おはようございます。
FIREという言葉を耳にすることが増えましたが、そのFIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの略です。
前半部分のFinancial Independenceは経済的に自立すること、後半のRetire Earlyは文字通り早期退職を意味します。
もともとは、米国の若者を中心に急速に広まったFIREという考え方ですが、近年では日本においても若くしてFIREを成し遂げた方が出てきています。
そこで本日はFIREについて勉強するのにおすすめ書籍の紹介と、FIREに関する私の考えを述べます。
FIREで真に重要なのは早期退職ではなく経済的自立である
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. FIREで真に重要なのは経済的自立(FI)の部分である
2. Retire Earlyに執着しすぎないことがFIRE成功のコツ
3. FIREの考え方を効率的に学べるおすすめ本2冊
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. FIREで真に重要なのは経済的自立(FI)の部分である
私は、FIREで真に重要なのは前半部分のFinancial Independenceにあると思っています。
経済的に自立した状態を得ることで、お金のことを気にして意思決定をする必要がなくなるからです。
家族を支える責任がある社会人の大半は、意思決定をする時に無意識のうちにお金のことを計算に入れてしまいます。
資本主義社会に暮らす以上、お金がなければほとんどの物やサービスは手に入れることができませんから当然といえば当然です。
我々は小さい時から両親の背中を見ながらそういった社会構造に慣れ親しみすぎており、そこから脱却するのは容易ではありません。
一方、経済的自立(FI)を達成すると、真に重要なものはお金ではなく、時間や健康、人間関係など他にあることに気がつきやすくなるのでしょう。
私自身はまだその領域には到達していませんが、10年前と比べるとかなりそれに近い立ち位置まで来ているのは事実です。
実際、総資産額や株式からの配当金が増えるにつれて、お金に対する執着というのが徐々に減ってきていることを実感します。
2. Retire Earlyに執着しすぎないことがFIRE成功のコツ
FIREの最大のポイントは、経済的自立(FI)を早期に達成して、お金のことを考慮せずに自分の思うがままに自由な意思決定が可能になることにあります。
例えば、職場で明らかに理不尽な要求や人事異動があった場合、経済的自立を達成していなければ、その要求を断りたくてもお金のことが不安で断れないことは容易に想像できます。
その一方で、経済的自立(FI)をすでに達成している方であれば、無理難題を押し付けられた時にそれに従う必要性は全くありません。
もちろん、そのような態度を露骨に見せてしまうのは社会人としてどうかと思いますし、そういった方は早期退職(RE)しても充実した人生は送られないでしょう。
しかし、経済的自立を達成していれば自分の判断に心のゆとりが生まれるのは事実です。
私は、FIREにおける早期退職(Retire Early)はおまけ程度のものだと思っていて、むしろ自分の長所を存分に活かせて、しかも社会貢献になる仕事であれば無理のない範囲で続けるべきだと思います。
若くしてFIREを達成できる方など、どう見ても優秀な方ばかりでしょうから、仮に会社という組織を通じてではなくとも、その才能を生かしてなんらかの形で社会貢献を続けていただきたいものです。
3. FIREの考え方を効率的に学べるおすすめ本2冊
最後に、FIREの考え方を効率的に学べるおすすめ本を2冊紹介します。
1冊目は、『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』です。
FIREブームの先駆けとなった一冊であり、FIREのことを知るならば真っ先に手に取るべき本です。
最近有名になった4%ルールなど、FIREに関する考え方はほぼこの1冊にまとまっています。
2冊目は、『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』です。
おおまかな趣旨は上の本と同じですが、こちらは早期リタイアの前に副業に励み、収入の複線化をはかることを勧めています。
収入の複線化を達成していますと、仮に1つの収入源が途絶えても他の収入源が支えてくれますので、より安全にFIRE可能となります。
また、投資のアセット・アロケーションの組み方も若干異なっています。
FIREに関して、この2冊は読んで絶対に損はありませんので未読の方はぜひどうぞ。
まとめ
近年よく耳にするようになったFIREに関する私の考え方とおすすめ書籍を紹介しました。
参考になれば幸いです。
【おすすめの投資本】
直接FIREを謳った本ではありませんが、個人的におすすめしたいのが『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』です。
日本語訳版のタイトルが適切でないために損をしている気がしますが、内容はシンプルかつ秀逸です。
【関連記事のご紹介】
毎年の配当金が積み重なってくるとFIREに近づいていることを実感します。
貯蓄癖をつけることが最優先で、投資は無理のない範囲で小さく始めてみましょう。
自分と向き合う時間を定期的に確保することは大変重要です。