ほとんどの医者にとってアルバイト収入は生活に欠かせないものになっています。
勤務医の年収は大病院で1000万〜1300万程度、小規模な私立病院では1500万〜1800万程度が一般的ではないかと思います。
日本人の平均収入が400万ちょっとという事実を考えるとかなりの高給取りに見えます。
しかし、医者の家族の多くは子供を中高一貫の私立に入れたり、将来的には医学部入学も考えていることが多く、教育費などがかさむため予想以上にギリギリの生活をしている先生も多いです。
特に私立医学部に入学した場合には6年間で数千万円のお金がかかるため、年収が高くても生活にゆとりがあると感じている先生は少ないのが現実です。
子供の教育費を捻出するために当直バイトをやめたくてもやめられない医者も多い
40代に入って体力のピークを超えたあとに子供の教育費がかさむ年齢になってきて、生活費を稼ぐために当直がやめられない、バイトがやめられないといって自分の体力を削って働き続けざるをえないわけです。
はっきりいって、急性期病院での当直業務はハードであり、下手すると一晩中ほとんど寝られないこともありえます。
自分が40代になった時に今と同じようにハードな当直に耐えられるかというと正直自信がないです。
子供の教育費がかさむ年齢になる前に資産形成を済ませておく
これに対抗するためには、子供の教育費がかさむ年齢になる前に、ある程度の資産形成を済ませておくしかないと思います。
できれば30代半ばまでの体力に余裕があり、子供が小さくて教育費がさほどかからないうちに不動産や株式配当など医者の給与所得以外の収入源を作っておくことです。
ただし、投資といっても元手が100万円しかなければやはり厳しいです。
100万円を仮に年利3%で運用することができたとしても、年間数万円の利益しかうまれません。
しかし、元手が3000万円あれば、年利3%でも数十万円になるわけです。
つまり、投資をする前に真っ先にやらなければならないことは十分な現金を集めるということになります。
これができて初めて資産運用のスタートラインにたったことになるからです。
医者は投資の元金を集めるには非常に有利な立場である
そして、多くの人は投資の元金を貯めることすらできずに敗者になるということです。
ところが、この投資の元金を貯めるという点において、医者は日本でもっとも有利な職業の一つであることを忘れてはなりません。
それは、メインの病院の収入が上記のように1000万〜1500万は見込める上に、時給単価の高いバイトを比較的簡単に見つけることができるからです。
例えば、私のやっている日勤バイトは10万円/回ですし、もう一つの寝当直バイトは12万円/18時間です。
これは他の職業の時給単価と比べて圧倒的に高いわけです。
なので、普通に考えれば医者が投資の元金を貯めるのは他の職業の人と比べて容易なはず。
基本の基本だが家計簿をつける。まずは一ヶ月の支出くらい把握しよう
実際そうなっていないのは、せっかくのバイト代を生活費のたしにしてしまうから。つまり、収入が増えると無意識のうちにその分贅沢な暮らしになってしまっているわけ。
だからいつまでたってもお金がたまらないのです。
まずは自分の家計状況を冷静に見直さないと、どれだけ自分の体力を削ってバイトに勤しんでも生活が楽になりません。
少なくとも、毎月の一家の支出くらいは正確に把握しよう。何にいくら使って、どんな無駄遣いをしているのか。記録が無いことには分析、改善ができませんから。
最低限のこともやらずにお金がない、お金がないというのは本末転倒。
自分はマネーリテラシーが低い人です、と自ら告白しているようでみっともないからやめましょう。
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若手の人は今のうちにじゃんじゃん稼いで来るべき市場の大調整局面に備えましょう。
資産形成を考えるならば、まずは死ぬ気でタネ銭を貯めることから始めましょう。