今日は確定拠出年金についてです。
以前は401kという名前だった気がしますが、今はiDeCOとか言うらしい。
2017年から制度が改訂され、勤務形態によって掛け金の上限額の違いはあるものの、誰でも加入できるようになりました。
一番大きいのは、掛け金が全額所得控除になる点で、所得税率が高い医者などの高所得者層に有利なシステムになっていることを評価したい。
近年の国の政策は高所得者から搾取するように年々変更されているが、その中でiDeCOとふるさと納税は高所得者有利になっています。
よって、医者であればこの2つのメリットを最大限享受するようにしたい。
税金の高さにうんざりしている大学院生の先生には絶対におすすめのi-DeCOです
大学院生の先生の場合、月に68000円まで拠出することができますので、年間で816000円。これが丸々所得控除になります。
大学院生でもバイトしまくれば年収1300万くらいはいくと思うので、この場合は課税所得金額が900万円は超えているものと思われます。
課税所得金額が900万円超えの場合、所得税率33%、住民税率10%なので816000円x 0.43= 35万円の節税になるわけです。
節税した分と同じ価値を稼ごうと思ったら、税引前で約2倍稼ぐ必要があることを知る
節税というのは、直接手元に残るお金が増えるわけなので非常に大きいです。
上記のように、医者の多くは43%も税金をとられているわけですから、手取りで35万円を稼ごうと思ったら、バイトなら額面で60万円くらい稼がなければいけないわけです。
こうやって考えてみると、いかにiDeCOの節税効果が医者にとって有利か分かるでしょう。
勤務医の場合には、年金が2階建て~3階立てのことが多く、掛け金の上限は144000円~276000円(年間)とかなり下がるが、それでも年間10万円前後の節税にはなるでしょう。
iDECOの場合、通常だと運用益にかかる20%の税金もとられないので、投資で利益が発生した場合にはより有利になります。
流動性には問題があるが、それを補ってあまりあるメリットが医者にはある
iDECOのデメリットは、あくまで年金なので原則60歳までは切り崩せないこと。
流動性という面では問題があるので生活に余裕がある範囲内で掛け金を拠出することです。
あとは一時金受取の時は退職金と同じ扱いで税金が引かれることでしょうか。
とはいっても、多くの医者の場合は上限いっぱいの掛け金を拠出するのが最善でしょう。
60歳より前に死ぬつもりなら利用しなくてもいいんですが、将来の年金とか老後の生活が不安でそのためのお金を貯めておくつもりなら、現金貯金ではなくてiDECOのような有利なシステムをぜひ活用したい。
今後も、年々年金をめぐるシステムの改訂はあると思うけど、自分から勉強しないと有利なシステムに乗り遅れることになるから注意が必要です。
どうせ同じ仕事をして同じ給料を稼ぐなら、手元に残るお金が多いにこしたことはないですからね。
目の前の患者さんを一生懸命診るのもいいですが、少しは自分の家庭生活にも目を向けましょう。
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個人事業主であれば、i-DeCoと小規模企業共済のタッグが最強ですね。
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