神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が資産形成や投資について日々思うところを語ります。

現金の代わりに米国高配当株を保有するのはありか?

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おはようございます。

当ブログの読者の方から以下のご質問をいただきました。

いつも参考にさせていただいています。

資金運用ついてご相談があります。

現在37歳、生活費とは別に余剰資金1000万円があります。

現在、この資金を原資にideco2.3万円と積立nisa3.3万円を積み立てています。

積立投資で(2.3万円+3.3万円)×12か月=70万円弱を毎年支出しても、今後数年間は現金が数百万円余ります。(1年後930万円、2年後860万円、・・・)

相談の内容は、この数年間は余る資金を、積立投資に支払う時期まで現金でおいておくべきか、それとも、一時的に米国高配当株等に割り当てておき、将来積立投資の支払いが近づいた時点で現金化するべきか悩んでおります。個人的には、現金を眠らせるのは勿体ないのでは、と思っております。

ちゅり男さんのアドバイスを頂ければ幸いです。

よろしくお願い致します。 

ご質問ありがとうございます。

要点は、

1) 余剰資金1,000万円の使いみちについて→iDeCoとつみたてNISAメインで積立中

2) 現金のままホールドするのではなく、一時的に米国高配当株に割り当てるのはどうか

という点ですね。

この2点について私なりに検討してみます。

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現金の代わりに米国高配当株を保有するのはありか? 

将来的にキャッシュが増える予定があるのかどうか?

今現在、「生活費とは別に余剰資金1,000万円」があるとのことですが、この余剰資金は今後増える予定はないのでしょうか?

文面から推察しますと、虎の子の1,000万円をどのように積立投資に割り振っていくかという意味に受け取れますので、その前提で進めます。

もし毎月安定したキャッシュフローが望めるのであれば、最適な投資方針は大きく変わるでしょう。

 

iDeCoとつみたてNISAだけに絞って淡々と継続しましょう

結論から書きますと、1,000万円からキャッシュが増える見込みがないのであれば、iDeCoとつみたてNISAに絞って淡々と継続していくべきです。

一時的に米国高配当株に割り当てて、積立時期が来たら売却して積立投資に充てるなどといった戦略はまず上手くいきません。

1年後の株価は誰にも読めませんし、ドル円の為替の変動などそれ以上に読めません。

もしその手法が本当に有利であるならば、同様の手法をとっている人が世の中に大勢いるはずです。

そうでない事実こそが、その戦略が難しいことを物語っています。

大体、投資において素人が思いつくようなことはプロが先に思いついてすでに詳細な検討を重ねているものです。

初心者がプロもまだ気がついていないようなビッグアイデアを急に思いつくということはありえません。

もし1,000万円からキャッシュが増える予定がないのであれば、つみたてNISAとiDeCoを長く継続することに重点を置くべきです。

 

余剰資金は定期預金にでも入れておくのが無難です

確かに、現金は付加価値を生み出さない資産です。

しかし、その一方で日本国内においては最も安定的であり、かつ流動性の高い資産でもあります。

iDeCoとつみたてNISAの枠だけに限れば、毎年の資金需要が確実に読めますので、少しでも金利の高い定期預金に預けるのは一つの戦略です。

投資の重要性に気がついて投資を始めたばかりの頃は、今までの遅れを取り戻さなくてはと謎の焦りが生じることが多いです。

特に、リーマンショック以降、2017年末までは右肩上がりの順張り相場でしたから、余計に出遅れたという意識が強くなるのでしょう。

しかし、2018年以降は一転してボラティリティの高い相場になっています。

以下、高配当株の代表格であるタバコ銘柄を見てこの戦略の妥当性について検討します。

 

タバコ関連銘柄の1年チャートを振り返る

タバコ関連銘柄は高配当株の代表格ですが、その中でフィリップモリス(PM)、アルトリア・グループ(MO)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の1年チャートを見てみます。

 

上から順に、PM、MO、BTIです。

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このチャートを見れば、積立投資用の資金を高配当株にとりあえず置いておいて、1年後に必要な分を解約するというのがいかに難しいかひと目で分かります。

たった1年で軒並み30%〜50%も株価が下がっています。

いくらタバコ銘柄が高配当株だと言っても、ここまで下がってしまうと配当だけでは補いきれないダメージです。

積立投資に必要な分のお金を解約しようと思った時に、その損失の大きさに売却を戸惑うこと間違いなしです。

手持ちの1,000万円が虎の子の資産であるならば、余計にこういった不要なリスクは背負うべきではないと思うのです。

 

まとめ

ポートフォリオの大半が現金という状況は好ましくありませんが、投資を始めたばかりの頃であれば当然のことです。

ゆっくり時間をかけて自分の理想の資産配分に近づけていけば十分でしょう。

焦りは禁物です。

 

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