おはようございます。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」の結果が先日発表されました。
詳細なランキングは以下のページをご確認ください。
ランキングを紹介するだけでは全く意味がないので、このランキングを見た私の感想と、この中で私が個人的におすすめする商品をピックアップして紹介します。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」の結果とおすすめ商品
まずは1位〜10位までの結果一覧です。
結論から申し上げますと、個人的にこのランキングの中でおすすめなのは、
1. 全世界株:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
2. 先進国株:ニッセイ外国株式インデックスファンドかeMAXIS Slim先進国株式インデックス
3. 米国株:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
→楽天VTIやSBI・Vシリーズも同レベルで良い商品
です。
1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は納得の1位
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で1位になったのはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。
インデックス投資の王道である世界分散投資を超低コストでこれ一本で実現できるわけですから、納得のランキングですね。
インデックス投資の究極系のような商品ですので、これからもしばらく1位をとる可能性が高いと思います。
結局最後は「何も足さず、何も引かず」がちょうどよいんですよね。
この商品は何年かしたら殿堂入りにしないと、毎年同じランキングになってしまう可能性すらあると思います。
インデックス投資を始めたばかりで何を購入したら分からないという方には、とりあえずこの商品をオススメします。
2. MSCI KOKUSAIに連動する先進国株式は人気が高い
MSCI KOKUSAI(日本を除く先進国に投資する指数)に変動する投資信託は昔から人気が高いです。
というのも、2018年にeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が出現するまでは、全世界株式市場に一本で投資可能、かつ超低コストな商品がなかったのです。
その代わり、日本株(TOPIXなど)、先進国株、新興国株のファンドを別々に組み合わせて全世界株式市場への投資をしていました。
よって、第2位にニッセイ外国株式インデックスファンド、第6位にeMAXIS Slim 先進国株式インデックスがランクインしているのは納得ですね。
ちなみに、両者は投資対象としている指数も信託報酬も同一ですので、どちらに投資してもパフォーマンスには大差ありません。
この両者のどちらを購入するか悩んでいる時間は完全に無駄だと言うことです(9位にランクインしたたわらノーロード先進国株式も同様です)。
個人的な意見としては、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の登場によって、国際分散投資をする時に、わざわざ日本株、先進国株、新興国株と別々に投資する時代は終わりました。
よって、最近では当ブログでMSCI KOKUSAIに連動する投資信託自体をあまり紹介しなくなっています。
3. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、楽天VTI、SBI・Vシリーズも良い商品
上記のように、オーソドックスな全世界分散投資を検討する場合、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入しておけばそれで済んでしまうわけです。
そうなりますと、TOPIXや日経225連動型投信や、先進国株、新興国株に連動するインデックスファンドを紹介しても意味がありません。
もちろん、日本株100%、新興国株100%という突き抜けた投資をしたい方には利用価値がありますが、少数派であるのは事実でしょう。
商品ごとの差別化が明確かどうかという意味では、米国株に限定したインデックスファンドには利用価値があると思います。
その中で最も上位にランクインしているのが、第3位のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですね。
S&P500は今更解説するまでもない、米国市場を代表する大型株500銘柄で構成された指数です。
リーマンショックやコロナショックなどで一時的に下がることはありますが、100年単位で見た時には上がり続けてきた指数であり、その信頼度は高いでしょう。
特に、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は信託報酬が0.0968%と、国内の投資信託とは思えない超低コストですので多くの方に支持されているのだと思います。
それ以外では、
「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」
「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」
でしょう。
こちらは全米の株式市場ほぼ全体に分散投資が可能な商品です(指数:CRSP US トータルマーケット・インデックス)。
S&P500とかなりの部分が重複しますので、正直パフォーマンスには大きな差はありません。
しかし、VTIはS&P500より分散が効いており中〜小型株も含んだ投資が可能なので、一定の需要はあると思います。
番外編:5位のiFreeレバレッジNASDAQ100
第5位のiFree レバレッジ NASDAQ100(レバナス)は相当やんちゃな商品ですが、2020年のコロナショック後、NASDAQを代表するハイテク銘柄の回復が目覚ましかったためランクインしたものだと思います。
ただし、値動きがあまりに激しいため一般の方がうかつに手を出すのは禁忌でしょう。
せめてレバレッジはかけず、iFreeNEXT NASDAQ 100インデックスの方がよいと思います。
株式は現物でも十分にリスク資産ですので、身の丈にあった投資を心がけましょう。
まとめ
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」の結果を振り返りました。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はこれから先もインデックス投資家の支持を集め続けると思います。
同じ指数に連動する商品は1つだけにすると、もっと多様性が出て面白いランキングになる気がします。
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我々現代人がいつも時間に追われている最大の原因は、手元にあるスマホです。
スマホのアプリをできるだけ削除し、オフラインの時間を意識的に作るのが時間管理の鍵です。
2. 正義の教室
飲茶先生の哲学本はどれもものすごく読みやすいです。
ライフハック本とは異なり、目の前の生活がすぐに変わることはありませんが、本の世界にのめり込めるのでおすすめです。
こんな記事も書いています。
FOYのランキングは、長期投資を前提としたジュニアNISAにも活用できますね。
楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の比較です。正直どちらでもよいです。
楽天VTは一時期大人気でしたが、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の登場で勢いを失いましたね。