿勢が重要です

3) 私は楽観主義者なので、全世界の株式市場は長期視点は成長し続けると信じています

以下、1つ1つ掘り下げて見ていきます。

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ジュニアNISAを通じてリスクとの付き合い方を子供と一緒に考えよう

1. ジュニアNISAで子供の将来の資金を準備するのは理にかなっている

ジュニアNISAでお子さんの将来の資金を用意するのは理にかなっています。

せっかくコツコツ投資をするわけですから、売却益や配当金にかかる20%の税金がゼロになるというのは大きな魅力ですね。

2024年以降は払い出しも可能になり資金拘束のリスクも減りますので、使いやすい制度になっています。

ジュニアNISAの場合、投資信託だけでなく個別株にも投資できますから、投資戦略の幅が狭まることもありませんのでよいですね。

もちろん、ご質問者様が購入予定のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はインデックス投資の王道をいく商品ですから、商品選択も問題ないと思います。

 

2. 複利の力は偉大ですが、計算通りにいくことはない

複利の力は偉大であり、適切に分散された株式を一度購入したら保有し続け、長い目で育てていくことが重要だと思います。

インデックス投資の場合、期待リターンは年5%前後かと思いますが、机上の計算通りにいくことはまずありません。

ある年は+20%とものすごく上手くいくこともあれば、翌年はー30%と大ダメージを受けることもあるでしょう。

これら全てを受け入れることで、ようやく現金よりも高いリターンが得られるのだと思います。

元本100万円で十分かどうかは個人の考えによりますが、資産運用において避けて通れない「リスクとのうまい付き合い方」を教え、お子さんと一緒に考える姿勢こそが重要だと考えます。

 

3. 世界のルールが変わったらその時点で考え直すしかない

資本主義社会が崩壊するなど、世界のルールが変わった場合、インデックスファンドを長期間保有し続ければ利益が出る可能性が高いという大前提が崩壊します。

私自身は楽観主義者なので、考えても答えのでないことで悩み続けるのは時間の無駄だと思っています。

人間というものは、頭の中であれこれ思考を張り巡らせる癖があり、特にネガティブなことには過剰に反応しがちです。

とはいえ、頭の中に浮かんだ不安の大半は妄想に過ぎず、ほとんどは実際には起こらないというのは有名な話です。

今手持ちにある材料の中で最大限に検討することは重要ですが、実際に起こるか分からない大きな不安を抱えていても前に進めません。

そういった大きな不安は思い切って忘れ、目の前の自分の手が届くことから一歩一歩進めていくしかないと思っています。

 

【おすすめ本のご紹介】

1. 情報断食(鈴木七沖著)

以前にご紹介した『スマホ脳』と似た内容ですが、『情報断食』も興味深い一冊です。

現代人は忙しすぎるので、意図的に何もしない時間を確保すべきです。

スマホに手を伸ばさず、何もせずボーッとする時間を作ってみてはいかがでしょうか?

 

2. 坂の上の雲(司馬遼太郎著)

司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』です。

100年前の日本に、ここまで国のことを思う熱い人たちがいたことに感動させられます。

『竜馬がゆく』や『燃えよ剣』と並び、歴史小説の最高峰だと思っています。

坂の上の雲(一) (文春文庫)

坂の上の雲(一) (文春文庫)

 

 

こんな記事も書いています。

何事も実際に始めてみなければ理解できません。

インデックス投資は100円から開始できる恵まれた時代ですからとりあえずやってみましょう。

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ETF運用会社の倒産リスクについてですが、これも我々凡人が考えても答えが出せない類の問題だと思います。

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投資信託の分配金自動再投資は税効率が大変よいです。

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