Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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新NISAの1,800万円をインデックスファンドで埋めれば資産形成は終了

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おはようございます。

2014年から始まった一般NISA、2018年から始まったつみたてNISAも優れた制度でしたが、いずれも非課税投資枠が少なく、それだけで資産形成が完了とはいきませんでした。

それに比べ、来年から始まる新NISAでは、1人あたりの生涯投資枠が1,800万円確保されており、それだけで資産形成がほぼ完了と言えるほどのインパクトがあります。

 

 

独身の方なら自分の1,800万円、ファミリー世帯なら夫婦2人の3,600万円をインデックスファンドで埋めきれば資産形成はほぼ終了でしょう。

大半の家庭にとって、新NISAの1,800万円をすべて埋めるというのは並大抵のことではありませんが、その分達成できた時のインパクトが大きいとも言えます。

 

新NISAの1,800万円をインデックスファンドで埋めれば資産形成は終了

 

新NISAの非課税投資枠1,800万円のインパクトは大きい

ほとんどの家庭にとって、新NISAの1,800万円をすべて埋めるというのは簡単なことではありません。

簡単なことでないだけに、それを達成した時のインパクトも大きく、それだけで老後資金の悩みをほぼ解決できる可能性があります。

 

以下はSBI証券のつみたてシミュレーションの結果ですが、

「つみたて投資枠」の上限である毎月10万円(年間120万円)を、15年継続して1,800万円を埋めきり、

一般的な株式インデックスファンドの期待リターンを5%と見積もって算出したものです。

 

積立シミュレーション|SBI証券

 

これは積立が完了する15年目の期待リターンを示していますが、その後も取り崩さずに複利で運用を続ければ老後にはもっと増えていることになります。

上の図は1人分ですが、夫婦で一緒に実践すれば効果も倍になりますので老後は盤石と言えますね。

 

投資対象は100%インデックスファンドで十分

上記のシミュレーションから、きちんと複利で運用する年月を長く確保すれば、インデックスファンドでも十分なリターンが得られることが分かります。

もちろん、「新NISAでインデックス投資をやっておけば誰でも億万長者」とはいきませんが、老後2,000万円問題を解決できる可能性は高いでしょう。

 

初心者があれこれ下手な手を打って損失を拡大してしまうと、かえって資産形成のゴールが遠ざかってしまう可能性があります。

損失分のお金をもう一度貯め直すのに時間がかかるうえ、最悪のケースでは損失を取り戻そうとさらにハイリスクな投資に手を出し、さらに傷口を広げてしまうからです。

最初の頃に投資したお金にこそ、長い年月をかけてインデックス投資の複利効果がより強く働くことを考えると、あまりにもったいない遠回りとなります。

であれば、はじめから投資対象はeMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドに一本化し、種銭を貯める方に労力を割いたほうが理にかなっています。

 

資金に余裕があればiDeCoにお金を回そう

大半の家庭にとって新NISAの枠を埋めるだけで精一杯かと思いますが、もしこれまでに貯めてきた預貯金が十分にあり、追加で投資したいという方はiDeCoを使いましょう。

iDeCoは年金という位置づけなので、早くても60歳まで引き出せないというデメリットがあります。

しかし、掛け金の全額が所得控除の対象になるという絶大な節税メリットがあります。

新NISAを使い倒してもまだ資金に余裕があるという方は、それなりに高収入である可能性が高いです。

よって、iDeCo利用による節税メリットはかなり大きいものになります。

新NISAに加えてiDeCoを満額積み立て続ければ、老後資金に関しては盤石と言えるでしょう。

 

まとめ

大半の家庭にとって、新NISAの1,800万円をすべて埋めきるのは並大抵のことではありません。

大変なだけに、頑張って達成すれば資産形成がほぼ終わりと言えるだけのインパクトがありますね。

 

【新NISA開始までに読んでおきたいインデックス投資本2選】

1. インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・C・ボーグル)

この本は数あるインデックス投資本の中でも頂点に位置する名著だと思っています。

「インデックス投資万歳!インデックス投資最高!」といった内容が一冊を通じて語り尽くされています。

もちろん、ただの感情論ではなく、きちんとした投資理論に基づいてなぜインデックス投資が他の投資法と比較して優れているのかが解説されています。

インデックス投資から他の投資法に浮気したくなった時、本書を読み返すと投資方針がぶれることが無くなります。

 

2. 敗者のゲーム(チャールズ・エリス)

こちらも内容としてはインデックス投資の優位性をひたすら説いただけなのですが、

「初心者は下手なことをせず黙って市場に居続けろ」

「稀に訪れる稲妻が落ちる瞬間を逃したら市場リターンの大半を取り逃がす」

など、初心者が打つ手はことごとく裏目に出るから何もするなというメッセージが印象深いです。

投資を始めたばかりのころは、少し試してうまくいかないとあれこれ手を出したくなりますが、それがかえって傷口を広げる結果になります。

自分には忍耐力が足りないなという方にぜひ読んでほしい本です。

 

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