おはようございます。
資産形成を成功させるための最大のポイントと言えば、
1) 家計管理を徹底して余剰資金を最大化すること
2) 家計のバランスを注視しながら、余剰資金で伝統的な金融資産を購入すること
の2点に尽きるのではないかと思います。
この家計管理の重要性というのは、どれだけ強調してもしすぎることはありません。
むしろ、家計管理さえきちんとできれば長期投資で勝てる確率は大幅に上がります。
家計管理を徹底し、余剰資金で伝統的な金融資産を購入するのが成功への近道
1. 何はともあれ家計管理のスキルを身につけることに集中する
資産形成というと、
・どのような金融商品を購入すべきか?
・いつ、どのタイミングで資金を投入すべきか?
といったことが議論に上がりやすいです。
しかし、実際には家計管理を徹底して投資に回せる余剰資金を増やすことの方が100倍重要です。
金融商品のリターンには大きな波がありますが、家計管理というのは一度身につけてしまえば揺らぐことのないスキルだからです。
毎日デスクワークに従事しているサラリーマンが、1-2年職場を離れたからといってパソコンの使い方を完全に忘れることはありません。
家計管理もPCスキルと同じようなもので、一度身につけてしまえば一生有効性を保つことができます。
よって、当たり外れから逃れられない投資のスキルを上げようと必死に努力するよりも、家計管理のスキルを伸ばした方がよほど効率がよいです。
多くの方は真っ先に努力するポイントを間違えています。
2. 月3万円の投資をしている人は月10万円の投資をしている人に勝てない
夢のない話で恐縮ですが、月3万円の投資をしている人は月10万円の投資をしている人にまず勝てません。
もちろん、月10万円の投資をしている人がよほど下手な手を打てば、月3万円の人がまぐれで勝つことはあるかもしれません。
しかし、それは100回やって1回起こるか起こないかといったレベルの事象です。
一般論としては、月10万円の投資をしている人はより低リスクの投資手法を選択としても自分の目的を達成できる可能性が高いため、勝てる確率が高いです。
長年投資の世界に身をおいている人ならば、投資で他人より+1%、+2%のリターンをコンスタントに上げ続けることがいかに難しいかは痛感しています。
「コンスタントに+2%」でも難しいのに、月3万円と月10万円では毎月の入金額が+233%も違うわけですから勝てるはずがありません。
仮に同じことをやっていたとしても、両者はまるで別の舞台で勝負をしているわけで、初めから勝負になっていません。
現実的な話すぎて申し訳ありませんが、こうした事実に早く気がつけるかどうかが勝敗の鍵だと思います。
3. 伝統的な資産が生き残り続けているのには理由がある
長期投資では、致命的な失敗を避けることがとにかく重要です。
短期的に大きく儲けようとするのではなく、どうしたら大きな失敗を避けることができるかを第一に考えるべきです。
そのような視点を持つと、株式や債券といった伝統的な資産が100年以上に渡って生き残り続けている理由がよく分かります。
ここ数年で急激に勢いをつけてきた金融商品というのは、そのごく一部は長期投資に耐えうる優良商品かもしれませんが、逆に詐欺的な商品である可能性の方が高いでしょう。
特に、「年間10%以上のリターンが確実に得られる」といった謳い文句を見た場合には確実に詐欺です。
そのような商品が実際に存在するのであれば、すでに広く知れ渡っているはずだからです。
大きな落とし穴にはまることなく、地味ではあるものの伝統的・堅実な金融商品に愚直に投資し続けられるかが勝敗のポイントです。
まとめ
家計管理のスキルを一刻も早く身につけ、余剰資金を最大化し、その余剰資金で伝統的な金融資産を積み上げることが資産形成の王道です。
道半ばで詐欺的な商品をつかみ致命的な失敗をしてしまうと、ゴールは大きく遠のくでしょう。
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バイ&ホールドに適する金融商品というのは実はあまり多くはなく、慎重に検討すべきだと思います。
家計管理を徹底すればするほど、配当金のありがたみがよく実感できるようになります。
インデックス投資は投資初心者にもおすすめしやすい堅実な投資法だと思いますが、その分毎月の投入金額の大きさを意識したいものです。