Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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VT以外の世界分散投資の方法(2分割・3分割・4分割)を考えてみる

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おはようございます。

米国株重視・新興国株重視など、投資の方針は千差万別であってよいですし、そうでなければ面白くありませんが、インデックス投資の王道は世界分散投資です。

最もシンプルなのはVTをひたすら買い続ける方法ですが、時価総額加重の配分に不満がある方もいるでしょう。

幸い、バンガード社の販売する低コストETFには様々なラインナップがありますので、自分の好みに応じてポートフォリオを組むことが可能です。

VT以外にも世界全体を2分割、3分割、4分割して投資する方法がありますのでご紹介します。

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VT以外の世界分散投資の方法(2分割・3分割・4分割)を考えてみる

初めに断っておきますが、私自身は世界分散投資ならばVT一本で十分だと考えています。

特に投資初心者の方ほど、あれこれ考えずにVT一本に絞ればよいと思います。

「余計なことはしない」ということです。

しかし、インデックス投資について理解を深めるために、別の方法があることを知識として知っておいて損はないと思いますのでご紹介します。

 

1) VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)

まずは言わずと知れたVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)ですね。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動し、これ一本で世界47カ国の約8000銘柄を含み、世界全体の株式市場の時価総額の98%以上をカバーしています。

時価総額加重ですので、米国が50%以上と大半を占め、新興国への投資割合は10%程度と控えめです。

この資産配分に不満がなければ、リバランスが不要ですので非常に便利なETFと言えます。

以前は経費率が0.20%超えと割高でしたが、ここ数年でどんどん下がり、今では0.08%となりました。

リバランスも含めて0.08%の経費率というのは格安ですね。

なお、国内の投資信託では楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)に投資することで間接的にVTを保有することが可能です。

本当に便利な世の中になりました。

 

2) VTI(米国) + VXUS or VEU(米国以外)

次に、世界全体を2分割して投資する方法です。

バンガード社はあくまで米国の会社ですので、2分割の場合は「米国」と「米国以外」という分け方になります。

具体的には、

・VTI(米国全体) 経費率 0.03%

・VXUS(米国以外) 経費率 0.08%

となりますね。

VXUSはバンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETFで、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックスへの連動を目指す商品です。

米国以外の先進国+新興国市場への幅広い分散投資がこれ一本で可能です。

経費率は0.08%ですので、他に超低コストETFが並ぶバンガード社のETF群の中では並レベルでしょうか。

VXUSとほぼ同様の商品にVEUがあり、経費率は0.08%と横並びですが、VEUの方がVXUSよりも小型株の占める割合が低いです。

とはいえ、両者のパフォーマンスはほぼ近似していますので好みで選んで良いでしょう。

 

3) VTI(米国) + VEA(パシフィック+欧州) + VWO(新興国)

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VTI、VEA、VWOの3つともがETF運用総額ランキングトップ10の常連であり、VT以外で世界分散投資を検討する場合の第一選択といえるでしょう。

・VTI(米国全体) 経費率 0.03%

・VEA(パシフィック先進国+欧州先進国) 経費率 0.05%

・VWO(新興国) 経費率 0.10%

の3分割ですから非常に分かりやすいですね。

次に述べるVPLやVGKと比較するとVEAは超巨大ETFですから、経費率も0.05%と抑えめです。

個人的には、初めからVT一本に絞るか、VTI + VEA + VWOと分けて投資をするのがおすすめです。

 

4) VTI(米国) + VPL(パシフィック) + VGK(ヨーロッパ) + VWO(新興国)

最後は世界市場を4分割して投資する方法をご紹介します。

かなりマニアックになりますので、どこまで需要があるかは不明ですが、

・VTI(米国) 経費率 0.03%

・VPL(パシフィック先進国 日本含む) 経費率 0.08%

・VGK(ヨーロッパ先進国) 経費率 0.09%

・VWO(新興国) 経費率 0.10%

の4つに分けて投資することが可能です。

VEAの部分をVPLとVGKに分けたわけですね。

VPLはバンガード・FTSE・パシフィックETF、VGKはバンガード・FTSE・ヨーロッパETFです。

VEAをVPLとVGKの2つに分解する意義がどこまであるかは不明ですが、PERやCAPEなどの各種指標をもとに、より割安な市場に追加投資をしたいという方には一定の需要があるのかもしれません。

ただし、あまり多くの銘柄に分散しすぎると購入時手数料が余分にかかるという大きなデメリットがありますので、何事もほどほどがよいと思います。

 

まとめ

当ブログでは、投資初心者の方には何も考えずにVTの積立をおすすめしています。

VTの資産配分に不満が出てきたら、「VTI + VEA + VWO」とするのがおすすめです。

明確な目的なく、必要以上に多くの商品を保有しても管理の手間が増えるだけですから注意が必要ですね。

 

こんな記事も書いています。

当ブログおすすめETF5選をご紹介した記事です。

www.churio807.com

 

VTとVTI+VEA+VWOの組み合わせの投資方法を比較した記事です。

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