おはようございます。
学資保険とつみたてNISAに関する以下のツイートが話題になっていました。
息子の学資保険解約して積立NISAに入れたいなーと思ったけど、それは旦那に反対された💦(積立NISAは了承してくれてる)学資保険はもし旦那が死亡したら払込免除になるし、うちは余裕ないんだからNISAとは別にちゃんと確保しておいたほうがいいと。わかるけど、積立NISAに入れたほうが…と思ってしまう💦
— しい🌼投資初心者🔰積立NISA🌏 (@shii_nisa) June 11, 2022
学資保険とつみたてNISAは全く異なるシステムですので、各家庭の事情によってどちらを優先的に利用すべきかは変わってきます。
そこで本日は、学資保険加入時に検討すべき事項と加入の是非について考えてみます。
学資保険とつみたてNISAはどちらを優先すべきか
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 学資保険は子どもの進学時に必要な教育資金を確実に用意するための保険
2. 学資保険の利回りは0.5%〜1.0%程度と考えておく
3. 「学費」にこだわる必要がなければつみたてNISAがよい
以下詳細を見ていきます。
1. 学資保険は子どもの進学時に必要な教育資金を確実に用意するための保険
学資保険は、子どもの進学時に必要な教育資金を確実に用意するための保険です。
まとまったお金が必要になるのは大学受験〜大学進学後であるケースが多いため、一般的には大学受験の年齢(18歳)で満期保険金がおりるようになっています。
つまり、子どもを確実に大学に行かせてあげたいので、大学進学後にお金が足りなくなる不安を解消したいという目的で利用すべき保険です。
契約期間内に契約者が死亡したり、高度障害を負った場合、保険料が免除される商品が多いのはメリットと言えるでしょう。
一方、学資保険にはデメリットもあります。
1点目は、途中で解約すると元本割れする可能性が高く、一度始めてしまうと流動性が極めて低いという点です。
つまり、学資保険にかけたお金は基本的に大学進学時までは戻ってこない、もしくは不利な条件でしか戻ってこないと考えたほうがよいでしょう。
2点目は、保険加入時の世の中の状況によって予定利率が決定し、原則途中で変更されることはないという点です。
今の日本は金利がほぼゼロに近いので学資保険が「まぁまぁオトク」な商品として成立しますが、仮に預金金利が1.0%の世の中になれば「18歳まで資金が拘束されるだけのガラクタ」になる可能性があります。
2. 学資保険の利回りは0.5%〜1.0%程度と考えておく
学資保険は大学進学資金を貯めるのが主な目的なので、契約者が最も注目するのは「返戻率」でしょう。
返戻率とは、支払った保険料の総額に対して、保険契約者が実際に受け取ることができる金額の割合を指します。
学資保険の返戻率は、保険の種類、保険加入時の子どもの年齢、払込期間、一括払いの有無などで変わってきます。
一般的には、返戻率105%〜110%程度と考えておけばよいでしょう。
つまり、学資保険は、子どもが18歳になった時に払い込んだ保険料のプラス5%〜10%のお金を受け取れる商品と言えます。
途中解約さえしなければ元本割れすることはありませんので、数ある保険の中では「ダメな保険」ということはありません。
一方、返戻率105%〜110%というのは、利回りに換算しますと0.5%〜1.0%に過ぎず、預金よりはかなり良いものの資金拘束のリスクを考えますとものすごく高い水準とは言えません。
3. 「学費」にこだわる必要がなければつみたてNISAがよい
学資保険に加入するかどうかは、最低でも以上の知識をもって判断する必要があります。
私の個人的な意見としては、「学費」という枠にこだわる必要がなければ学資保険加入の必要性は低いです。
運用期間を10年〜20年確保できるのであれば、一般的にはつみたてNISAで全世界株式インデックスを積み上げた方が確率的には有利です。
一方、学資保険の良い点は、学資保険にかけたお金は中途解約すると元本割れする可能性が高いため「損したくない」という心理が働き、強制的な貯蓄効果が期待できる点です。
お金を目的別に色分けした方が貯めるモチベーションが上がるという方も多く、そういった方にはオススメできます。
まとめ
学費という枠にこだわらず、資産形成という観点ではつみたてNISAの方が有利です。
一方、学費は別枠で積み立てたい、預金より少しでもお得な利率で積み立てたいという方には学資保険がよいでしょう。
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教育費を貯めるという意味ではジュニアNISAもよいですね。
インデックス投資はつみたてNISAから始めるのが鉄則です。