おはようございます。
新NISAの「つみたて投資枠」では、実際のところインデックスファンドの長期積立しかやれることがありません。
eMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドを選べば誰がやってもリターンに大差は生じないはずです。
差別化できるとすれば、各証券会社が提供しているクレカ積立のポイント還元くらいではないでしょうか。
新NISAの「つみたて投資枠」は個別株やETFは購入できず、オリジナリティを発揮する要素はゼロです。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) November 22, 2023
素直に低コストインデックスファンドを買いましょう。
少しでもお得に実践するには、三井住友カードや楽天カードなどのクレカ積立でポイント還元を受けることです。
それ以外は工夫の余地なしです。
ポイントバックというのはあくまで「おまけ」に過ぎませんが、投資を長く続けるにはちょっとしたおまけや楽しみが大事なのも事実です。
新NISAを最大限楽しめるよう工夫していきたいですね。
新NISA「つみたて投資枠」はクレカ積立のポイント還元率で差が出るだけ
新NISAの「つみたて投資枠」はインデックスファンドの積立投資しかない
新NISAの「つみたて投資枠」は現行のつみたてNISAの後継制度です。
「成長投資枠」を1,200万円分使う場合、「つみたて投資枠」は生涯で600万円の投資が可能で、最速で年間120万円 x 5年間で使い切ることができます。
「成長投資枠」では個別株やETFなど自由に投資ができますが、「つみたて投資枠」では基本的に「長期・分散・積立」に適した金融商品しか購入することができません。
よって、「低コストインデックスファンドを毎月積立する」しか正解がないのです。
どの商品を選ぶべきかという選択は残りますが、実際に投資すべき商品は限られますので、はじめの積立設定の時点で間違えなければ大怪我することはありません。
どうしても迷ってしまう方は、過去の実績を踏まえeMAXIS Slimシリーズから選ぶのが無難でしょう。
「つみたて投資枠」で差が出るのはクレカ積立のポイント還元率くらい
このように、「つみたて投資枠」はオリジナリティを発揮する要素が全くないため、基本的には誰がやっても同じようなリターンになるはずです。
途中で下手に売買を繰り返したり、同じ指数(インデックス)に連動する商品なのになぜか高コストのものを買ってしまわない限りは大丈夫です。
となると、「つみたて投資枠」で差が生まれるとすれば各証券会社が提供しているクレカ積立のポイント還元率くらいでしょう。
よほどステータスの高いクレジットカードでない限り、通常は0.5%〜1.0%程度の還元率、クレカ積立の上限は5万円というのが一般的です。
その中では、2024年9月末までの期間限定ではあるものの、マネックスカードの2.2%還元というのは群を抜いていますね。
年初一括投資したい人はボーナス設定を駆使しよう
「つみたて投資枠」は基本的には「毎月定期積立」を原則に設計されていますが、ボーナス設定を駆使すれば年初にほとんど一括投資してしまうことも可能です。
具体的には、
1) 毎月の積立金額を最小限(最低100円)に設定し、
2) 2024年1月に「ボーナス設定」で一括投資
すればOKとなります。
新NISAの年初一括投資に興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
オルカンのような全世界株連動の投資信託の場合、プラスリターンが期待できるゲームですので、理論的にはお金があるなら一括で投資してしまった方が有利です。
とはいえ、実際には相場には乱高下がつきものですし、どうせ30年〜40年もかけて非課税で運用を続けるわけですから、たった1年分を一括投資しようが分割投資しようが大差はありません。
そうであれば、オーソドックスに「毎月クレカ積立」を継続し、ポイントをもらうのもアリだと思います。
長期投資を続けるにはちょっとしたご褒美も大事だからです。
まとめ
新NISAの「つみたて投資枠」では、実際のところインデックスファンドの長期積立しかやれることがありません。
eMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドを選べば誰がやってもリターンに大差は生じないはずです。
差別化できるとすれば、各証券会社が提供しているクレカ積立のポイント還元くらいではないでしょうか。
【新NISA開始までに読んでおきたいインデックス投資本2選】
1. インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・C・ボーグル)
この本は数あるインデックス投資本の中でも頂点に位置する名著だと思っています。
「インデックス投資万歳!インデックス投資最高!」といった内容が一冊を通じて語り尽くされています。
もちろん、ただの感情論ではなく、きちんとした投資理論に基づいてなぜインデックス投資が他の投資法と比較して優れているのかが解説されています。
インデックス投資から他の投資法に浮気したくなった時、本書を読み返すと投資方針がぶれることが無くなります。
2. 敗者のゲーム(チャールズ・エリス)
こちらも内容としてはインデックス投資の優位性をひたすら説いただけなのですが、
「初心者は下手なことをせず黙って市場に居続けろ」
「稀に訪れる稲妻が落ちる瞬間を逃したら市場リターンの大半を取り逃がす」
など、初心者が打つ手はことごとく裏目に出るから何もするなというメッセージが印象深いです。
投資を始めたばかりのころは、少し試してうまくいかないとあれこれ手を出したくなりますが、それがかえって傷口を広げる結果になります。
自分には忍耐力が足りないなという方にぜひ読んでほしい本です。
【関連記事のご紹介】
クソ情報は仕入れれば仕入れるほど嘘のようにお金が減ります。
優良な情報だけ厳選して勉強するようにしましょう。
新NISAでも一番重要なのは資産配分(アセット・アロケーション)です。
何を買うかではありません。
一括投資とドルコスト平均法について考察した記事です。悩んでいる方は一読を。