おはようございます。
あくまで結果論ですが、2018年は何もせずに現金を握りしめておくのが正解という厳しい相場でした。
投資を始めようと考えていたけれども、なかなか決断できず始められなかったという方にとっては朗報です。
一方、2018年に投資デビューした方にとっては苦難の年だったと言えます。
ドルコスト平均法で積立投資であればせいぜい10%程度の損失かと思いますが、タイミング悪く一括投資してしまった方であれば20%程度の損失を抱えているはずです。
このような年が毎年続くのであれば誰も株式投資を好き好んでやる人は残っていないはずですが、実際にはそうではありませんから、いつか株をやっていてよかったと思える年もやってきます。
しかし、安定しない相場が数年間続くこともありますので、そこは辛抱ですね。
2018年のアセットクラス毎の月別リターンを見ると現金ホールドが正解でした
2018年のアセットクラス毎の月別リターンを振り返る
モーニングスターが月別の各アセットクラスのリターンを発表しています。
モーニングスター INDEXサイト から引用
赤いジグザグの線より下がマイナスリターンだった資産になります。
要するに、この赤いラインが下にあればあるほど、どの資産を買っても儲かるイージーな相場であったということになります。
2018年に関しては、2月、8月、10月は1〜3つのアセットクラスしかプラスリターンを生んでおらず、かなり難しい相場だったことが分かります。
特に2月は国内債券以外全てマイナスということで、最悪な相場でした。
これはリスク資産は何に手をだしてもダメだったということですから、諦めざるをえませんね。
このタイミングで株式を手仕舞うことができれば神業ですが、常人には不可能です。
12月の暴落が加わればさらに厳しい図になるでしょう
上の図は11月までですが、これに12月の暴落が加わったら2018年の図が完成するわけですから、どうみても悲惨な図にならざるをえませんw
株式投資家にとっては久々の苦難の年でした。
2018年に関しては、何もせずに現金を握りしめておくのが正解だったわけですね。
とはいえ、それはあくまで結果論であり、せっかく2018年のような相場を経験できたわけですから、このような相場が数年間に渡って続いたとしてもどのように生き残っていくかを考えるべきでしょう。
私個人としては、株式クラスの場合は現物であっても十分に高いボラティリティだと思っており、レバレッジ取引には絶対に手を出すべきではないと考えています。
また、毎月コンスタントに上位をキープしているアセットクラスが皆無であることを踏まえますと、株式をメインにしつつも債券や現金など他のアセットクラスへの分散も重要であることが分かります。
株式100%のポートフォリオを組んでいる方は、年によって当たり外れが非常に大きくなりますので、そのあたりを覚悟しておく必要があります。
2008年〜2017年の10年間のアセットクラス毎のリターンを振り返る
おまけで、2008年〜2017年の10年間のアセットクラス毎のリターンを振り返ります。
モーニングスター INDEXサイト から引用
2017年はランキングの1位が新興国株式(+32.5%)、2位が先進国株式(+22.9%)、3位が国内株式(+19.7%)とベスト3を株式クラスが独占するという珍しい年でした。
その他では、リーマンショック後の2009年、アベノミクス初期の2012年〜2013年も株式に追い風の吹いた時期ですが、それでも株式でベスト3独占というのはありません。
要するに、2017年のように株式に恵まれた年は10年に1回あるかないかということです。
もちろん、数十年以上の長期目線で見ればみるほど株式のリターンが有利であることは歴史が証明しています。
しかし、過去10年単位でみた場合には、必ずしも株式のリターンがコンスタントに高いわけではなく、年によってまちまちであることが分かります。
また、リーマンショックの2008年、チャイナ・ショックの2015年を除けば、過半数のアセットクラスがプラスリターンを記録していることが分かります。
この事実からも、2018年の相場が難しかったことが見てとれます。
とはいえ、リーマンショックの時のような−40%〜−50%というレベルではありませんから、まだありがたい方ですね。
まとめ
毎月・毎年コンスタントに上位に位置するアセットクラスが存在しないことを踏まえれば、株式以外にキャッシュや債券を一定の割合で保有することの重要性がよく分かります。
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株式のバーゲンセールは突然始まって突然終わることもあれば、数年に渡って続くこともありますので、資金管理に難しさがあります。
2018年のような相場では、現金の重要性を改めて認識させられます。
株式や債券はそれ自体がキャッシュを生み出すところに価値があります。相場が不調な時に配当金は心の支えになります。