おはようございます。
2017年に「業界最低コストを目指し続ける」ことを謳ったeMAXIS Slimシリーズが登場してから、国内の投資信託の質がぐんぐん向上した気がします。
今では、どこの証券会社でもeMAXIS Slimオール・カントリーとS&P500の2商品がトップ2を争っている状況で、これは10年前では考えられなかった大進歩です。
その中でも、eMAXIS Slim S&P500の基準価額は、発売からたった6年で27000円に到達しており、6年前に投資してガチホするだけで資産が2.7倍に増えたことを意味します。
純資産No.1の「eMAXIS Slim S&P500」の基準価額が発売6年弱で27,000円という事実が、特別な才能がなくても低コスト投資信託を買うだけで資産形成が可能であることを証明していますね。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) March 19, 2024
余計なことをしない方がかえってリターンが良いのではないでしょうか?
もちろん、この後暴落に巻き込まれて基準価額が大幅に下がる可能性はありますので、たった6年で結論は出せないのは言うまでもありません。
しかし、裏を返せば、「人気No.1の低コストインデックスファンドを買うだけで、たった6年でこれだけの成果が出せる可能性がある」とも言えるのです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額がたった6年で27000円に到達。インデックスファンドのガチホで資産形成が可能。オルカンや楽天・オールカントリーでもOK。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額が発売6年弱で27000円を突破
国内の投資信託の中で唯一純資産総額が4兆円を超え、ナンバーワンの人気を誇るのがeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。
以下がeMAXIS Slim S&P500の発売時からの基準価額と純資産総額の推移です(青線が基準価額、グラフ下の黄緑が純資産総額)。
■ eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額と純資産総額の推移
発売されたのが2018年なので、発売して約6年で基準価額が27000円を超えたことになります。
2020年のコロナショックによる暴落以外は、基準価額も純資産総額も右肩上がりにゆっくり上昇し続けていますね。
まさに「こういう商品をガチホしておけば間違いなし」と言える典型的な商品だと思います。
インデックスファンドのガチホで資産形成が十分可能であることが証明された
eMAXIS Slim S&P500の基準価額と純資産総額の伸びを見てしまうと、ついにインデックスファンドだけで十分に資産形成ができる時代が来たなと思います。
昔は「低コスト」と言われる外国株インデックスファンドでも、信託報酬は0.5%くらいでした。
それが今や最高品質のインデックスファンドの信託報酬が0.1%未満というすごい時代です。
今回ご紹介したeMAXIS Slim S&P500以外にも、初心者が知っておくと役立つ投資信託やETFはたくさんあります。
詳しくは拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』の中で、全部で69本の投資信託・ETFをご紹介していますので合わせて参考にもらえれば嬉しいです。
「どんなに優れた商品でもそもそも投資に回すお金がないんだよ!」という声が聞こえてきそうですが、残念ながらeMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドは最低100円から購入できます。
もちろん、たった100円だけ購入しても投資成果はほとんど期待できませんが、毎月の給料の中から一部をコツコツ積み立てるだけでも十分に資産形成ができる時代なのです。
全世界株インデックス(オルカンや楽天・オールカントリー)でも大丈夫
今回は人気ナンバーワンということでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を取り上げましたが、もちろん全世界株インデックスファンドでも大丈夫です。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)や楽天・オールカントリーも大変優れた商品なので同様に考えてOKということですね。
「S&P500やMSCI ACWI、MSCI KOKUSAIなどの歴史ある株価指数に投資する商品で、基準価額と純資産総額が伸び続けており、低コストな商品」
であればどれでもOKと言えます。
実際、eMAXIS Slim先進国株式インデックスやオール・カントリーを見ても先ほどのS&P500とほぼ同様の経過になっています。
先進国株式インデックスは2017年発売で、基準価額は29000円、純資産総額は6900億円を突破しています。
■ eMAXIS Slim先進国株式インデックスの基準価額と純資産総額の推移
「オルカン」は2018年発売で、基準価額は23000円、純資産総額は2.8兆円を突破しています。
■ eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の基準価額と純資産総額の推移
多少のパフォーマンスの差はありますが、ガチホできればどれでも大丈夫な結果になっています。
初心者にとって投資というのは頻繁に売買を繰り返すものではなく、十分な範囲に分散されている商品を長く保有し続けるものです。
いかに「ガチホ」できるかが勝負の分かれ目と言えるでしょう。
まとめ
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に発売直後にフルインベストメントしていれば、それだけで6年で資産が2.7倍になったというデータをご紹介しました。
インデックス投資だけでも十分に資産形成ができるという勇気がもらえますね。
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「オルカン」や「S&P500」が絶大な人気を誇っていますが、どんなに優れた商品でもその中身をきちんと理解して投資しなければ危険です。
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