おはようございます。
本日は久しぶりに書籍のレビューです。
当ブログでは投資信託よりもETFの購入をおすすめしていますが、近年は投資信託の信託報酬もかなり下がってETFの水準に近づいてきており、優れた商品も増えてきています。
ETFは少額で購入すると手数料負けしてしまうため、貯金代わりに毎月少額ずつ積立てたいという方には投資信託はおすすめです。
投資信託の毎月積立て術(ドルコスト平均法)に関する書籍の中では、この本が圧倒的に読みやすく、無駄な内容が書かれていないためおすすめです。
投資にかける時間を最小限に抑えたい面倒くさがり屋の人には最適の方法
忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)
- 作者: カン・チュンド
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2009/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 19人 クリック: 352回
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毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 忙しいビジネスマンでも続けられる (Asuka business & language book) [ 姜忠道 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ビジネス・経済・就職 > 株・資金運用
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,620円
この本で紹介されているのは、ドルコスト平均法で毎月決まった額の投資信託を自動的に積み立てていく投資法です。
投資信託の毎月積立ては、初めに下記のことだけやってしまえば、本当に放ったらかしで済んでしまいます。
1. 証券会社に口座を開設する
2. 生活防衛資金を確保したうえで、家計の状況に応じて毎月の積立て可能額を決定する
3. 期待リスクとリターンをシミュレーションしつつ、自分なりのアセットアロケーションを設定する
4. 数ある商品群の中から、「ノーロード」の投資信託に絞り込む
5. 同じ指数に連動する商品であれば、その中で信託報酬が最も安いものを選ぶ
6. 毎月の積立額と購入日、決済方法を設定する
あとは、半年〜1年ごとにリバランスを行うだけという極めてシンプルな投資法を推奨しています。
投資に興味はあるけど、本業が忙しすぎて投資に割く時間がないという人にはおすすめの投資法の一つです。
私自身も、医師になりたての一番多忙な時期に数年間この手法で投資をしていました。
投資経験ゼロの人でも容易に理解できるよう書かれている
投資経験がある人にとっては、投資信託の毎月自動積立てと言われればすぐにピン!とくるでしょうから、今さらこの本を読んでもあまり勉強になることはないでしょう。
逆に、この本は今まで投資経験がゼロの人におすすめです。
なぜなら、投資経験が全くない人にとっては
「投資なんて博打でしょ?なんで投資なんてしなくちゃならないの?」
「投資信託って何?危ない商品じゃないの?」
「ドルコスト平均法って何?」
「毎月決まった額を貯金するのではダメなの?」
「アセットアロケーションって何?ノーロード投資信託って何?」
こういった基本的な事柄すら理解できていないことがあるからです。
ネットで勉強するのもよいのですが、ネットの情報は玉石混交ですから、やはりまず1冊は書籍で体系的に勉強することをおすすめします。
本の中で紹介されている商品は古くて参考にならないため読まなくてよし
上記のように、本書籍は初めて投資をする人にとっての初めの1冊として非常におすすめですが、注意すべきは2009年発行という点です。
つまり、本の中で紹介されている具体的な商品や証券会社についての情報は完全に時代遅れになっていますので、全く参考になりません。
ただし、「ノーロード」の商品を選ぶ、手数料ができるだけ安い商品を選ぶ、アセットアロケーションの組み立て方、などのベースの部分は今でも十分に通用します。
元々が大変優れた書籍ですので、紹介されている商品の情報が古くてもこの本の価値が落ちることはありませんが、改訂版を発行したらもっと売れるのではないか?と思います。
商品の選び方については、先人たちの優れたホームページから学びましょう
実際に投資信託を選ぶ時には、最新の情報を取得することが重要です。
投資信託は刻一刻と新しい商品が出現しており、また既存の商品も定期的に手数料の値下げなどが行われるからです。
書籍ですと、どうしても執筆〜出版までの間に時間がかかりますので、情報の最新性という点で劣ります。
本書籍でドルコスト平均法による投資信託の毎月積立てのやり方を学んだうえで、実際の商品については下記の優れたサイトから勉強するのがよいと思います。
これらのサイトがあまりにまとまっているため、実際の商品について当ブログで紹介することが何もありません(笑)
私がやっても時間の無駄ですし、私自身今は投資信託を買っていないためやる気もありません。
上記のサイトは情報の正確性・最新性いずれの点でも信頼できます。
また、実際にインデックスファンドの定期的な購入(自動積立ではないですが)を何年にも渡って続けている人が書いていますので、過去の投資記録などを読むだけでも勉強になります。
まとめ
インデックスファンドの毎月自動積立を実践するつもりならば、この本は絶対に読んでおきましょう。
忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)
- 作者: カン・チュンド
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2009/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 19人 クリック: 352回
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これから株式投資を始めるのであれば、シーゲル氏の『株式投資の未来』は必読です。これを読むと米国が投資先進国であることがよく分かります。
インデックス投資家であれば知らない人はいないのではないか?というくらい有名なチャールズ・エリスの『敗者のゲーム』です。一度は読んでおきましょう。