こんにちは。
読者の方から不動産投資に関して下記の質問がありましたので、私なりに回答させていただきます。
質問に回答する際にはいい加減なことは書けませんので、私自身も再度勉強し直す必要があり、自分の知識のブラッシュアップにもなりますので、こういった質問は大歓迎です。
私の能力で回答不可能な質問に対しては、正直に「分からない」と申し上げますのでご承知おきください。
また、どうしても私の主観が入りますので、実際の投資に際してはあくまで自己責任でお願い致します。
不動産投資の勉強法や始め方についてのご質問をいただきました
さて、実際のご質問は次の通りです。
「株だけでなく不動産投資もかなり学ばれたようですが、関連書籍等を通じて学んだ知識なのでしょうか。もしおすすめの書籍等ありましたらご教示いただければ幸いです。
なお、私も将来役に立つかなと思い学生時代に宅建を取得しましたので単語の意味は理解できますが、実際に購入する際にどのようなことに気をつける必要があるのかと点に全く自信がない状態です。」
学生時代に宅建の資格を取得済とのことですので、ベースの知識はお持ちだと思いますが、実際の不動産投資の経験はないものと判断します。
ご質問者様の学生時代というのが何年前か不明ですが、不動産を巡る法制度や不動産市況は刻一刻と変化しますので、実際に不動産投資を始めようとご検討されているのであれば、再度勉強し直すことをおすすめします。
まずは本屋でありとあらゆる不動産関連の本を買って乱読する
何か新しい分野に取り組む時には、書籍からの知識は欠かせません。
不動産の場合は、一度の取引額が株式投資などとは比べ物になりませんので、初めに大失敗すると取り返しがつかないことになる可能性もあり、慎重に進めたいものです。
初めは良書・悪書の関係なく、最低でも数十冊以上を短期間に集中的に読むと、
・ほとんどの書籍に共通して書かれている最重要点
・良書と悪書の区別
などが分かってくると思います。
その中で、おすすめの書籍をいくつかご紹介します。
はじめての不動産投資1年生 儲かるしくみと損する理由(わけ)がわかる本 (アスカビジネス)
- 作者: 岡本公男
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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全く不動産に関する知識をお持ちでない方が、初めの1冊として読むのに最適です。
発売されたのが今年ですので、不動産関連の最新の情報に関して、広く浅く学ぶことができます。
平易な文章で書かれているため、誰でも理解できると思います。
どんな分野の勉強でも共通する重要事項として、「基礎部分を絶対に疎かにしない」ことが挙げられます。
不動産に関する基礎的な知識(建物の構造に関する知識、不動産関連の法律、税制など)は、細かいテクニックよりもはるかに重要です。
『不動産投資の正体』は必読です
初心者用の本を数冊読破いただいたことを前提として、実際に不動産投資を始める前に絶対に読んでいただきたいのは『不動産投資の正体』です。
不動産の世界では非常にご高名な猪俣先生が書かれた傑作です。
本のボリューム自体は少ないですが、書かれている内容は非常に高度です。
10回以上読んだにも関わらず、私自身も未だに100%理解できていませんが、不動産投資に関する本質に近いことが書かれていると思います。
あと、雑誌にはなりますが、先月の『週間ダイヤモンド』も不動産特集で非常に面白かったのでおすすめしておきます。
週刊 ダイヤモンド 2017年 6/24号 [雑誌] (相続・副業の欲望につけこむ不動産投資の甘い罠)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/06/19
- メディア: 雑誌
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書籍の知識を得たら実際の物件調査を始めましょう
不動産投資も株式投資と一緒で、いつまでも本を読んで勉強しても成長しません。
やはり机上の勉強よりも実践あるのみだと思います。
重要な点として、不動産ポータルサイトにお宝物件はまずありません。
万が一掲載されたとしても、一瞬で消えていきます。
ただし、不動産ポータルサイトも自分が投資対象とするエリアのおおまかな相場観を知るのには有用です。
1000件くらい眺めているとその土地の不動産についてだいぶ理解が深まります。
また、何年も継続的に見ていると、同じような物件でも好不況の波によって物件価格が変動していることが分かってくると思います。
正直今は買い場ではありませんが、2020年〜2025年くらいには買い場がやってくるかもしれませんね。
立地と周辺環境を重視して、土地勘のあるエリアで開始することをおすすめします
初めに投資対象とするエリアは、実際に住んだことがあるなど、土地勘のあるエリアで開始した方が無難だと思います。
不動産で絶対に譲れないのは立地と周辺環境ですが、土地勘がない場所では判断が難しいからです。
ただし、自分の居住地域が郊外や田舎で、不動産投資に全く向かない立地の場合は、少々遠方であっても都市部の不動産投資を検討された方がよいでしょう。
不動産ポータルサイトではお宝物件はなかなか出てきませんので、自分が投資対象とする地域の不動産屋との付き合いは欠かせません。
条件に合った物件が出てきたら絶対に購入しますという姿勢と、実際に購入できるだけの資金力があることを証明しておくことで、彼らも本気で物件を紹介してくれるようになります。
不動産屋も冷やかしの客ばかりを相手にしていられるほど余裕はありませんからね。
私からの回答は大体こんな所になります。
何か参考になる点がありましたら幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
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