Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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30万ドルの相続金を活用して米国ETFでポートフォリオを組む方法

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おはようございます。 

当ブログの読者の方から、以下のご質問をいただきました。

いつも楽しくブログを拝見しています。

投資歴半年の初心者です。

 

5年ほど前に相続した米ドルがあります。

この5年で外貨建て保険に入ったり、円転換したりしていたのですが

海外ETFのことを知り残りの30万ドルは投資に利用したいと考えています。

 

現在37歳でパート、夫は公務員です。

子どもは2人小学生と未就学児ですが教育資金は円で用意があり

住宅ローンも今後必要になることはなさそうなので、

手持ちのドルは長期投資に使いたいと考えています。

 

運よく昨年12月の暴落時にPFF、VT、VWOを2万ドルほど

購入できたのですが、その後値上がりしてきため購入を躊躇しています。

(PFF、VT、VWOを選んだのは、VTIやHDVほど10年間での値上がりが

激しくないので高掴みを避けられるかなとの素人考えからです。)

 

今後も、何かのきっかけで下落→買い足しをして、今後くるであろう

景気の底まで資金を切らさずにETFを買い足していきたいと思っています。

そこまでは、米ドルをMMFや短期の米国債に置いておき年2%程度のリターンを狙いたいと思っていますが、機会損失を考えると毎月定額を決めるなどしてもっと積極的にVTI等のETFにかえていくほうがいいと思われますか?

 

ちゅり男様のアドバイスをいただけると幸いです。

米ドルを30万ドル相続とは大変羨ましい限りですね。

うまく活用すれば、老後に向けた資産形成のゴールがかなり近づくのではないかと思います。

一方で、金額が金額ですので大きな失敗をしたくないという気持ちも大変よく分かります。

そのあたりを踏まえた上で、私ならばどうするか考えてみます。

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30万ドルの相続金を活用して米国ETFでポートフォリオを組む方法

結論から述べますと、私ならば、

1) SBI証券の海外ETF定期買付サービスを利用し、月に1万ドルずつVT、もしくはVTIを購入します

2) 毎月1万ドルしか使いませんので、当面使わない米ドルは外貨建てMMFとしてキープします(米国総合債券市場ETFも可)

 

SBI証券の海外ETF定期買付サービスを活用します

30万ドルは相当インパクトのある金額ですので、付加価値をほとんど生み出さないキャッシュのまま寝かせておくのは惜しいです。

37歳ということで、20年〜30年後を見据えた長期投資が可能ですから、やはり最も期待リターンの高い株式中心に振り分けることになります。

その中で、何も考えずに20年以上ホールドし続けられるかどうかを考えますと、やはりVTが鉄板かと思います。

米国を信じるならばVTでなくてVTIでもよいですが、長期保有に値する銘柄だけをSBI証券の海外ETF定期買付サービスを利用して毎月定期的に買い付けます。

www.churio807.com

 一度に1万ドル単位で買い付ければ、買付手数料の20ドルはわずか0.2%にしかならず、手数料負けすることはありません。

 

どのETFが長期投資に適切か?

PFFなど目先の利回りも魅力的ではありますが、私ならば購入しません。

以下の長期チャートを見れば分かりますが、PFFは取引値(株価)自体はここ数年で徐々に下がっていますね。

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(Yahoo financeから引用)

 

株価が下がった結果、見かけ上の分配利回りが6%台まで上がっているだけで、実際の分配金の金額はほぼ横ばいです。

なお、PFFの分配金の推移については以下の記事が詳しいです。

www.c55hero.com

 

要するに、長期保有で伸びていく期待値は低い銘柄ですね。

一方、VTやVTIならば、購入時の分配利回りは2.0%前後だとしても、20年ホールドすればその間に取引値の上昇、分配金の上昇(増配)の両者が期待できます。

よって、20年以上の長期で見れば市場全体に分散された株式ETFをホールドしておくのが賢明ですので、私ならば王道のVTもしくはVTIを購入します。

30万ドルとまとまった金額ですので、できるだけ広範囲に分散されたVTが最も堅い投資対象となるでしょう。

 

当面使わない米ドルは外貨建てMMFがよいでしょう

当面使わない米ドルに関しては、外貨建てMMFに置いておくのがよいです。

米国の利上げの伴い、SBI証券ならば、ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンドが利回り2.129%と魅力的な水準になっています。

外貨建てMMFのメリットは売買手数料が無料ですので、少額からでも気軽にドルのプール先として活用できることです。

ご質問の中にあるように、米国短期債も米ドルのプール先としてはよいですね。

また、今回のケースはまとまった金額の米ドルがありますので、若干リスクは上がりますが、BNDやAGGなどの米国総合債券市場ETFを購入するのもよいです。

ただし、債券ETFは利上げ局面では取引値は下がりますので、このあたりをどう考えるかだと思います。

BNDやAGGならば、最大でドル建てで5〜10%程度の取引値の低下は見込んでおいた方がよいです。

私ならば債券の値動きまで追うのが面倒くさいので、余剰ドルは米ドルMMFでキープし、シンプルに「米ドルMMF+株式ETF」というポートフォリオを組みます。

 

まとめ

今回は30万ドルというまとまった資金ですので、

1) 余剰ドル:米ドルMMF もしくは 米国総合債券市場ETF(BND、AGG)

2) 株式クラス:VT もしくは VTI

とします。

 

【SBI証券】

投信積立にせよ海外ETF投資にせよ、ほぼ万能なのが業界最大手のSBI証券です。

口座開設するだけならば無料ですので、とりあえずSBI証券と楽天証券の口座は持っておいて損はありません。

 

こんな記事も書いています。

日本円で保有している場合には、投資信託メインの投資の方が楽です。今回のように米ドルで相続した場合には、ドル建てポートフォリオを組むのがよいでしょう。

www.churio807.com

 

VYMやHDVのような高配当株ETFも魅力ですが、トータルリターンで考えればVTIが有利でしょう。利益成長率が大きく異なります。

www.churio807.com

 

30万ドルを全て株式に回すのではなく、一定の米ドルMMFもしくは債券ポジションを確保し、定期的にリバランスをするのもよい戦略ですね。

www.churio807.com