おはようございます。
2018年1月のつみたてNISA開始に向けて、優れた投資信託が次々と誕生したのが2017年でした。
特に、2017年後半からの商品ラインナップの充実は怒涛の勢いでしたね。
その中でも、楽天バンガードファンドの誕生とeMAXIS Slimシリーズの躍進が目立ちました。
つみたてNISAで楽天バンガードやeMAXIS Slimなど優れた投資信託が誕生
2018年に入ってからは正常運転ですね
2017年とは一転して、2018年に入ってからは目新しい動きはぐっと減りました。
元々、2017年後半が異常事態と言えるレベルでしたので、2018年は正常運転に戻っただけとも言えます。
特に、2018年2月からは株式市場が冷え込んでいますから、1年間を通じてイケイケだった2017年のようにはいかないのでしょう。
eMAXIS Slimの登場で、投資信託の手数料競争もそろそろ限界に近いと思いますので、あとは各社どのように差別化してくるのか今後の展開が楽しみです。
今のように、MSCI KOKUSAIばかりで各社横並びでは面白くありませんので、他社が手をつけていないけれども、投資家の一部にコアなファンがいる所を狙っていく必要がありそうです。
そういう意味では、楽天VTIなどは今までありそうでなかった場所を巧みに突いてきましたよね。
楽天・バンガード・ファンドに期待すること
楽天バンガードは、日本でも人気のあるバンガード社のETFをそのまま買い付けるというシンプルさが個人投資家ウケしたのでしょう。
元の商品が大変優れていますので、楽天さんがよほど下手な運用をしない限り十分に期待できます。
楽天証券さんの取り分0.1296%が0.10%くらいに下げる企業努力があればなお良いですね。
VTの経費率が0.11%→0.10%に下がり、次はいよいよ0.10%を切るかというレベルですから、楽天さんにも頑張っていただければと思います。
さて、楽天バンガードに関しては、シンプルにバンガード社のETFの中から日本の投資家需要の高そうなものを順番に商品化していけばよいと思います。
今のところVT、VTI、VWO、VYMが商品化済ですので、次は債券系ですかね。
BNDあたりが面白いと思います。
あとは楽天VEAは一定の需要がありそうですから、そのうち発売されるのではないでしょうか。
VTIとVWOがあってVEAがないという状態は片手落ちです。
なお、楽天VWOに関しては、次に述べるeMAXIS Slim新興国株式インデックスの登場で苦戦が予想されます。
eMAXIS Slimシリーズに期待すること
eMAXIS Slimシリーズの登場によって、投資信託界の手数料競争が別次元のものになりました。
特に、新興国株式インデックスの信託報酬が0.2%を切るなど、5年10年前の投資信託界からしたら考えられないことです。
新興国株式インデックスといえば、信託報酬0.5〜0.6%が当たり前で、実質コストは0.7〜0.8%というのがかつての常識でした。
それくらい大きなインパクトをもたらしましたね。
eMAXIS Slim新興国株式インデックスの登場によって、わざわざドル建てでVWOを買い付けるメリットがほぼ無くなりました。
eMAXIS Slimは今発売されているものが順調に伸びていけばそれで十分な気がします。
下手にいろいろ発売しても売れなければ意味がありませんから。
eMAXIS Slim S&P 500インデックスとか出たら面白そうですね。
楽天バンガードとeMAXIS Slimシリーズは順調に伸びていきそう
このまま他社に目立った動きがなければ、楽天バンガードとeMAXIS Slimシリーズは順調に純資産総額を伸ばしていくのではないかな、と思います。
特に、今最も勢いがあるのはeMAXIS Slimシリーズですね。
国内株式(TOPIX)インデックスと先進国株式インデックス、新興国株式インデックスを組み合わせることで、0.2%以下の驚異の低信託報酬で世界分散投資が可能になります。
単純に手数料だけ比較すれば、楽天VTの0.2396%を大きく上回ります。
楽天VTはこれ一本でリバランスが不要というメリットはありますが、どちらを選ぶかは各個人の好みの問題ですね。
2018年は両者の動きから目が離せなさそうです。
まとめ
2017年後半は、つみたてNISA開始に向けて怒涛の勢いで優れた投資信託が発売されました。
2017年の株式市場の好調さが後押しした感もありますね。
2018年は平常運転に戻っていますが、今ある商品を組み合わせるだけで十分な投資環境が整っています。
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つみたてNISAのおすすめ投資信託5つをご紹介した記事です。
NISAかつみたてNISA、どちらを利用すべきか悩まれている方も多いようですが、これから始める人はつみたてNISAを選んでおけば間違いない気がします。
積立頻度によるパフォーマンス差は誤差の範囲内と言えそうです。