おはようございます。
住信SBIネット銀行は「外貨積立」というサービスを提供しており、外貨積立を利用すると米ドルの場合、為替コストを3銭に抑えることができます。
SBI証券で日本円のまま外国株を購入しようとする(円貨決済)と通常は25銭の為替コストがかかりますので、事前に一手間をかけることで為替コストを大幅に節約できます。
また、外貨積立では「毎日」「毎週」「毎月」の中から自分の好きなペースで日本円を米ドルへ両替できるため、購入タイミングを分散することで為替変動の影響を平均化することができます。
昨今の急激な円安進行に驚いている方も多いと思いますので、このタイミングで住信SBIネット銀行の「外貨積立」を紹介しておきます。
住信SBIネット銀行の外貨積立は為替変動の影響を平均化するために有用
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. SBI証券の外貨積立の概要
2. 外貨積立を利用することで為替変動の影響を平均化可能
3. インデックス投資オンリーで為替のことまで考えたくない方は投信積立がよい
以下詳細を見ていきます。
1. 住信SBIネット銀行の外貨積立の概要
外貨積立をご存知ない方のため、住信SBIネット銀行の外貨積立の概要からご説明します。
詳細は以下のページを御覧ください。
外貨積立の特徴は、以下の図をみればひと目で理解できます。
外貨積立を利用することのメリットは、
・外貨へ両替するタイミングをずらすことで、為替変動の影響を平均化可能
・積立ペースは「毎日」「毎週」「毎月」から自由に選択可能
・外貨普通預金だと1ドルあたり6銭かかる為替コストが、外貨積立では3銭になる
・自分の意思と関係なく機械的に外貨を積み上げることが可能
などが挙げられます。
株価と同じく為替も刻一刻と変動しますので、ドルコスト平均法が好きな方にはハマるのではないかと思います。
2. 外貨積立を利用することで為替変動の影響を平均化可能
わずか1年半の間に、ずっと「1ドル=110円前後」で推移していたドル円のレートが「1ドル=140円前後」となり景色が一変しました。
ここまで急激に円安が進行しますと、「今米ドルへ両替するのはもったいない、不利だ」と考えてしまいがちですが、今後さらに円安に進むのか、いったん円高に戻るのかは誰にも分かりません。
よって、我々個人投資家がとれる現実的な方策としては、外貨両替のタイミングを分散して為替の変動を平均化するしかないでしょう。
住信SBIネット銀行の外貨積立は為替コストが低いことを含め様々なメリットがありますが、あくまで外国株を購入するために外貨積立を利用するようにしてください。
外貨積立を利用しただけでは日本円を外貨(米ドルなど)に両替しただけにすぎません。
外貨はあくまで「現金」ですので、インフレに対して脆弱であり、それ自体が付加価値を生み出すことはありません。
外貨預金で利益を出すためには、為替の変動(円安に動くかどうか)に賭けるしかありませんが、為替の変動を正確に読むことは不可能です。
よって、外貨のまま長期保有するのはやめ、外貨を仕込んだらその都度外国株へ投資するようにしましょう。
3. インデックス投資オンリーで為替のことまで考えたくない方は投信積立がよい
事前に米ドルを仕入れなくても「円貨決済」を利用すれば外国株投資は可能ですが、この場合は為替コストが25銭かかります。
住信SBIネット銀行を利用して事前に米ドルへ両替しておけば、外貨普通預金で6銭、外貨積立では3銭になりますのでぜひ利用しましょう。
とはいえ、ここまでの話は米ドルを仕込んでドルベースで外国株投資をする方に限ります。
国内の投資信託の充実・投資環境の改善により、インデックス投資しかやる予定がない方は、わざわざVT、VTI、VOOを購入する必要性が低くなっています。
実際には、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、SBI・Vシリーズなどを購入することで十分でしょう。
これらの商品の場合、その時点の為替の影響と株価の影響が両方とも毎日の「基準価額」に反映されます。
よって、円高の時期に米国ドルをまとめて仕込んでおいて、あらかじめ仕込んでおいたドルで安くなった時期に株を買うといったタイミングを分けることはできません。
しかし、実際にはそこまで拘った投資をする方はごく少数だと思いますので、大半の方は投資信託でOKと言えるでしょう。
まとめ
住信SBIネット銀行の外貨積立について紹介しました。
外国株投資家の方は為替コストを抑えるためにもぜひ活用したいですね。
【Kindle 50%ポイント還元セールのおすすめ本2選】
1. ウォール街のランダムウォーカー
言わずとしれたインデックス投資の名著です。
『ウォール街のランダムウォーカー』と『敗者のゲーム』の2冊を読めば、インデックス投資に関する知識は十分と言えるでしょう。
最新第13版がセールになっているためこの機会にぜひ!
2. 大改正でどう変わる?新NISA徹底活用術
新NISAに関する本ならこれがおすすめです。
NISAやiDeCoに関してどの本を選ぶか悩んだら、とりあえず竹川さんが書いた本を選んでおけばOKと断言できます。
2024年から始まる新NISAの理解を深めるため、セール中にぜひ読んでおきましょう!
【関連記事のご紹介】
VT、VTIなどの最強の金融商品が買付手数料ゼロでますます最強になっているというチートな状況です。
暴落時も落ち着いて相場に臨むためには、投資を「仕組み化」してしまうことが重要です。
皆が話題にしている株はたいてい割高になっているため、間違っても手を出してはいけません。