おはようございます。
S&P500は2018年1月の最高値を更新し、好調をキープしています。
「史上最高値を更新」ということは、当然発売されて以来最も高いわけで、安く買って高く売るという投資の原則からみると難しい所です。
人によっては、
「史上最高値を更新して価格が上がりすぎたため買いづらい」
という心理になるでしょう。
しかし、とある時期に株式が割高であったか否かは将来になってみないと答えが出ませんから、他の見方で考えてみることも重要です。
S&P500が史上最高値を更新して買いづらいと言うけれど、史上最高値を更新できるポテンシャルを評価したい
実際にS&P500 ETFの1つ、IVVのチャートを見てみます。
2018年2月から数ヶ月に渡って調整局面を迎えましたが、ここに来て回復を示し、つい先日史上最高値を更新しています。
特に、2017年からの株価の伸びは異常とも言えるレベルで、この上がり方を見てしまうと買いづらいというのも正直なところです。
しかし、ここはあえて他の視点で考えてみましょう。
「史上最高値更新→ポテンシャルの高い優れた商品」という見方もある
例えば、同じように「S&P500が史上最高値を更新した」というニュースを耳にした場合でも、人によっては
「あっという間に史上最高値を更新するポテンシャルのある優れた商品」
という見方をするかもしれません。
このように、同じ事実であっても人によって捉え方は様々だということです。
◯◯という銘柄に投資をした場合、その投資判断・根拠は人それぞれでしょうが、少なくとも自分なりに値上がりが期待できるという確信を持って投資したはずです。
少しでも安く仕入れたいという気持ちは投資家ならば共通の心理ですが、基本的に長期で見た時に右肩上がりが期待できる商品に関しては、あまり買値を意識しすぎるといつまでも買い時が来ない可能性もあります。
もちろん、手持ち資金を一気に100%投入するような不必要なリスクを負う必要はありませんが、過度に神経質になる必要もないでしょう。
投資のゴールをどこに設定しているか?
投資において買値はリターンを規定する大きな因子であることに間違いありません。
しかし、買値を意識しすぎるがあまり、株を買う一歩がいつまでも踏み出せないのでは本末転倒です。
そういった時は、投資のゴールをどこに設定しているかもう一度考え直してみましょう。
例えば、皆さんがVTIを20年間ホールドする場合、20年後の株価はどの程度を想定するでしょうか。
私ならば、少なくとも今の2倍、つまり300ドルを超えることを期待します。
インデックスとはいえ、それなりのリスクを背負って投資するわけですから、20年で2倍の夢くらいは見させてもらいたいです。
20年後に300ドルになることを期待していれば、2018年140ドルで購入しようが150ドルで購入しようが、後から見れば大きな差ではありません。
「簡単に市場最高値を更新した」
ということは、それだけ優れた商品に投資していたとも言えます。
ダメ商品はいつまでたっても史上最高値を更新しませんから、史上最高値を更新したということ自体は素晴らしいことですね。
私のポートフォリオの主力VTの今の状況は?
以下が、2018年始以来のVTのチャートです。
私のポートフォリオの約50%を占めるVTは、2018年1月の79ドル台がピークで、今現在が76ドル台ですから史上最高値更新とはなっていません。
2018年春以降、米国以外の市場が不調なので致し方なしですね。
まぁしかし、世界市場全体としては山谷はありながらも今後も成長を続けるでしょうから、大きな心配はなさそうです。
そのうちVTが100ドルを超える時代も来るのでしょう。
そうなれば、2018年にVTを70ドルで買うか75ドルで買うかで悩んでいたことなど馬鹿らしくなるはずです。
将来的に値上がりが信じられる商品を購入するというのはそういうことだと思います。
まとめ
将来の値上がりが信じられる商品を購入する場合には、少々の買値の差は許容できると思います。
個人的には、2018年1月の水準まで株価が戻るのにはもう少し時間がかかると予想していましたが、想像以上に米国市場の堅調さが際立つ結果となりました。
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米国は国レベルのファンダメンタルズが良好でインデックスが強い市場ですから、個別株投資でインデックスを上回るのは難しいです。
投資信託で米国株への集中投資を行う方法です。
テクノロジーセクターが5割以上を占めるQQQですが、S&P500を超えるパフォーマンスが続いています。