おはようございます。
今週号の『週刊ダイヤモンド』で、日本と英米の物価水準を比較した記事が興味深かったのでご紹介させていただきます。
英米では過去20年における毎月の消費者物価指数前年同月比の平均が+2%程度です。
家電製品などの物の価格は、英米でもグローバル化やテクノロジーの進歩によって大幅に下がっています。
それでも平均のインフレ率が2%ということは、サービスや外食で2%以上の顕著な値上がりがあったからだと考察されています。
1998年と今年で、日本とイギリス、米国の主要都市での価格の変化が紹介されています。
日本とイギリス、米国の物価比較をした記事が面白い!
交通費の比較
1) 日本
・東京の地下鉄初乗り 160円→170年(+6%)
・JRの「都区内パス」 730円→750円(+3%)
2) ロンドン
・地下鉄初乗り料金 1.2ポンド→4.9ポンド(+308%)
ただし、地下鉄カードを利用すれば2.4ポンド
3) 米国
・サンフランシスコのケーブルカー 2ドル→7ドル(+250%)
・ニューヨークの地下鉄初乗り 1.5ドル→2.75ドル(+83%)
・ジョン・F・ケネディ国際空港からマンハッタンまでのタクシー固定料金 30ドル→52ドル(+73%)
どうみても日本最高ですね。
良心的すぎる。
1ポンドって今150円くらいですよね。
ロンドンの地下鉄初乗りが現金払いだと4.9ポンドって・・・750円ですか。
ロンドンでは地下鉄にすら気軽に乗れませんよw
すでに日本人の給与水準では住めない国になりつつあるようです。
観光施設の料金の比較
1) 日本
・東京タワーの展望台の入場料 820円→900円(+10%)
・上野動物園の入場料 500円→600円(+20%)
・東京ディズニーランドの1日パスポート 5200円→7400円(+42%)
2) ロンドン
・ロンドン塔の入場料 8.5ポンド→25ポンド(+194%)
3) 米国
・サンフランシスコとニューヨークの現代美術館入場料 8ドル→25ドル(+213%)
・エンパイアステートビルディングの展望台の入場料 4.5ドル→37ドル(+722%)
やはり日本最強!
東京ディズニーランドの1日パスポートが7400円は昔と比べるとだいぶ高い!
と思いますが、
フロリダのWalt Disney Worldの1日パスは普通に115ドルしますからね。
エンパイア・ステート・ビルディングは1930年代の世界大恐慌の時にテナントが全く入らず、「エンプティ・ステート・ビル」と揶揄されたビルディングですよね。
それが今や、展望台に入るだけで37ドル(約4000円)って・・・
100年の間に時代は一変したわけです。
私が小学生の時に家族旅行でニューヨークに連れて行ってもらった時は4.5ドルだったのですね。
本当に良い時代に旅行に連れて行ってもらったことを親に感謝です。
外食価格の比較
1) 日本
・東京のかんだやぶそばの「せいろうそば」 600円→723円(+21%)
・浅草今半の「すきやき定食」 1800円→2200円(+22%)
・駒形どぜう浅草本店の「どぜう鍋」 1400円→1944円(+39%)
2) ロンドン
・マンダリン・オリエンタル・ハイドパークのアフタヌーンティー
14ポンド→53ポンド(+279%)
3) 米国
・サンファウランシスコのシアーズ・ファインフードの人気パンケーキ
4.7ドル→13.25ドル(+182%)
・ニューヨークの老舗カッツ・デリカテッセンの「パストラミサンド」
8.2ドル→21.45ドル(+162%)
・マグノリアベーカリーの名物マフィン
1.25ドル→3.50ドル(+180%)
日本の飲食店の値上げは値上げと呼べないレベルであることがわかりました。
ロンドンでは気軽にアフタヌーンティーすらできません。
53ポンドは約8000円ですから、日本ならば普通にフルコース料理を食べられますw
カッツ・デリカテッセンのパストラミサンドはボリューム満点で美味しいそうですが、サンドイッチで21.45ドルはさすがに気が引けるレベルです。
「松屋の牛丼が30円値上げした」とかテレビで取り上げずにそっとしておいてあげてください。
牛丼が300円ちょっとで食べられることを幸せに思いましょう。
日本の牛丼チェーンは十分に頑張っていますよ。
まとめ
たまに海外に行くと、お金の減り方がやたら早いなぁと実感することが多かったのですが、私の勘違いではありませんでした。
米英の都市部ではモノ以外の物価上昇が著しいですね。
こんな記事も書いています。
「電子国家エストニア」に関する記事も面白かったです。国家も国民もオンライン上にある世界を作るという思想の裏には強国ロシアの存在が見え隠れします。
日本に住んで日本円を稼ぎながら、コツコツ外国株に投資して外貨建て資産を増やしていくのが投資の王道ですね。
成長国や地域に対する長期のインデックス投資こそ、最も勝率の高い方法だと思います。