おはようございます。
楽天投信投資顧問から全世界債券クラスの低コストインデックスファンドが発売されるようです。
いつものごとく、アウターガイさんのブログ記事で知りました。
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドという名の商品で、これ一本で全世界の投資適格債券市場全体に投資可能という意味では便利ですね。
VTの債券版といったイメージでよいでしょう。
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドが信託報酬0.2796%で登場
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドのベンチマークは?
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドのベンチマークは、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックスです。
ベンチマークの名前を見てもさっぱり分からないと思いますが、一言で言ってしまえば「全世界の債券市場を丸ごと購入できる商品」ということです。
この商品を購入することによって、米国のVanguard Global Bond Index Fundという投資信託(信託報酬 0.150%)を間接的に保有することが可能です。
要するに、ファンド・オブ・ファンズの形式をとっていることになります。
なお、本家ETFではBNDWという2018年に新規設定されたETFが同じベンチマークの商品で、こちらの経費率は0.09%となっています。
今まで、海外ETFを利用して全世界債券市場に分散投資するには、
1) BND(米国トータル債券市場ETF)
2) BNDX(トータル・インターナショナル債券ETF)
の両者を組み合わせる必要がありました。
BNDWはBND:BNDX=50:50で組み入れていますので、BNDWのみで全世界債券市場へ投資可能となります。
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドのコストは?
次に信託報酬ですが、0.2796%となっています。
Vanguard Global Bond Index Fundの信託報酬0.150%に楽天証券さんの取り分0.1296%が合わさって0.2796%ということですね。
本家のETFや投資信託の信託報酬が0.09%、0.150%と超低コストなだけに、0.2796%ですら割高に見えてしまいますね。
また、VTもそうですが、全世界債券クラスとはいえその9割は先進国が占めます。
よって、実質的には先進国債券市場を中心に投資していることになりますね。
先進国債券クラスに投資可能な商品は今までにもたくさんありましたが、その中で最低コストのeMAXIS Slim先進国債券インデックスの信託報酬は0.1836%です。
為替ヘッジありの商品であれば、Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)が0.1836%で最低コストになります。
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは、約2割程度の日本債券と新興国債券を含むという違いがあるとはいえ、それに0.1%近い追加コストを支払うかは悩ましいところです。
楽天・インデックス・バランス・ファンドの債券部分が販売されるイメージです
以前に、楽天・インデックス・バランス・ファンドというバランスファンドをご紹介しました。
このバランスファンドは全世界の株式と債券のみから構成され、REITやコモディティなど余分なものを含まない点で私は評価しています。
今回の楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは、このバランスファンドの債券部分だけが別個に販売されるイメージで考えておけばOKです。
株式部分は楽天・バンガード・ファンドの第1弾で発売された楽天VT(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)を購入すればよいわけです。
楽天・インデックス・バランス・ファンドでは株式重視型(70:30)、均等型(50:50)、債券重視型(30:70)の3パターンしか選べませんでした。
自分の好みの割合で全世界の株式と債券を保有した場合には、楽天VTと楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドを別々に購入すればよいことになります。
まとめ
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドを利用することで、信託報酬0.2796%で全世界の投資適格債券市場への投資が可能です。
債券ファンドとしては、既存の商品よりもコストが割高なのがネックでしょう。
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こんな記事も書いています。
私自身はバランスファンドは購入しない派ですが、おすすめするならばeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)か楽天・インデックス・バランス・ファンドです。
よほど自信のある方以外は、何も考えずに「キャッシュ+VT」のポートフォリオで十分です。
ポートフォリオに債券を組み込むことで、リバランスによって株式を割安な時期に仕込む効果が期待できます。