神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が資産形成や投資について日々思うところを語ります。

死亡保障500万円の終身タイプの生命保険を解約すべきか?

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おはようございます。

当ブログの読者の方から、終身タイプの生命保険に関して以下のご質問をいただきましたので、回答させていただきます。

ちゅり男先生、いつも楽しく読ませていただいております。

さて、早速ですが相談があります。

私は20歳の時から生命保険に加入しており現在も支払いを続けていますが、この保険を解約すべきかを悩んでおります。

生命保険の内容です。

死亡時受取金 \5,000,000

支払い総額 \3,026,400

掛け金 \6,305/月

支払い期間 40年(60歳満期)

返戻率 165%

現在38歳のため18年間支払いを続けています。

返戻率がとても高いのでこのまま継続するか、 解約して投資の資金のどちらにしようかと思っております。

今解約すると解約返戻金は\1,186,150ですので、支払い総額より\175,730のマイナスになります。

解約しようと思った理由ですが、確かに返戻率は高いものの500万円が入るとしても死亡した時。

60歳以降まで生きることを想定するなら、投資の資金としてまわしても良いのかと考えました。

ちゅり男先生ならば、どうなさるでしょうか?

ご意見をお聞かせくだされば幸いです。

ご質問ありがとうございます。

終身タイプの生命保険で、死亡時受け取り金が一律で500万円、掛け金が6,305円で、60歳満期とのことですね。

家族構成が分かりませんので詳細な回答は難しいですが、上記のケースで検討してみます。

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死亡保障500万円の終身タイプの生命保険を解約すべきか?

まず結論からいきます。

1) 終身タイプの生命保険は私ならば加入しません。定期掛け捨て型とします

2) 一律500万円の保障が必要十分なものか、自分のライフプランに合わせて再考します

以下、その理由を見ていきます。

 

終身タイプの生命保険は基本的に不要

私は「保険は最小限がベスト」と考えている人なので、考え方が偏っている可能性がありますので、その点を考慮して読んでいただければ幸いです。

まず、生命保険に関しては死亡時保障額が一律の終身型には利用価値がないと思っています。

自分の生活状況によって、必要な死亡時保障の金額は変わってきますので、生活の変化にあわせて保険も柔軟に変更できる体制を維持すべきだと考えています。

よって、私ならば生命保険は「定期掛け捨て型」として、10年ごとにその都度見直します。

その間に貯蓄や投資によって一定以上の資産形成が済んでしまえば、生命保険自体不要になることも考えられるでしょう。

 

極端は話、

・40歳で、妻と子供が2人(10歳、8歳)の時に死亡して500万円で大丈夫なのか?

・80歳で死亡した時に500万円を遺族が受け取って意味があるのか?

といったことを考える必要があります。

何歳になっても500万円で本当に大丈夫かを一度検討されるとよいと思います。

 

生命保険はどのようなケースで必要か?

保険に関しては様々な立場からご意見があるとは思いますが、私は一般的には以下の考え方がよいと思っています。

 

生命保険の必要性に関しては、

1) 子供が生まれた時点に保障金額を最大にする

2) 夫婦だけの場合、配偶者が経済的に自立していれば生命保険は最小限でよい

3) 独身の場合、両親が経済的に自立していれば生命保険は不要

です。

 

小さなお子さんがいらっしゃる場合、配偶者の実家がよほどの資産家でない限りは、生命保険はどうしても必要になるかと考えます。

しかし、逆に500万円という金額に妥当性があるかは要検討でしょう。

 

遺族基礎年金制度について理解しよう

また、きちんと国民年金保険料を支払っていれば、18歳未満の子供がいる1)のケースでは遺族基礎年金を受け取ることが可能ですので、そちらも計算に入れましょう。

概算ですが、1年間に

「779,300円+224,300円 x 子供の人数(第2子まで)」

が支給されます。

第3子以降は74,800円です。

要するに、18歳未満の子供がいる母子家庭もしくは父子家庭に対して、年間約100万円以上が遺族基礎年金として支給されます。

お子さんがいらっしゃる場合には、これを考慮に入れて必要な生命保険の保障額を決めることが重要です。

もし遺族基礎年金に関してご存知でなければ、下記のサイトがまとまっていましたので一読をおすすめします。

 

2014年4月 遺族基礎年金の改正1 父子家庭も受給対象に|生命保険データベース

 

今の1万円は60歳時の1万円よりも大きな価値がある

最後にもう一つ重要な点は、60歳時の1万円と今の1万円では、今の1万円の方が価値が大きいということです。

今の1万円は、それを貯金として手元に置いておくこともできますし、必要に応じて物に交換することも、また株などの資産に交換することも可能です。

また、バブル崩壊後の日本に住んでいると実感が湧きませんが、他の国に目を向けると基本的にゆるやかなインフレ傾向です。

よって、今の1万円と20年後の1万円は同じ価値ではなく、20年後の1万円の購買力は今の1万円に大きく劣る可能性が高いです。

このあたりを考慮して、解約すべきか検討されるとよいかもしれません。

 

まとめ

死亡保障の必要額というのは、ライフステージによって大きく変わってきます。

保険には万が一の時の保障という性質だけを求めるのが正解で、貯蓄や投資といった要素をからめないことが鉄則だと思います。

 

 

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