おはようございます。
年金2000万円問題がテレビなどのメディアで大きく取り上げられたことを受け、NISAやiDeCoの口座開設数が増加しているようです。
これをきっかけに、「貯蓄から投資へ」の流れが加速することを期待しますが、あくまで投資である以上、何も知らずに手を出す人が増えるのも怖い気がします。
自分が汗水垂らして稼いだ貴重なお金をつぎ込むわけですから、きちんと事前に知識を仕入れて、ある程度理解したうえで投資を始めたいものです。
年金2000万円問題によってNISAやiDeCoの口座開設数が増加
自分から必要性を感じてやることは長続きをする
NISAやiDeCoの口座開設数が増えていること自体は「貯蓄から投資へ」の流れを加速するものであり、大変喜ばしいことだと思います。
一方で、「他人に言われたからやる」というのは長続きしない可能性があります。
我々の趣味が自然と長続きするのは、「自分が好きでやっていることだから」です。
よって、年金2000万円問題を聞いたのでなんとなく投資を始めるのではなく、まずは自分の家計状況を正確に把握して、老後に必要なお金がどの程度不足するのかを「見える化」することから始めることが重要です。
今の現状の将来のゴールのギャップを明確にすることで、初めてそのゴールを達成するための戦略が見えてくるからです。
その過程で、お金や投資に対する興味が増し、自発的に勉強するようになればベストでしょう。
投資ブログや投資本を自発的に読む時点で平均点以上
投資ブログを毎日読んでいる、投資に関する本を数冊読んだことがあるという時点で、年金2000万円問題の話を聞くまで投資に全く興味がなかった層の人たちと比べて一段先に行っています。
というのは、自発的に何かを学ぶという行為自体になんらかの動機づけが必要ですし、自ら主体的に学ぶということ自体に価値があるからです。
ある意味、毎日特定の投資ブログを読んでいる、TwitterなどのSNSで資産形成や投資の話を日常的にするということ自体が世間一般の感覚からすれば特殊です。
このような「特殊」な人たちは、放っておいても自分で勝手に勉強して口座開設をして投資を始めますので、特に問題ないわけですね。
受動的に投資を始めるのは危険性も伴う
自ら投資の必要性を感じて、自発的にブログや書籍で勉強を始め、証券会社に口座開設をしてNISAやiDeCoを始めたという方に関してはあまり心配いりません。
よほど偏った情報源から間違った情報を得ていない限りは、自ら勉強する姿勢がある方に関しては自分の力で方向修正することが可能だからです。
一番怖いのは、「よく分からないけれどとりあえずやってみる」という方です。
手持ち資金に余裕がある人であれば少々のミスがあっても取り返せますが、そうでない場合には一度の失敗が大きなダメージになりかねません。
そして、年金2000万円問題で初めて老後資金がショートする可能性があることに気がついた方たちは、手持ち資金に余裕がないケースが大半だと思います。
精神的に焦った状態で投資を始めると失敗する可能性が非常に高いです。
年金2000万円問題を聞いて焦る気持ちは分かりますが、せめて初心者向けの簡単な本でもいいので、iDeCoやNISAを始めるならばそれらに関する本を1冊でも読み、気持ちを落ち着かせる事から始めることを強くおすすめします。
まとめ
年金2000万円問題によって、NISAやiDeCoの口座開設数が増えているようです。
「貯蓄から投資へ」の流れを加速するものであり喜ばしいことですが、いきなり投資に手を出すのではなく、まずは家計管理などの基本から始めた方がよいと思います。
【おすすめ本】
iDeCoやつみたてNISAに関する初めの1冊として、竹川さんの以下の書籍は初心者向けで内容もまとまっています。
一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門
- 作者: 竹川美奈子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門
- 作者: 竹川美奈子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
こんな記事も書いています。
投資初心者の方ほど、リバランスの仕組みを取り入れて許容範囲以上のリスクをとらない工夫が必要です。
サラリーマンの方は、iDeCoとつみたてNISAで月5万円の投資ができれば合格点だと思います。
ネットバンクを活用することで、他行振込手数料やATM利用手数料はゼロにすることができます。