おはようございます。
2020年夏の株式市場は絶好調ですが、秋に米国大統領選挙が控える中、株価はどうなるのでしょうか。
相場が上下どちらに振れても落ち着いて対応するためには、あらかじめ決めたルールに基づいてキャッシュポジションを維持し続けることが重要です。
特に、相場が好調な時ほどキャッシュポジションの重要性を忘れがちになりますが、油断した時に大きな落とし穴が待っています。
キャッシュポジションの重要性を今一度見直しましょう。
投資信託と海外ETF投資でキャッシュポジションはどのように保つべきか
投資では、メンタルが乱された時に普段ならば考えられないような行動をとることで負けに直結することが非常に多いです。
そのため、最優先に考えなければならないのは、自分の気持ちにゆとりを保ちながら投資できるラインはどこまでか設定することです。
生活防衛資金を確保しておくことの重要性が強調されるのは、精神的なゆとりを保ちながら相場に臨むことがいかに重要かという裏付けでもあります。
キャッシュポジションの割合はどの程度が適正か?
さて、仮に生活防衛資金を500万円キープすると決めた場合には、この500万円には何があっても触らないようにします。
その他の余裕資金の範囲内で投資を行うことになりますが、余裕資金の100%をリスク資産に投入することはおすすめしません。
自分の決めたルールに従って、ある程度のキャッシュポジションを保つようにしましょう。
私自身は、最近では約20%のキャッシュポジションを保つようにしています。
この割合は各個人の判断で決めていただければよいのですが、
大原則として、
1) 株式市場が好調と思われる時ほど暴落に備えてキャッシュポジションを厚くする
2) 株式市場が不調に陥った時にキャッシュポジションを下げて株式を買い足す
ことが重要です。
このように、キャッシュポジションは必ずしも一定の割合に定める必要はありませんが、自分なりのルールを定めることは必要でしょう。
次に、キャッシュをどのような形で保有するかです。
投資信託の場合:楽天銀行(マネーブリッジ)+楽天証券
投資信託の場合は、
「楽天銀行(マネーブリッジ適応)+楽天証券」
の組み合わせが最もシンプルで合理的ではないでしょうか。
楽天銀行の最大の魅力は、マネーブリッジの適応で普通預金の金利が0.10%になることです。
投資信託の場合は、ドル転などの余計なステップは必要ありませんので、すぐに投資しないプール資金は可能な限り金利のよい口座に入れておくべきです。
定期預金も悪くはありませんが、今の低金利の世の中では、定期預金に入れてもせいぜい0.30〜0.50%程度が限界です。
定期預金の最大の弱点は、キャッシュの持つ流動性が失われることだと思います。
私自身は利用しませんが、流動性の低下を気にしない方は定期預金の併用もありでしょう。
海外ETF投資の場合:住信SBIネット銀行+SBI証券
海外ETF投資をメインにする場合には、ドル建てでポートフォリオを組むことになりますので、投資信託の場合とは大きく変わってきます。
まず、どこの金融機関でドル転をするかですが、これは住信SBIネット銀行で決まりでしょう。
米ドルの場合、外貨預金の為替手数料が4銭と格安で、外貨積立利用の場合はわずか2銭と他社を圧倒しているからです。
さて、ドル転をするのは住信SBIネット銀行で決まりですが、次は購入したドルをどのように保有し続けるかです。
1つ目の選択肢は住信SBIネット銀行の外貨普通預金で保有しつつ、必要時にSBI証券へうつすことになります。
外貨建てMMFを利用する手はあり
もう一つの選択肢は外貨建てMMFでしょう。
SBI証券では、以下の4つの米ドル建てMMFの取り扱いがあります。
1) ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド
2) ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド
3) ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト
4) ゴールドマン・サックス
2020年9月現在の利回りは約0.05-0.1%前後となっています。
ドルで決済すれば売買手数料は無料ですし、必要時に解約もできますので、ドルの置き場としては定期預金よりはずっとおすすめできますね。
まとめ
投資信託ならば、待機資金はマネーブリッジを適応した楽天銀行の普通預金に入れておくのがおすすめです。
海外ETFの場合は、住信SBIネット銀行の外貨普通預金で保有するか、SBI証券にうつして米ドルMMFで保有するのがよいでしょう。
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