おはようございます。
私自身は、はるか昔に逆張りで購入したままホールドし続けている個別株はありますが、最近では個別株の新規投入はしていません。
VTやVTIなどのインデックスをコツコツと積み重ねている程度です。
これは個別株投資を否定するものではなく、単に「今現在の個別株投資は難しい」と感じているからです。
インデックスが絶好調な時にそれに勝とうとするのは分が悪い勝負だと思う
株式投資に限った話ではありませんが、「適切な時期に適切な手法で攻める」というのは非常に重要です。
勝てる確率の高い時を見極めて参入する必要があるということですね。
どんなに優れた企業の株であっても、それを「適切な時期」に購入することができなければ、負ける確率が高くなります。
ただやみくもに買えばOKというわけではありません。
私自身は、
1) 市場平均(インデックス)が好調な時は、無理にそれ以上のリターンを求めようとしない
2) インデックスが風邪をひいた体調不調の時期に「個別株ハント」に乗り出す
というルールを決めています。
私の過去の経験からは、これが一番効率がよいです。
明確な長期戦略を持って個別株投資を選択している方は問題なし
上記はあくまで私なりのルールであって、今の時期の個別株投資を100%否定するものではありません。
明確な戦略を持って個別株投資をされている方は全く問題なしです。
例えば、キャピタルではなくインカムゲインを重視して高配当戦略をとっている場合です。
高配当戦略をインデックスだけで実現するのは現実的に難しいからです。
ETFの中では高配当と言われるVYMやHDVであっても、今のような株高の局面では配当率は3%程度に過ぎません。
税金部分も考えると、実質的には2%ちょっとというのが現実的なラインでしょう。
2%少々で十分なインカムゲインを得るには相当なスケールで投資をする必要がありますから、手っ取り早くインカムを上げるために個別で高配当株を狙うのは理にかなっています。
明確な戦略を持たず、適切な時期を見極めずに個別株投資をやると負ける確率が高い
インデックスの魅力は、配当利回りこそそこそこに過ぎませんが、長期で見ればキャピタルゲインも狙えることです。
VTIやVTの配当利回りはせいぜい2%前後ですが、長期的には株価上昇が十分に見込めます。
当然、株価自体が値上がりすれば、配当利回りは変わらなくても「購入時価格から見た配当利回り」は向上していくことになります。
一番まずいのは、明確な戦略を持たず、しかも適切な時期を見極めずに個別株投資に手を出してしまう場合ですね。
これをやってしまうと負ける確率が高くなります。
特に、インデックスが絶好調な時に個別株投資でそのパフォーマンスを上回るというのは至難の業です。
VTやVTIを買って放置するだけで25%のリターンなのに、それ以上を求めるのは欲張り
2017年の株式市場が過去に例を見ないほどに好調であったという事実は、下のVT(バンガード・トータル・ワールドストックETF)とVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の1年チャートを見ればすぐに分かります。
2017年初とくらべて、1年間の間にVTもVTIも25%近く株価が上がっています。
これは、インデックス投資では通常ありえないレベルのリターンです。
インデックスに徹するだけで25%のリターンが得られる時に、個別株投資でそれ以上のリターンを求めるのはハードルが高いです。
毎年このレベルのリターンを狙うならば、株式投資では無理ですので、他の手法を選択した方がよいとも言えます。
個別株投資の妙味は暴落時にあり
上記の理由から、私はインデックスが好調な時は「平均点で十分」と思っていますので、個別株投資はほとんど行いません。
銘柄選択にかける時間や労力に比して、得られるものが少ないからです。
ここ10年間は暴落らしい暴落がありませんので、平和ボケで感覚が完全に鈍っていますが、インデックスが大きく値を下げて不調に陥った時に個別株ハントを始めます。
こういった時期にこそ、時々バーゲン価格になっている優良企業が見つかりますからね。
今の時期にどれだけ探しても、投資妙味のある個別株案件がほとんどありません。
投資を始めたばかりの初心者の方ほど、大勝ちすることは諦めて、少額ずつ・コツコツインデックスに徹するか、キャッシュをコツコツ貯めるのに徹した方がよいと思います。
特に、投資にハマりすぎないように、キャッシュポジションを十分に確保しておくことも忘れないようにしたいものです。
まとめ
インデックスが絶好調な今の時期は、素直にインデックスの流れに乗っておくのが得策だと思います。
手持ち資金は一気に投入せず、少額ずつ逐次投入をして、キャッシュポジションに余裕を持たせましょう。
こんな記事も書いています。
株式相場が好調な時は、インデックス投資に徹して時間を節約し、その時間を他の悠宇意義なことに回した方がよいでしょう。
当ブログでおすすめしているVTに関しては、今後も短期的な上下動はあるものの、長期的には右肩上がりで成長し、20年後には二度と70ドルでは購入できなくなっている可能性もあると思います。