こんにちは。
家庭を持っている人の場合、資産形成は自分一人だけで成し遂げられるものではありません。
当然ながら家族の協力が必要になってくるのですが、資産形成において家族の理解を得ることが一見簡単そうで意外と難しいという現実があります。
家族、特に配偶者のマネーリテラシーを高める重要性
当ブログを見てくださっている方はある程度資産形成や投資に興味がある方が中心かと思います。
当然、お金に関する勉強をご自身でされているでしょうから、ある程度マネーリテラシーが高い方が多いと推察されます。
一方で、世の中には仕事は真面目にこなすが、稼いだお金の活かし方を全く知らない方もたくさんいらっしゃいます。
現時点で知らないだけならば勉強すればよいだけなのでまだ良いのですが、そういった知識の習得に全く興味がない方の場合は話が違ってきます。
そういった人と結婚をしてしまうと、結婚後の家計管理で思わぬ苦労をすることがありますので注意が必要です。
一番大変なケースは配偶者に散財する傾向がある場合
仲が良い夫婦の場合、ある程度金銭感覚や食の好みは似通っていることが多いと思いますが、必ずしもそうでないケースもあります。
一番大変なのは配偶者に散財する傾向がある場合でしょう。
自分がどれだけ勤倹貯蓄に励んだとしても、もう一人がどんどん使ってしまうのでは資産形成など程遠くなります。
例えば、妻のために誕生日や記念日に毎年ブランド物の鞄やアクセサリーを購入している夫はすでに黄色信号です。
新品のブランド鞄やアクセサリーは購入して家に持ち帰って開封した時点で、実際にはまだ使用していなくてもその価値は数割低下しています。
買った当日に質屋に売りに行っても数割値下がりしているのです。
このように、資産形成やお金について勉強をしたことがある人ならば当たり前のことでも、買い物に走っている当人は全く理解していないことがありえます。
同じことは新築のマイホームや新車購入にも当てはまります。
ブランド鞄やアクセサリーならばまだ取り返しがつきますが、こういった妻の言いなりになって、ただ妻が欲しいからという理由で新築マイホームや高級車を購入をしてしまうと負債まみれの生活に成り下がってしまう可能性があります。
ただ自分が忙しいからという理由で配偶者に家計を握らせるのは間違い
国をあげて男女雇用機会均等とは言うものの、現状では夫の方が労働時間や賃金が高い家庭がほとんどかと思います。
夫が多忙な職種(医師を含む)の場合、自分が稼いだお金を妻に全部預けて家計管理を一任しているケースも多いかと思います。
配偶者のマネーリテラシーが十分に高い場合にはそれで全く問題ありませんが、そうでない場合には、ただ自分が忙しいからという理由で任せっきりにするのは大変危険です。
本気で資産形成を考えていくならば決定的なミスになりえますので、十分に注意しましょう。
家庭内でマネーリテラシーが一番高い人が家計管理を行うようにする
では、家計管理はどうすべきか?
私の考えでは、家庭内でマネーリテラシーが一番高い人が家計管理を行うべきだと思います。
うちの場合、妻に浪費癖は全くありませんが、お金や投資に関する知識において私との間には決定的な差があります。
ですので、私が家計管理、金融資産投資、節税対策(確定拠出年金、ふるさと納税を含む)などほぼ全てこなしています。
本当は一部の業務を妻にお願いしたいのですが、今のところまだ任せられるレベルではないと判断しています。
なお、日常の買い物代やガソリン代などは、私のクレジットカードの家族カードを作成して、そのカードを利用するようにさせています。
そうすることによって、何にいつ、いくらくらい消費をしているか、妻にいちいち尋ねることなくネット上で把握することが可能です。
配偶者は子供ではありませんから、「今日は何にいくら使った?」などいちいち聞いたら気分を害してご飯すら作ってもらえなくなるのは間違いありません(笑)
配偶者のお金に関する知識の教育も重要ですが、焦らずに時間をかけてゆっくりと
もう一つ重要なのは、夫婦間でマネーリテラシーに大きな差がある場合には、時間をかけてそれを是正していくことです。
要するに、配偶者のマネーリテラシーを高めるための教育を長期的な視点にたって行っていくことが必要です。
ところが、お金に関する知識というのは興味がある人は放っておいても自分でとことん勉強するのですが、生来そういった知識を身につけることに全く興味がない人もいますので、言うは易し行うは難しとはまさにこのことです。
我が家も少しずつ妻のマネーリテラシーは高まっていますが、まだまだ私との間には差が大きい現状です。
あまり焦っていろいろ教え込もうとすると絶対に嫌われます(笑)ので、年単位で時間をかけてゆっくりと実行していきましょう。
その間は仕事が忙しくても自分で家計管理、金融資産投資など頑張りましょう。
まとめ
家計管理を行うのは家庭内で最もマネーリテラシーが高い人にしましょう。
夫が多忙だからという理由だけで妻に家計管理を一任するのが危険なケースも多々あります。
夫婦間のマネーリテラシーに差がある場合、長期的な視点にたって配偶者に教育を行う必要があります。
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